みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)
おまけ2 繋ぎ止めるもの
今は近くのサブクエのペットシステム解放クエを受ける小屋に来ている。
街にいる動物やサオリの領地のペットとかは移動していたんだけど、
MAP上の動物はそのままだったりしたのでもしかしたらと思って来てみたんだけど、ビンゴだった。
「ニャー。」
世話をする眷属がいなくなってお腹をすかせたネコが出てきた。
実際にはたくさんいるんだけど、たぶん、他は移動しているんだろう。
「おお・・・・・・おおおおお・・・・・・・」
お腹がすいたらしくアイテムからペットフードを出すと勢い良く食べ始める。
ペット用ミルクも出してあげる、喜んで飲んでいる。
自分以外の触れ合える唯一の生物とのふれあい、俺はどれだけ癒やされたことだろう。
家に連れて帰りたかったんだけど、移動するとこの小屋に戻ってきてしまうらしく、毎日朝と晩に食事の世話をしにくるのが日課になっている。
他の種族の同じクエストの小屋はきちんとすべて転送されているらしく、
残念ながら女神のとこのこのネコだけだった。
俺はそのネコに【カフェ】と名前をつけてかわいがっている。
たまにテントとか持ち込んで泊まりに来たりする。
夜は家に帰るとサオリの気配を感じるのでなるべく家で寝るんだけど、
たまには他の生物とふれあうことも必要だ。うん。
「カフェちゃーん、今日は鶏肉ゆでてきたよー、ペットフードばっかりじゃ飽きちゃうでしょー? たくさん食べなよー」
カフェの前では変な口調になる。
カフェはペットフードの上においた裂いた鳥のささ身を美味しそうに食べている。
無駄に思えたフライパンや鍋、カセットコンロなどのドロップアイテムはとても役に立っている。最近は自炊することも多い。
本屋から料理の本も買ってきて(と、言ってもカウンターにお金おいてるだけ)いろいろと試している。いまではかなりの腕前になっている。
ドロップアイテムは料理自体も多いけど、素材もいろいろ落とす。
この世界にきて一人ぼっちで生活をしていると何かしていないとなんとも言えない気分に襲われる。もちろん鍛錬が何より大事だけど、張り詰めすぎた糸は切れてしまうと思い、趣味のようなものがあったほうがいいと感じてる。
料理はいいものだ、作って食べてうまくいっていると嬉しいし、おいしい。
ドロップアイテムも美味しいんだけど、なんていうの? いっつも同じ味で品が良すぎるっていうのか・・・・・・なんかジャンクさが足りない。
その点自分で作れば、もちろん失敗も多い。けど、たまに妙にハマる味を見つけたり出来る。
「にゃーーーん」
食事を終えたカフェがゴロゴロいいながら足元をスリスリしてくる。
俺が気を狂わさずにこの世界で攻略を続けられているのは、
もちろんサオリに逢いたいという気持ちが一番だけど、カフェの存在は大きい。
「今日は泊まりますからねー一緒に寝ましょうねー。」
「な~~グルグルグルグル」
テントにエアマットレスを引いて布団を敷く。
ココはちょっとしたキャンプ場みたいになっている。
小屋は鍵がかかっているし、壊して入るのもあれだからってのと、
コレが楽しいってのもある。
「にゃん、な~~」
ぴょんとカフェが枕元に乗ってくる。
この子はなぜか俺の頭の後ろで丸くなって寝るのが好きみたいだ。
スリスリしてくるカフェを撫でていると、いつの間にか頭の後ろの定位置に移動して丸くなって寝ている。
俺も後頭部にゴロゴロを感じながら眠りにつく。
この時間は俺にとってこの世界で戦っていく気力を回復するとても大切な時間になっている。
いつか、サオリを迎えに行くその日まで。
カフェには心の清涼剤になってもらう。
お返しは美味しいご飯と心地良い寝床で許してもらう。
「ありがとな、カフェ」
向こうに行くときはこの子も連れてってもらえるように頼まないと。
今日も俺は眠る。
明日から頑張るために。
街にいる動物やサオリの領地のペットとかは移動していたんだけど、
MAP上の動物はそのままだったりしたのでもしかしたらと思って来てみたんだけど、ビンゴだった。
「ニャー。」
世話をする眷属がいなくなってお腹をすかせたネコが出てきた。
実際にはたくさんいるんだけど、たぶん、他は移動しているんだろう。
「おお・・・・・・おおおおお・・・・・・・」
お腹がすいたらしくアイテムからペットフードを出すと勢い良く食べ始める。
ペット用ミルクも出してあげる、喜んで飲んでいる。
自分以外の触れ合える唯一の生物とのふれあい、俺はどれだけ癒やされたことだろう。
家に連れて帰りたかったんだけど、移動するとこの小屋に戻ってきてしまうらしく、毎日朝と晩に食事の世話をしにくるのが日課になっている。
他の種族の同じクエストの小屋はきちんとすべて転送されているらしく、
残念ながら女神のとこのこのネコだけだった。
俺はそのネコに【カフェ】と名前をつけてかわいがっている。
たまにテントとか持ち込んで泊まりに来たりする。
夜は家に帰るとサオリの気配を感じるのでなるべく家で寝るんだけど、
たまには他の生物とふれあうことも必要だ。うん。
「カフェちゃーん、今日は鶏肉ゆでてきたよー、ペットフードばっかりじゃ飽きちゃうでしょー? たくさん食べなよー」
カフェの前では変な口調になる。
カフェはペットフードの上においた裂いた鳥のささ身を美味しそうに食べている。
無駄に思えたフライパンや鍋、カセットコンロなどのドロップアイテムはとても役に立っている。最近は自炊することも多い。
本屋から料理の本も買ってきて(と、言ってもカウンターにお金おいてるだけ)いろいろと試している。いまではかなりの腕前になっている。
ドロップアイテムは料理自体も多いけど、素材もいろいろ落とす。
この世界にきて一人ぼっちで生活をしていると何かしていないとなんとも言えない気分に襲われる。もちろん鍛錬が何より大事だけど、張り詰めすぎた糸は切れてしまうと思い、趣味のようなものがあったほうがいいと感じてる。
料理はいいものだ、作って食べてうまくいっていると嬉しいし、おいしい。
ドロップアイテムも美味しいんだけど、なんていうの? いっつも同じ味で品が良すぎるっていうのか・・・・・・なんかジャンクさが足りない。
その点自分で作れば、もちろん失敗も多い。けど、たまに妙にハマる味を見つけたり出来る。
「にゃーーーん」
食事を終えたカフェがゴロゴロいいながら足元をスリスリしてくる。
俺が気を狂わさずにこの世界で攻略を続けられているのは、
もちろんサオリに逢いたいという気持ちが一番だけど、カフェの存在は大きい。
「今日は泊まりますからねー一緒に寝ましょうねー。」
「な~~グルグルグルグル」
テントにエアマットレスを引いて布団を敷く。
ココはちょっとしたキャンプ場みたいになっている。
小屋は鍵がかかっているし、壊して入るのもあれだからってのと、
コレが楽しいってのもある。
「にゃん、な~~」
ぴょんとカフェが枕元に乗ってくる。
この子はなぜか俺の頭の後ろで丸くなって寝るのが好きみたいだ。
スリスリしてくるカフェを撫でていると、いつの間にか頭の後ろの定位置に移動して丸くなって寝ている。
俺も後頭部にゴロゴロを感じながら眠りにつく。
この時間は俺にとってこの世界で戦っていく気力を回復するとても大切な時間になっている。
いつか、サオリを迎えに行くその日まで。
カフェには心の清涼剤になってもらう。
お返しは美味しいご飯と心地良い寝床で許してもらう。
「ありがとな、カフェ」
向こうに行くときはこの子も連れてってもらえるように頼まないと。
今日も俺は眠る。
明日から頑張るために。
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