3人の勇者と俺の物語
111章 カレンとデート♪
「んー、あれ? クウおはよう。どうしたの?」
ワタルが目を覚ますと胸の上でじっと見つめているクウに気がつく。
「ワタ兄のこと見てただけだよ」
普段あまり表情が変わることのないクールな美少女が今自分に向けてニッコリ微笑んでいる。
胸に当たる感覚は天国のようだ。男としてそんな状況で目が覚めれば当然・・・・・・
「もう、ワタ兄朝から元気だなぁ。昨日だってあんなにしたじゃん~」
「朝だからだよ!」
「んっ、も~~仕方ないな~~~」
朝から幸せそうで何よりです。
ワタルはかいた汗をサッと流して次の女と会うための準備をする。
こう書くとワタルがとんでもない悪人のようになりますね^^
バッツ先生の今日のコーディネートはモノトーン系カラーをうまく活かした育ちの良い青年風コーディネート。黒のジャケット白シャツと言うド定番にグレーのズボン。グレーは使い方が難しいけど白黒と合わせればそこまで難しくない。足元は上品なリゾートサンダルだ。
カレンとの待ち合わせ場所にはまた人だかりができていた。
昨日と異なるのは一人の女声を中心に輪のように距離を空けてその女性をうっとり眺めている。
もちろんその女性がカレンだ。
カレンは純白に近い薄っすらと緑がかったワンピース姿。
真っ白な肌、スラっとした体型とそれでいて主張している胸。
輝く金髪のエルフ。
まるでそこだけ切り抜かれた絵画の世界のようだった。
ワタルも思わず息を飲んでしまう。
「あ、ワタル様!」
カレンはワタルに気がつくとものすごく嬉しそうに小走りでワタルに近づいていく、同時に周りを囲んでいる輪も移動する。
「おはようございますワタル様。今日は私なんかのために時間を作っていただいてありがとうございます。一生懸命考えたのでいっぱい楽しんでくださいね!」
周囲から嫉妬と憎悪の気配が立ち上がる。
すでに小声とはいえない声で、あいつ昨日は別の女と、俺らの女神様を汚す輩、死ね。などワタルの耳にもとどいて苦笑いしてしまう。カレンは幸せモードでワタルしか見えていない。
「・・・・・・やはりワタル様は私なんかと過ごすのはイヤですよね・・・・・・ごめんなさい、今日の話はなか「いやー! もう早く行きたくて一秒でもこの場にいたくないよ! さぁ行こうすぐ行こう今すぐ行こう楽しみだなー!!」
わざとらしい演技だがカレンは今にも消え入りそうな顔からぱっと花が咲いたような笑顔になり。
「! はい!」
直ぐに魔法陣を展開する。移動魔法陣だ。
魔法陣から出る光に二人が包まれその姿が消えた場ではワタルに対する憎悪と怨念が渦巻く団結集会がとり行われるのだが、それをワタルが知ることはなかった。
転移した先は湖のほとりであった。
白いロッジと簡単な船着場、ボートも置いてある。
周囲は木々が生い茂りいい天気だが風は涼しく心地よい、高級リゾート地を思い起こされる場所だった。
「ここは私が別荘として使っていて、一番のお気に入りの場所なんです。
ワタル様と来ることが出来て幸せすぎてどうにかなってしまいそうです」
耳まで真っ赤になりながら消え入りそうな声で話すカレン。
普段はしっかりしていてみんなのまとめ役になっているカレンの姿とのギャップがワタルの心を撃ちぬく。
「すごい素敵な場所だね、今日のカレンの姿が絵画から出てきた王女様のようにステキだから、
この場所の雰囲気とぴったりだね」
こんな歯の浮くようなセリフをほぼ無意識で言ってしまうワタルであった。
とうのカレンは真っ赤な耳をさらに真っ赤にしてふらふらとワタルの胸におでこをくっつける。
「・・・・・・ありがとうございます」
絞り出したような声、その少女のようなしぐさに思わずワタルはカレンを優しく抱きしめる。
見上げるカレン、二人はそっとくちづけを交わすのでありました。めでたしめでたし。
「そしたら何をしようか?」
現実は非情なのでワタルに完全に敗北したような気分になっても続きを書かなければいけない。
「そしたら舟で釣りをしましょう、この湖で取れるお魚は美味しいんですよ」
「釣りか! それは楽しみだ! 美味しいならたくさん釣らないとね」
カレンの手を取りボートへと歩き出す。
取られた手にびっくりはしたものの、あふれだす喜びを抑えられないカレンは満面の笑みだ。
ボートを水魔法でゆっくりと湖の中ほどまで進めていく、
たわいない話をするのんびりとした時間、ワタルもカレンもこの時間をとても心地よく感じていた。
「この辺りがいいですね、はい。ワタルさんの竿です。餌は細かく切った鶏肉でいいのでこれをつかってください」
仕掛けなんかも凄く簡単な竿だ、ただ現代社会のようなリールはないので木の枝に巻いていく仕組みだ。もちろん二人は魔法で引いちゃうけどね。
「さぁ、どっちが多く釣るか勝負だな!」
「ふふ、負けませんよ-」
キャッキャウフフと楽しむ二人。お昼時間までで十分な釣果を得る。
本気になれば魔法使って根こそぎ魚集められるしね。
「裏にハーブもあるので今日は私が作りますね、いつものワタル様の料理には及びませんが・・・・・・」
「そんなことないよ、作ってくれるのが嬉しいんだよ」
だんだん言動もナチュラルイケメンになっていくワタルである。
川魚の香草焼きは大変美味しく食事を楽しんだ、
ゆったりとした時間が流れるこの場所で二人はゆったりとしたラブラブな時間を過ごすことが出来た。
もちろん夜は濃厚なラブラブ時間も過ごしたのであります。
ワタルが目を覚ますと胸の上でじっと見つめているクウに気がつく。
「ワタ兄のこと見てただけだよ」
普段あまり表情が変わることのないクールな美少女が今自分に向けてニッコリ微笑んでいる。
胸に当たる感覚は天国のようだ。男としてそんな状況で目が覚めれば当然・・・・・・
「もう、ワタ兄朝から元気だなぁ。昨日だってあんなにしたじゃん~」
「朝だからだよ!」
「んっ、も~~仕方ないな~~~」
朝から幸せそうで何よりです。
ワタルはかいた汗をサッと流して次の女と会うための準備をする。
こう書くとワタルがとんでもない悪人のようになりますね^^
バッツ先生の今日のコーディネートはモノトーン系カラーをうまく活かした育ちの良い青年風コーディネート。黒のジャケット白シャツと言うド定番にグレーのズボン。グレーは使い方が難しいけど白黒と合わせればそこまで難しくない。足元は上品なリゾートサンダルだ。
カレンとの待ち合わせ場所にはまた人だかりができていた。
昨日と異なるのは一人の女声を中心に輪のように距離を空けてその女性をうっとり眺めている。
もちろんその女性がカレンだ。
カレンは純白に近い薄っすらと緑がかったワンピース姿。
真っ白な肌、スラっとした体型とそれでいて主張している胸。
輝く金髪のエルフ。
まるでそこだけ切り抜かれた絵画の世界のようだった。
ワタルも思わず息を飲んでしまう。
「あ、ワタル様!」
カレンはワタルに気がつくとものすごく嬉しそうに小走りでワタルに近づいていく、同時に周りを囲んでいる輪も移動する。
「おはようございますワタル様。今日は私なんかのために時間を作っていただいてありがとうございます。一生懸命考えたのでいっぱい楽しんでくださいね!」
周囲から嫉妬と憎悪の気配が立ち上がる。
すでに小声とはいえない声で、あいつ昨日は別の女と、俺らの女神様を汚す輩、死ね。などワタルの耳にもとどいて苦笑いしてしまう。カレンは幸せモードでワタルしか見えていない。
「・・・・・・やはりワタル様は私なんかと過ごすのはイヤですよね・・・・・・ごめんなさい、今日の話はなか「いやー! もう早く行きたくて一秒でもこの場にいたくないよ! さぁ行こうすぐ行こう今すぐ行こう楽しみだなー!!」
わざとらしい演技だがカレンは今にも消え入りそうな顔からぱっと花が咲いたような笑顔になり。
「! はい!」
直ぐに魔法陣を展開する。移動魔法陣だ。
魔法陣から出る光に二人が包まれその姿が消えた場ではワタルに対する憎悪と怨念が渦巻く団結集会がとり行われるのだが、それをワタルが知ることはなかった。
転移した先は湖のほとりであった。
白いロッジと簡単な船着場、ボートも置いてある。
周囲は木々が生い茂りいい天気だが風は涼しく心地よい、高級リゾート地を思い起こされる場所だった。
「ここは私が別荘として使っていて、一番のお気に入りの場所なんです。
ワタル様と来ることが出来て幸せすぎてどうにかなってしまいそうです」
耳まで真っ赤になりながら消え入りそうな声で話すカレン。
普段はしっかりしていてみんなのまとめ役になっているカレンの姿とのギャップがワタルの心を撃ちぬく。
「すごい素敵な場所だね、今日のカレンの姿が絵画から出てきた王女様のようにステキだから、
この場所の雰囲気とぴったりだね」
こんな歯の浮くようなセリフをほぼ無意識で言ってしまうワタルであった。
とうのカレンは真っ赤な耳をさらに真っ赤にしてふらふらとワタルの胸におでこをくっつける。
「・・・・・・ありがとうございます」
絞り出したような声、その少女のようなしぐさに思わずワタルはカレンを優しく抱きしめる。
見上げるカレン、二人はそっとくちづけを交わすのでありました。めでたしめでたし。
「そしたら何をしようか?」
現実は非情なのでワタルに完全に敗北したような気分になっても続きを書かなければいけない。
「そしたら舟で釣りをしましょう、この湖で取れるお魚は美味しいんですよ」
「釣りか! それは楽しみだ! 美味しいならたくさん釣らないとね」
カレンの手を取りボートへと歩き出す。
取られた手にびっくりはしたものの、あふれだす喜びを抑えられないカレンは満面の笑みだ。
ボートを水魔法でゆっくりと湖の中ほどまで進めていく、
たわいない話をするのんびりとした時間、ワタルもカレンもこの時間をとても心地よく感じていた。
「この辺りがいいですね、はい。ワタルさんの竿です。餌は細かく切った鶏肉でいいのでこれをつかってください」
仕掛けなんかも凄く簡単な竿だ、ただ現代社会のようなリールはないので木の枝に巻いていく仕組みだ。もちろん二人は魔法で引いちゃうけどね。
「さぁ、どっちが多く釣るか勝負だな!」
「ふふ、負けませんよ-」
キャッキャウフフと楽しむ二人。お昼時間までで十分な釣果を得る。
本気になれば魔法使って根こそぎ魚集められるしね。
「裏にハーブもあるので今日は私が作りますね、いつものワタル様の料理には及びませんが・・・・・・」
「そんなことないよ、作ってくれるのが嬉しいんだよ」
だんだん言動もナチュラルイケメンになっていくワタルである。
川魚の香草焼きは大変美味しく食事を楽しんだ、
ゆったりとした時間が流れるこの場所で二人はゆったりとしたラブラブな時間を過ごすことが出来た。
もちろん夜は濃厚なラブラブ時間も過ごしたのであります。
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