二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第59話 俺の知り合いとストーカーと休日を奪った奴が修羅場すぎる!
「どうしたんですか?陽向さん。こんなところで」
「お前こそどうしてここにいるんだ?」
リアルでもイベントって発生するんだな。
何故かは知らんけど冷や汗がさっきから止まらねーぜ。
「私は篠原さんと買い物に来たんですよ。陽向さんにも篠原さんからお誘いがあったと思うんですけど」
「あーあったな。それでか」
そういや、桃から遊びに行きましょうだのと誘いがあったなー。
一方的に暇と決めつけた内容の誘いが。
今思い出しても酷くね?
俺にだって予定の一つや……一つや……あるって言ったらあるんだからねっ!
「で、どうして陽向さんはここにいるんですか?この陽向さんが好きそうなコスチュームが並んでいる店内で、陽向さんが私に着させたいようなコスチュームが並んでいる店内で、このコスチュームで私と陽向は初夜を迎え」
「よし。霧咲。少し黙ろうか〜」
どうして霧咲はいつもこうなんだ?
最初は理由を聞いてたはずなのに、いつの間にか脳内お花畑的な内容にすり替わってるじゃねーかよ。
近くにいた店員さんが、霧咲に服を進めようとしてそのまま笑顔でスルーして行ったぞ。
「ていうか、よく俺の好きそうなコスチュームが分かるな。オススメのアニメとかは霧咲にも教えてるが服までとなると教えてないのに」
「それはですね愛ゆえにですよ!」
「あーはい。そうですか」
「華麗にスルーしないで下さいよ!陽向さんの教えてくれたアニメに出てくるヒロインさんたちの服装を何回か見れば、陽向さんがどんな服装が好みかなんてすぐに分かっちゃいますよ。だから陽向さんの好きなコスチュームくらい分かるんです」
「そういうものなのか?」
「そういうものです」
そうなのか。
俺自身知らないことを知ってるなんてすげーな。
「それに、私は知ってることしか知らないですから」
「どこの羽川だよ」
「あ、少しでも違いますね。何でもは知らないです。知ってるのは陽向さんのことだけ」
「それはストーカーと呼ぶぞ?」
「あーあと、これも知ってます」
「何を知ってるんだ?」
「陽向さんがお風呂で一番最初にどこを洗うかですっ!」
「ちょっと待て!なぜ知ってる!?ていうか、ほんとに知ってるのか!?」
知ってたら知ってたで怖いんですけど!
「嫌ですね陽向さん!ほんとに知ってるに決まってるじゃないですか〜」
「怖っ!霧咲怖っ!なに冗談言ってるんですかー見たいに言ってるけど怖いからな!?」
「えーと、確か陽向さんはおへそから洗いますよね?手洗いで!」
「まじで知ってんじゃねーかよー!!」
え?なに?
なんなのこいつ!
なんで俺が最初に洗う部位を知ってるの?
理由を聞きたいけど聞いてはダメな気がする!
「ちょっとようた?うるさいですわよ?お店の中では静かにするというルールを貴方は知らないのですか?」
ここで、メイド服から自前の制服に着替え終わったセラフィが試着室から出てきた。
今思ったんだが、制服を着ていてもこの店内じゃコスプレしているようにしか見えないな。
まぁ、面白いから黙っていよう。
「あれ?セラフィさん?」
「貴女は……霧咲さん?」
「お待たせしました霧咲さん。私に似合うかどうかは分からないですけど、どうですか……ひ、陽向くん!?」
そして、誘惑のボンボンを持ったチアのコスプレをした桃もまた近くの試着室から出てきた。
セラフィに、霧咲に、桃に一回俺の事を見たあと、お互いが探るようにして向き合う。
それはまるで、デート中に三又がバレたような雰囲気だった。
なにこれ?修羅場?
ちなみに、セラフィの格好は制服で、桃の格好はチアで、霧咲の格好は秋物の私服で、この中だとなぜか霧咲が一番まともな格好をしていた。
いつもアレな発言をする霧咲が一番まともな格好をしているなんて、世の中には不思議で溢れているんだな。
そして、俺の脳内が警告音を大音量で鳴らしていた。
わかってる。分かってるよ。これから多分、非常に面倒くさいことが起きるであろうことは。
☆
「どう?関。似合ってる?」
「似合ってますよ!柏木さん!」
陽向たちがこのコスプレ専門店に入った後に、俺と柏木さんもまたこのコスプレ専門店に入った。
店内もそこそこ広く、たくさんコスプレのコスチュームがおいてあるから俺達が近くに居ることは陽向にはバレないだろう。
店内に入ってからというもの、柏木さんの目はどこかキラキラと輝いていて、あっちにこっちにと目を行き来させていた。
そして、おもむろにコスプレのコスチュームを取ると、試着室に入り着替えを済ませ、こうして俺にコスプレ姿をお披露目してくれている。
柏木さんのコスプレ姿を拝むことができるなんて、まじで今日柏木さんとデートできてよかったぜ!
誰がなんと言おうと今日のはデートだかんな!
ちなみに、今柏木さんが着ているコスプレのコスチュームはメイド服で、脚の長い柏木さんにはとても似合っていた。ニーソとか太ももが良い感じに食い込んでいて……っていかんいかん。これじゃあ陽向みたいに変態になっちまう。俺は陽向とは違く紳士なんだから。
つーか、まじで陽向羨ましいな。この美脚の柏木さんに加え、金髪美女の篠原さんに、清楚な霧咲さんと同じ部活で、今は胸が大きいセラフィさんとデートしてる真っ最中だなんて……陽向爆ぜろっ!
「柏木さん。コスプレとか好きなんですか?」
「まぁ、わりと。する機会があまりないからしたことはないけど」
「そうなんですか。もったいないですね。柏木さんならどれを着ても似合うと思うんで陽向に見せたらいくらあいつでも喜びそうなんすけどね」
普通の私服は興味を示さないと思うけど、2次元を愛してる陽向でもコスプレとなると多少は興味を示すとは思うんだけどな。
「そう?じゃあ今度瀬尾の前で着てみる」
「その方がいいですよ!あっ、あと文化祭が近くあるじゃないですか?その時の出し物で着るっていうのもアリだと思いますよ」
「確かにそれはいいかも。ありがと」
「いえいえ」
「関も何か着てみれば?」
「俺が……ですか?」
「うん」
「いや、俺にはコスプレなんて似合わないですって」
「いいから着てみなって。ほら」
「ちょ、柏木さん!」
この後俺は、柏木さんの着せ替え人形みたいに色々なコスプレのコスチュームを着せられた。
俺にコスプレをさせている柏木さんの目はキラキラ輝いていて、楽しんでいるんだなと俺は思った。
しかし、持ってくるコスプレのコスチュームが女性物ばっかりなのは勘弁してくだい。柏木さん。
「お前こそどうしてここにいるんだ?」
リアルでもイベントって発生するんだな。
何故かは知らんけど冷や汗がさっきから止まらねーぜ。
「私は篠原さんと買い物に来たんですよ。陽向さんにも篠原さんからお誘いがあったと思うんですけど」
「あーあったな。それでか」
そういや、桃から遊びに行きましょうだのと誘いがあったなー。
一方的に暇と決めつけた内容の誘いが。
今思い出しても酷くね?
俺にだって予定の一つや……一つや……あるって言ったらあるんだからねっ!
「で、どうして陽向さんはここにいるんですか?この陽向さんが好きそうなコスチュームが並んでいる店内で、陽向さんが私に着させたいようなコスチュームが並んでいる店内で、このコスチュームで私と陽向は初夜を迎え」
「よし。霧咲。少し黙ろうか〜」
どうして霧咲はいつもこうなんだ?
最初は理由を聞いてたはずなのに、いつの間にか脳内お花畑的な内容にすり替わってるじゃねーかよ。
近くにいた店員さんが、霧咲に服を進めようとしてそのまま笑顔でスルーして行ったぞ。
「ていうか、よく俺の好きそうなコスチュームが分かるな。オススメのアニメとかは霧咲にも教えてるが服までとなると教えてないのに」
「それはですね愛ゆえにですよ!」
「あーはい。そうですか」
「華麗にスルーしないで下さいよ!陽向さんの教えてくれたアニメに出てくるヒロインさんたちの服装を何回か見れば、陽向さんがどんな服装が好みかなんてすぐに分かっちゃいますよ。だから陽向さんの好きなコスチュームくらい分かるんです」
「そういうものなのか?」
「そういうものです」
そうなのか。
俺自身知らないことを知ってるなんてすげーな。
「それに、私は知ってることしか知らないですから」
「どこの羽川だよ」
「あ、少しでも違いますね。何でもは知らないです。知ってるのは陽向さんのことだけ」
「それはストーカーと呼ぶぞ?」
「あーあと、これも知ってます」
「何を知ってるんだ?」
「陽向さんがお風呂で一番最初にどこを洗うかですっ!」
「ちょっと待て!なぜ知ってる!?ていうか、ほんとに知ってるのか!?」
知ってたら知ってたで怖いんですけど!
「嫌ですね陽向さん!ほんとに知ってるに決まってるじゃないですか〜」
「怖っ!霧咲怖っ!なに冗談言ってるんですかー見たいに言ってるけど怖いからな!?」
「えーと、確か陽向さんはおへそから洗いますよね?手洗いで!」
「まじで知ってんじゃねーかよー!!」
え?なに?
なんなのこいつ!
なんで俺が最初に洗う部位を知ってるの?
理由を聞きたいけど聞いてはダメな気がする!
「ちょっとようた?うるさいですわよ?お店の中では静かにするというルールを貴方は知らないのですか?」
ここで、メイド服から自前の制服に着替え終わったセラフィが試着室から出てきた。
今思ったんだが、制服を着ていてもこの店内じゃコスプレしているようにしか見えないな。
まぁ、面白いから黙っていよう。
「あれ?セラフィさん?」
「貴女は……霧咲さん?」
「お待たせしました霧咲さん。私に似合うかどうかは分からないですけど、どうですか……ひ、陽向くん!?」
そして、誘惑のボンボンを持ったチアのコスプレをした桃もまた近くの試着室から出てきた。
セラフィに、霧咲に、桃に一回俺の事を見たあと、お互いが探るようにして向き合う。
それはまるで、デート中に三又がバレたような雰囲気だった。
なにこれ?修羅場?
ちなみに、セラフィの格好は制服で、桃の格好はチアで、霧咲の格好は秋物の私服で、この中だとなぜか霧咲が一番まともな格好をしていた。
いつもアレな発言をする霧咲が一番まともな格好をしているなんて、世の中には不思議で溢れているんだな。
そして、俺の脳内が警告音を大音量で鳴らしていた。
わかってる。分かってるよ。これから多分、非常に面倒くさいことが起きるであろうことは。
☆
「どう?関。似合ってる?」
「似合ってますよ!柏木さん!」
陽向たちがこのコスプレ専門店に入った後に、俺と柏木さんもまたこのコスプレ専門店に入った。
店内もそこそこ広く、たくさんコスプレのコスチュームがおいてあるから俺達が近くに居ることは陽向にはバレないだろう。
店内に入ってからというもの、柏木さんの目はどこかキラキラと輝いていて、あっちにこっちにと目を行き来させていた。
そして、おもむろにコスプレのコスチュームを取ると、試着室に入り着替えを済ませ、こうして俺にコスプレ姿をお披露目してくれている。
柏木さんのコスプレ姿を拝むことができるなんて、まじで今日柏木さんとデートできてよかったぜ!
誰がなんと言おうと今日のはデートだかんな!
ちなみに、今柏木さんが着ているコスプレのコスチュームはメイド服で、脚の長い柏木さんにはとても似合っていた。ニーソとか太ももが良い感じに食い込んでいて……っていかんいかん。これじゃあ陽向みたいに変態になっちまう。俺は陽向とは違く紳士なんだから。
つーか、まじで陽向羨ましいな。この美脚の柏木さんに加え、金髪美女の篠原さんに、清楚な霧咲さんと同じ部活で、今は胸が大きいセラフィさんとデートしてる真っ最中だなんて……陽向爆ぜろっ!
「柏木さん。コスプレとか好きなんですか?」
「まぁ、わりと。する機会があまりないからしたことはないけど」
「そうなんですか。もったいないですね。柏木さんならどれを着ても似合うと思うんで陽向に見せたらいくらあいつでも喜びそうなんすけどね」
普通の私服は興味を示さないと思うけど、2次元を愛してる陽向でもコスプレとなると多少は興味を示すとは思うんだけどな。
「そう?じゃあ今度瀬尾の前で着てみる」
「その方がいいですよ!あっ、あと文化祭が近くあるじゃないですか?その時の出し物で着るっていうのもアリだと思いますよ」
「確かにそれはいいかも。ありがと」
「いえいえ」
「関も何か着てみれば?」
「俺が……ですか?」
「うん」
「いや、俺にはコスプレなんて似合わないですって」
「いいから着てみなって。ほら」
「ちょ、柏木さん!」
この後俺は、柏木さんの着せ替え人形みたいに色々なコスプレのコスチュームを着せられた。
俺にコスプレをさせている柏木さんの目はキラキラ輝いていて、楽しんでいるんだなと俺は思った。
しかし、持ってくるコスプレのコスチュームが女性物ばっかりなのは勘弁してくだい。柏木さん。
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