二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第74話 文化祭3
「どうしようか。これ」
「陽向くん。そんな物みたいに言わないでくださいよ」
「いや、でもなぁ?」
二次元美少女が拘束されているのなら興奮する俺だが、たかが3次元の女の子が拘束されてるんじゃ興奮なんてしない。普通に物に見えてしまう。
どこから調達し、そしてどこでその技術を学んだのか分からないが、あのポンコツは銀髪美少女を縄で俗に言う菱なわ縛りで局部を強調するように縛り上げている。智和あたりがみたら興奮するんだろうが、俺レベルになるとなんにも思わない。
「んふぅ?んん、んんん!んん!?」
口に物を詰められて喋れない銀髪美少女は、なんとか喋ろうとして声を漏らす。が、何を言っているのか分からない。
前回の霧崎の時はなぜか分かった。なぜなんだ?
「とりあえず外してあげましょう。これ以上は見てられないです」
「だな。見てるだけでも犯罪臭がやばいし」
「これはもう犯罪と言ってもおかしくないですけどね」
確かにこれはもう犯罪、誘拐と言われてもしょうがない。
3次元の女の子を誘惑しただけで騒ぎ出す世間もどうかと思うが、これはやばいだろう。
でもこれやったのみんなの見方警察の人がやったんだよなー。
日本はダメかもしれない。
「ん、ふぅ……ここは?」
目隠しを取ったばかりで目が慣れないのか、瞬きをしながら目を慣らす銀髪美少女。
「いや、手とかも解いてやれよ」
「ダメですよ陽向さん。手を解いたら自由になっちゃうじゃないですか!」
「なんでダメなんだよ!いや、なぜダメなのかはもう聞かないなら何も喋らないでくれ!」
これ以上霧崎から聞くと、とんでもないことを言いそうだ!
俺の五感がそう言ってる!
「陽向…………さま?」
目が慣れたのか、銀髪美少女はこの部室にいる全員の顔を認識し始めたようだ。
そして、俺の名前を呼んだ。
さま付けされた気もするが、俺は変態の王子でもなければ、戦闘力の高いサイヤの星の王子でもないから気の所為だろう。
「身体が……動かない…?陽向さま……これはあなたの仕業?」
「いや、違いますよ真昼さん。これは陽向くんのせいではなくてですね?乙女さんのせいなんです」
「乙女?あぁあの……。でもおかしいでしょ?あの人が私をこんな風にする必要はないもの。やるとすれば貴方達。私を動けなくさせれば勝負に勝てるからと」
「確かに道理は通っていますわ。あなたを拘束すれば、必然的にあなたを失ったクラスは失速し、わたくしたちの逆転に繋がりますわ。そして、ようたをわたくしは……って何を言わせますの!?」
「聞いたのは私の方で喋ったのはあなたよ?」
銀髪美少女の冷静なツッコミが炸裂する。
いや、銀髪美少女さんよ。俺を見ないでください。
こんな顔を真っ赤にしている金髪お嬢様なんて知らないですから。
「で、これはどういうことなの?こんなことをしていいと思っているの?」
銀髪美少女の言い分は正しい。
こんなことは普通ならしてはいけないことだ。
別にたかが3次元の女の子を誘拐しただけで騒ぎ出す世間もどうかと思うが、普通の理性を持っていたらやってはいけないことだ。
「興奮……しちゃうじゃない……!」
ん?なんか今、聞いてはいけないようなフレーズが聞こえたような……。
「陽向さま……もう1度聞くけれど、これはあなたの仕業ではないのね?」
「俺の仕業ではないですね。あのポンコツ婦警がやったことです」
「そう……残念だわ」
どうして銀髪美少女は残念そうな顔をしたのだろう。
「陽向くん。ちょっといいですか?」
桃が俺の腕を引っ張り耳打ちしてくる。
「なんか、真昼さんって霧咲さんと同じ匂いがしませんか?」
「桃よお前もそう思ってたか。同感だ」
俺と同じらしく桃もまた、この銀髪美少女が霧咲と同じ匂いを発していると感ずいたらしい。
「陽向さまがしたのではなければいいわ。この縄を解いてくれる?」
「それはできません」
銀髪美少女の申し入れを霧崎がキッパリと断った。
「どうして?」
「あなたにクラスの方に戻られてしまうと、私たちが負けてしまうからです。悔しいですけど」
霧崎の言い分も分かる。
俺達は今、俺の了解を得てない勝負をしている最中だ。
正直、勝負自体をなくして欲しいのが本音だが、やってしまっている以上は勝ちたい。
霧崎の言う通り、このまま銀髪美少女をクラスの方には戻すわけにはいかない。
ただでさえ午前はポンコツのせいでろくに集客できてないのだから。
まぁ、今この状況を作ったのもポンコツなんだけどな。
そう考えると今日1日、ろくなことしてねぇなあのポンコツ!
「なので……」
霧崎はポケットからスマホを取り出すと、流れるような手つきで、パシャリと写メを撮った。
そして、取っていた目隠しとガムテープを口にもう一度貼ると、さらにもう1枚パシャリと写メを撮った。
「陽向さん」
「……なんだ」
「これで勝てますね!」
「ただの脅迫じゃねぇかよぉ!」
なんてやつだ!戻すわけにはいかないという手前、ちゃんと脅迫するための材料までも作りやがった!
鬼畜だなおい!
「ねぇかっしーお願い!」
霧崎が今撮ったばかりのスマホを柏木に渡して何かを頼むようお願いする。そして、銀髪美少女の目隠しを取った。
その銀髪美少女に柏木が近づき一言。
「これを誰かに言ったら……分かるよね?」
……。
怖ー!
柏木の姐さんまじ怖ー!
「コクん……コクん」
怯えちゃってるじゃねーかよ銀髪美少女。
「さて陽向さん……」
「ん?ど、どうした?」
「ここかは巻き返しましょう!」
「よく言えるな!?」
「陽向くん。そんな物みたいに言わないでくださいよ」
「いや、でもなぁ?」
二次元美少女が拘束されているのなら興奮する俺だが、たかが3次元の女の子が拘束されてるんじゃ興奮なんてしない。普通に物に見えてしまう。
どこから調達し、そしてどこでその技術を学んだのか分からないが、あのポンコツは銀髪美少女を縄で俗に言う菱なわ縛りで局部を強調するように縛り上げている。智和あたりがみたら興奮するんだろうが、俺レベルになるとなんにも思わない。
「んふぅ?んん、んんん!んん!?」
口に物を詰められて喋れない銀髪美少女は、なんとか喋ろうとして声を漏らす。が、何を言っているのか分からない。
前回の霧崎の時はなぜか分かった。なぜなんだ?
「とりあえず外してあげましょう。これ以上は見てられないです」
「だな。見てるだけでも犯罪臭がやばいし」
「これはもう犯罪と言ってもおかしくないですけどね」
確かにこれはもう犯罪、誘拐と言われてもしょうがない。
3次元の女の子を誘惑しただけで騒ぎ出す世間もどうかと思うが、これはやばいだろう。
でもこれやったのみんなの見方警察の人がやったんだよなー。
日本はダメかもしれない。
「ん、ふぅ……ここは?」
目隠しを取ったばかりで目が慣れないのか、瞬きをしながら目を慣らす銀髪美少女。
「いや、手とかも解いてやれよ」
「ダメですよ陽向さん。手を解いたら自由になっちゃうじゃないですか!」
「なんでダメなんだよ!いや、なぜダメなのかはもう聞かないなら何も喋らないでくれ!」
これ以上霧崎から聞くと、とんでもないことを言いそうだ!
俺の五感がそう言ってる!
「陽向…………さま?」
目が慣れたのか、銀髪美少女はこの部室にいる全員の顔を認識し始めたようだ。
そして、俺の名前を呼んだ。
さま付けされた気もするが、俺は変態の王子でもなければ、戦闘力の高いサイヤの星の王子でもないから気の所為だろう。
「身体が……動かない…?陽向さま……これはあなたの仕業?」
「いや、違いますよ真昼さん。これは陽向くんのせいではなくてですね?乙女さんのせいなんです」
「乙女?あぁあの……。でもおかしいでしょ?あの人が私をこんな風にする必要はないもの。やるとすれば貴方達。私を動けなくさせれば勝負に勝てるからと」
「確かに道理は通っていますわ。あなたを拘束すれば、必然的にあなたを失ったクラスは失速し、わたくしたちの逆転に繋がりますわ。そして、ようたをわたくしは……って何を言わせますの!?」
「聞いたのは私の方で喋ったのはあなたよ?」
銀髪美少女の冷静なツッコミが炸裂する。
いや、銀髪美少女さんよ。俺を見ないでください。
こんな顔を真っ赤にしている金髪お嬢様なんて知らないですから。
「で、これはどういうことなの?こんなことをしていいと思っているの?」
銀髪美少女の言い分は正しい。
こんなことは普通ならしてはいけないことだ。
別にたかが3次元の女の子を誘拐しただけで騒ぎ出す世間もどうかと思うが、普通の理性を持っていたらやってはいけないことだ。
「興奮……しちゃうじゃない……!」
ん?なんか今、聞いてはいけないようなフレーズが聞こえたような……。
「陽向さま……もう1度聞くけれど、これはあなたの仕業ではないのね?」
「俺の仕業ではないですね。あのポンコツ婦警がやったことです」
「そう……残念だわ」
どうして銀髪美少女は残念そうな顔をしたのだろう。
「陽向くん。ちょっといいですか?」
桃が俺の腕を引っ張り耳打ちしてくる。
「なんか、真昼さんって霧咲さんと同じ匂いがしませんか?」
「桃よお前もそう思ってたか。同感だ」
俺と同じらしく桃もまた、この銀髪美少女が霧咲と同じ匂いを発していると感ずいたらしい。
「陽向さまがしたのではなければいいわ。この縄を解いてくれる?」
「それはできません」
銀髪美少女の申し入れを霧崎がキッパリと断った。
「どうして?」
「あなたにクラスの方に戻られてしまうと、私たちが負けてしまうからです。悔しいですけど」
霧崎の言い分も分かる。
俺達は今、俺の了解を得てない勝負をしている最中だ。
正直、勝負自体をなくして欲しいのが本音だが、やってしまっている以上は勝ちたい。
霧崎の言う通り、このまま銀髪美少女をクラスの方には戻すわけにはいかない。
ただでさえ午前はポンコツのせいでろくに集客できてないのだから。
まぁ、今この状況を作ったのもポンコツなんだけどな。
そう考えると今日1日、ろくなことしてねぇなあのポンコツ!
「なので……」
霧崎はポケットからスマホを取り出すと、流れるような手つきで、パシャリと写メを撮った。
そして、取っていた目隠しとガムテープを口にもう一度貼ると、さらにもう1枚パシャリと写メを撮った。
「陽向さん」
「……なんだ」
「これで勝てますね!」
「ただの脅迫じゃねぇかよぉ!」
なんてやつだ!戻すわけにはいかないという手前、ちゃんと脅迫するための材料までも作りやがった!
鬼畜だなおい!
「ねぇかっしーお願い!」
霧崎が今撮ったばかりのスマホを柏木に渡して何かを頼むようお願いする。そして、銀髪美少女の目隠しを取った。
その銀髪美少女に柏木が近づき一言。
「これを誰かに言ったら……分かるよね?」
……。
怖ー!
柏木の姐さんまじ怖ー!
「コクん……コクん」
怯えちゃってるじゃねーかよ銀髪美少女。
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