二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第1話 矯正させますっ!
「瀬尾くん、ちょっといいですか?」
放課後、俺が帰ろうとしているところに声をかけたきた人物がいた。
振り向くと、そこには美少女という言葉が三次元の女の子には珍しく似合い過ぎている女の子が立っていた。
金髪碧眼でポニテ。顔はモチのロンで整っていてスタイルはいいと思うが胸が慎ましい。
いや待て、それじゃあスタイルはよくなくないか?
わからん。
まるで、アニメの世界から出てきたような美少女。
そんな人物が立っていた……出て来なければいいのに。
「なんか今、とても失礼なことを考えていませんでしたか?」
「そんなことはないぜ?リアルお嬢様」
声をかけて来た人物。
それは、うちのクラスのお嬢様篠原桃だ。
男子女子校内外を問わずの人気者で、毎日男子から告られてると聞く。
どこのラノベ&アニメのヒロインだっての。
「その言い方は辞めてください」
「ああすまない。ピーチ姫」
「それだと某ゲームのキャラになっちゃいます」
「いいじゃねーか、名前がそうなんだし」
「まぁどうでもいいですけど。これからお帰りですよね?」
「見てのとおり」
「じゃあ一緒に帰りましょう!」
「……いや、なんで?」
じゃあの意味が全く分からないのだが。
「瀬尾くんが道を踏みはずさないためにですよ」
「俺は道を踏みはずすなんてことはしねーぞ?側溝にだって生まれてこの方落ちたことねーし」
「え?そうなんですか?私はあるんですけど……」
少し顔を赤らめて恥ずかしそうにする篠原。
これが二次元美少女なら俺は一発で恋に落ちているだろう。
残念なのは、3次元の篠原がやっているという点だ。
「ってそういう道じゃなくて人生の道をですよ!」
「俺はその道も踏み外してはないと思うけど」
「いや十分に踏み外してますよ!」
「どこが?」
「二次元にどっぷりとはまってることがです」
「それは違うぞ篠原」
「え?なにが違うんですか?」
全く篠原は分かってないな。
俺は二次元にどっぷりとはまってるワケではないというのに。
「俺は二次元と共に生きているんだ。いや、二次元で生きたいんだ……」
「瀬尾くん病院に行きましょう。今ならまだ間に合いますよ!二つの意味で!」
「いやいや待て待て。俺はどこもおかしくない!ただちょっとばかし二次元美少女が好きなだけだ。できれば二次元美少女とお付き合いをしたいとは思っているけど!」
できれば、付き合いのその先も!
限界突破、リミットブレイクを!!
「はぁ、もう手遅れでしたか。でも安心して下さい瀬尾くん」
篠原は顔を近づけると、胸に手を当てながら自信満々に言った。
「私が矯正させてあげますから!」
こんなにも恐怖を感じる笑顔を向けられたのは生まれて初めてだった。
放課後、俺が帰ろうとしているところに声をかけたきた人物がいた。
振り向くと、そこには美少女という言葉が三次元の女の子には珍しく似合い過ぎている女の子が立っていた。
金髪碧眼でポニテ。顔はモチのロンで整っていてスタイルはいいと思うが胸が慎ましい。
いや待て、それじゃあスタイルはよくなくないか?
わからん。
まるで、アニメの世界から出てきたような美少女。
そんな人物が立っていた……出て来なければいいのに。
「なんか今、とても失礼なことを考えていませんでしたか?」
「そんなことはないぜ?リアルお嬢様」
声をかけて来た人物。
それは、うちのクラスのお嬢様篠原桃だ。
男子女子校内外を問わずの人気者で、毎日男子から告られてると聞く。
どこのラノベ&アニメのヒロインだっての。
「その言い方は辞めてください」
「ああすまない。ピーチ姫」
「それだと某ゲームのキャラになっちゃいます」
「いいじゃねーか、名前がそうなんだし」
「まぁどうでもいいですけど。これからお帰りですよね?」
「見てのとおり」
「じゃあ一緒に帰りましょう!」
「……いや、なんで?」
じゃあの意味が全く分からないのだが。
「瀬尾くんが道を踏みはずさないためにですよ」
「俺は道を踏みはずすなんてことはしねーぞ?側溝にだって生まれてこの方落ちたことねーし」
「え?そうなんですか?私はあるんですけど……」
少し顔を赤らめて恥ずかしそうにする篠原。
これが二次元美少女なら俺は一発で恋に落ちているだろう。
残念なのは、3次元の篠原がやっているという点だ。
「ってそういう道じゃなくて人生の道をですよ!」
「俺はその道も踏み外してはないと思うけど」
「いや十分に踏み外してますよ!」
「どこが?」
「二次元にどっぷりとはまってることがです」
「それは違うぞ篠原」
「え?なにが違うんですか?」
全く篠原は分かってないな。
俺は二次元にどっぷりとはまってるワケではないというのに。
「俺は二次元と共に生きているんだ。いや、二次元で生きたいんだ……」
「瀬尾くん病院に行きましょう。今ならまだ間に合いますよ!二つの意味で!」
「いやいや待て待て。俺はどこもおかしくない!ただちょっとばかし二次元美少女が好きなだけだ。できれば二次元美少女とお付き合いをしたいとは思っているけど!」
できれば、付き合いのその先も!
限界突破、リミットブレイクを!!
「はぁ、もう手遅れでしたか。でも安心して下さい瀬尾くん」
篠原は顔を近づけると、胸に手を当てながら自信満々に言った。
「私が矯正させてあげますから!」
こんなにも恐怖を感じる笑顔を向けられたのは生まれて初めてだった。
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