異世界八険伝
10.盗賊団との遭遇
ボクの目の前には、大森林の西端が見え始めている。
斜めに射し込む陽光が、森の境界線を明暗くっきりと分け隔てていた。
とうとうここまで辿り着いた――朝からずっと歩き詰めで、やっとこの森を抜ける所まで来たんだ!
思い起こせば想像以上に長く険しい道のりだった。道はすぐに獣道に変わり、纏わりつく下草を薙ぎ払いつつ、時には岩山をよじ登り、時には崖を飛び降りて、やっと森を抜ける寸前まで来た。
やっと平坦な道を歩けるんだ。
これからはもっとペースを上げていかないと、日が沈むまでに町まで辿り着けそうにない。
昨晩、アユナパパから手書きの地図を貰って作戦会議をした。
その時、アユナちゃんが床の上に座り込んで脚をバタバタさせながら、一緒に旅に連れて行ってと駄々をこねていたけど、両親の大反対を受けた結果、拗ね泣きして寝てしまった。
でもそこはやっぱり11歳の子ども。朝起きたらケロッとしていた。
魔物の恐ろしさはジモッティが最もよく知ってるでしょ。超危険なクマも出るし、小学生には到底無理だよ――。
それはさておき、エリ村も隣町との交流はあったようで、手書きながらも方位や距離感がしっかり示された地図が貰えたのはラッキーだった。
道なりに30km――体力的には人類の平均値以上あるとは言え、山道が10km、平原に下りてからさらに20km――大人の足でも合計10時間は掛かるということなので、朝6時発の強行軍となった。昨日の今日で、中々に辛いものがあるんだけど。
体力と言えば、歩くだけじゃなくて魔物も出るんだよね。面倒臭そうな魔物は避けながら進んで来たけど、途中で変な魔物に遭ったよ。容赦なく狩らせていただき、レベルアップ! 現在、レベル4です!
トレント――要するに、樹のオバケ。
いや、妖精? 精霊?
枝のウネウネが道を塞いできて厄介だった。だから倒すしかなかったんだけど、意外とタフでなかなか倒れない。斧でバッサリ伐採できれば楽だったのに。へいへいほ~って感じでね。
よく見ると、目とか鼻や口もあって凄く不気味。
でも! 途中からはカモでした。大量に狩らせていただきましたので、レベルアップで体力も大幅に上がりました!
どうやって倒したかと言うと、手頃な崖がありまして――。
トレントの鼻をへし折る → 怒って追いかけてくる → 崖へ誘導 → GO!GO!バンジー、という流れです。崖は高さが10mくらいもあるけど、人がギリギリ降りられるルートがあって、上手い具合に作戦がハマったんだ。
本当にもう、森のクマさんのようにしつこく追っかけてきたよ。
ボク、何か落とし物したっけ?
あぁ、トレントさん落としたか――。
あと、棚からぼた餅!
初級だけど魔結晶12個と、[トレントの枝]を7つゲット! これは杖の素材になりそうだね。
12匹目でレベルアップ!!
効率はなかなか良いんだけど、崖の登り降りが疲れるし、時間も掛かるからもういいや。
いつもながらのステ振りを行う。
レベル4
攻撃:2.00(+2.00)
魔力:2.35
体力:2.00
防御:2.00(+1.50)
敏捷:2.00
器用:2.00
才能:3.00(ステータスポイント0)
よし、安定感ある良いステータスだ!
シンプル イズ ベスト!
手抜き万歳!
目標のオール2をクリアできたから、ここからは様子を見ながら魔力中心に上げていこう。
ふと木々の隙間から燦々と輝く太陽を見上げる。南中高度から見て、時間はまだ朝の10時くらいだと思う。
10kmを約4時間で走破してきたと考えると、残り20kmを6時間で歩ければ、午後4時には念願の隣町に到着する。タイムスケジュールは完璧、ここまではほぼ理想通りと言っても過言じゃない。
そう、ここまでは――。
森が切れた先をやや見下ろすように眺めると、道幅5mほどの街道が森の縁を迂回するようなルートを辿って伸びている。
ここから数百m先のその街道上で、豪華な馬車を囲んで、物騒な怒鳴り声と金属音が鳴り響いていた――。
直感が囁く。
これは盗賊だ、と。
現代日本に住んでいて“盗賊に襲われた!”なんて言っても、誰も信じないだろう。泥棒やスリ、万引きですらボクは生で見たことがない。まして、海賊や山賊なんてまるっきりアニメの世界でしか知らない。
どうする?
どうすべきだ!?
ボクは曲がりなりにも勇者(他称)らしい。勇者の自覚もまだないけど、盗賊とは言え、人を傷つけるのは精神的にも不可能だと思う。
だから、採るべき行動は一に観察、二に観察だ――冷静に、冷静に、冷静に状況を見極めるしかない。最終的には、正義の鉄槌を下す必要がある。鉄棒だけどね。
馬車は2台。
馭者と見られる人は既に地に伏している。
他にも10名を超える死傷者がいるようだ。
護衛と見られる5名くらいを、粗雑な皮鎧を着込んだ20名くらいが取り囲んでいるのが見える。さっきの怒鳴り声の主は馬車の護衛らしき男だった。非難とも罵倒とも取れる言葉が飛び交う。
シチュエーション的に――よくあるパターン?
護送中のお姫様を襲う下品な盗賊達。もう駄目か!という絶妙なタイミングで現れて、あっという間に盗賊を蹴散らす勇者、またはチート主人公――。
あまりにもタイミング良すぎて、助けるならもっと早く出てこいよ!と、突っ込みたくなるのは視聴者共通の認識だろう。
けどね!
出れない気持ち、今なら全力で分かるよ!!
まず、今のステータスと装備だと返り討ちにされるんじゃないかという不安。なるべく敵が減るまでは隠れていよう感。あるある。
さらに、実は馬車の方が悪者(誘拐犯とか)で、それを追ってきた冒険者達――という裏王道的なオチがあって、ギリギリまで情報収集しないといけないとか。あるある。
もっと言えば、実は映画か何かの撮影で、調子に乗って乱入した主人公が演技を台無しにしてしまい、損害賠償を請求されるという恐怖のオチとか。それはないか。
そうだ、こんな時こそ鑑定だ!
とりあえず、護衛っぽい人は――。
[鑑定眼!]
名前:ディーダ
レベル:21
職業:剣士
攻撃:3.50(+3.25)
魔力:0.15
体力:2.45
防御:1.75(+3.30)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.80
名前:フリード
レベル:19
職業:戦士
攻撃:2.40(+2.85)
魔力:0.20
体力:2.10
防御:1.65(+3.00)
敏捷:1.80
器用:1.75
才能:0.85
近くの2人だけ何とか観れた!!
でも、スキルは観れないのか。
もう片方の集団は?
[鑑定眼!]
名前:ゴレグレッソ
レベル:18
職業:盗賊
攻撃:2.55(+2.70)
魔力:0.15
体力:2.20
防御:1.45(+2.50)
敏捷:1.45
器用:1.65
才能:0.70
名前:ギベリン
レベル:27
職業:盗賊首領
攻撃:3.20(+4.55)
魔力:0.85
体力:2.90
防御:1.80(+3.80)
敏捷:1.20
器用:1.65
才能:1.05
名前:ラルゴー
レベル:20
職業:盗賊
攻撃:1.65(+2.25)
魔力:0.10
体力:1.80
防御:1.35(+2.10)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.75
もう3人見れば十分に分かる。
こいつら、盗賊だ!
鑑定って本当に便利だ!
鑑定は嘘をつかない!
鑑定眼の前には怪人21面相も無力だ!!
おっと、鑑定遊びをしている暇なんてない、馬車の方を助けなきゃ!!
でも、この人数――絶対に勝てないよね!? それに、レベル27とか――レベル4の女の子にどうしろと?
あぁ、そうだった!
何かで見たことがある。こういう場合は敵の大将を討つんだった。首領はボクから一番近くにいる。奇襲からの1対1に持ち込めば、ワンチャンあるかな?
「後ろ!! 」
え!?
背後からの突然の声――ボクは振り返りながらも、咄嗟に鉄の棒を一閃する!
『ぐおっ! 』
確かな手応え――人を殴った感触が手に残っている。
ボクの足元には地に伏す男が一人。うつ伏せに倒れているので顔は見えないけど、服装的にあいつらの仲間の可能性が高い。そうだ――。
[鑑定眼!]
名前:ホラサン
レベル:15
職業:盗賊
攻撃:1.85(+2.00)
魔力:0.15
体力:1.60
防御:1.35(+2.25)
敏捷:1.90
器用:1.85
才能:0.80
うわっ、盗賊の見張りだったのか!
「今の動き、凄かったわ! そんな可愛いのにお強いのですね! 」
聞き覚えのある女性の声が、テンション高めにボクを賛美する。
「あ、急にボールがきたので――」
一度は言ってみたかった台詞が、反射的に口から零れ出てしまった。まさにそういう用例なので仕方がない。いつか『これはメ○ゾーマではない、メ○だ』なんてクールに言える賢者になりたいな――。
「ボール?」
背後から女性が坂を下ってくる。
多分あの人だ。
やっぱり一緒に旅をしてくれるんだね。
「ひゃっ! 」
「うあっ!? 」
突然顔を襲った衝撃!!
そして――ボクの世界は、白と水色に変わる。
斜めに射し込む陽光が、森の境界線を明暗くっきりと分け隔てていた。
とうとうここまで辿り着いた――朝からずっと歩き詰めで、やっとこの森を抜ける所まで来たんだ!
思い起こせば想像以上に長く険しい道のりだった。道はすぐに獣道に変わり、纏わりつく下草を薙ぎ払いつつ、時には岩山をよじ登り、時には崖を飛び降りて、やっと森を抜ける寸前まで来た。
やっと平坦な道を歩けるんだ。
これからはもっとペースを上げていかないと、日が沈むまでに町まで辿り着けそうにない。
昨晩、アユナパパから手書きの地図を貰って作戦会議をした。
その時、アユナちゃんが床の上に座り込んで脚をバタバタさせながら、一緒に旅に連れて行ってと駄々をこねていたけど、両親の大反対を受けた結果、拗ね泣きして寝てしまった。
でもそこはやっぱり11歳の子ども。朝起きたらケロッとしていた。
魔物の恐ろしさはジモッティが最もよく知ってるでしょ。超危険なクマも出るし、小学生には到底無理だよ――。
それはさておき、エリ村も隣町との交流はあったようで、手書きながらも方位や距離感がしっかり示された地図が貰えたのはラッキーだった。
道なりに30km――体力的には人類の平均値以上あるとは言え、山道が10km、平原に下りてからさらに20km――大人の足でも合計10時間は掛かるということなので、朝6時発の強行軍となった。昨日の今日で、中々に辛いものがあるんだけど。
体力と言えば、歩くだけじゃなくて魔物も出るんだよね。面倒臭そうな魔物は避けながら進んで来たけど、途中で変な魔物に遭ったよ。容赦なく狩らせていただき、レベルアップ! 現在、レベル4です!
トレント――要するに、樹のオバケ。
いや、妖精? 精霊?
枝のウネウネが道を塞いできて厄介だった。だから倒すしかなかったんだけど、意外とタフでなかなか倒れない。斧でバッサリ伐採できれば楽だったのに。へいへいほ~って感じでね。
よく見ると、目とか鼻や口もあって凄く不気味。
でも! 途中からはカモでした。大量に狩らせていただきましたので、レベルアップで体力も大幅に上がりました!
どうやって倒したかと言うと、手頃な崖がありまして――。
トレントの鼻をへし折る → 怒って追いかけてくる → 崖へ誘導 → GO!GO!バンジー、という流れです。崖は高さが10mくらいもあるけど、人がギリギリ降りられるルートがあって、上手い具合に作戦がハマったんだ。
本当にもう、森のクマさんのようにしつこく追っかけてきたよ。
ボク、何か落とし物したっけ?
あぁ、トレントさん落としたか――。
あと、棚からぼた餅!
初級だけど魔結晶12個と、[トレントの枝]を7つゲット! これは杖の素材になりそうだね。
12匹目でレベルアップ!!
効率はなかなか良いんだけど、崖の登り降りが疲れるし、時間も掛かるからもういいや。
いつもながらのステ振りを行う。
レベル4
攻撃:2.00(+2.00)
魔力:2.35
体力:2.00
防御:2.00(+1.50)
敏捷:2.00
器用:2.00
才能:3.00(ステータスポイント0)
よし、安定感ある良いステータスだ!
シンプル イズ ベスト!
手抜き万歳!
目標のオール2をクリアできたから、ここからは様子を見ながら魔力中心に上げていこう。
ふと木々の隙間から燦々と輝く太陽を見上げる。南中高度から見て、時間はまだ朝の10時くらいだと思う。
10kmを約4時間で走破してきたと考えると、残り20kmを6時間で歩ければ、午後4時には念願の隣町に到着する。タイムスケジュールは完璧、ここまではほぼ理想通りと言っても過言じゃない。
そう、ここまでは――。
森が切れた先をやや見下ろすように眺めると、道幅5mほどの街道が森の縁を迂回するようなルートを辿って伸びている。
ここから数百m先のその街道上で、豪華な馬車を囲んで、物騒な怒鳴り声と金属音が鳴り響いていた――。
直感が囁く。
これは盗賊だ、と。
現代日本に住んでいて“盗賊に襲われた!”なんて言っても、誰も信じないだろう。泥棒やスリ、万引きですらボクは生で見たことがない。まして、海賊や山賊なんてまるっきりアニメの世界でしか知らない。
どうする?
どうすべきだ!?
ボクは曲がりなりにも勇者(他称)らしい。勇者の自覚もまだないけど、盗賊とは言え、人を傷つけるのは精神的にも不可能だと思う。
だから、採るべき行動は一に観察、二に観察だ――冷静に、冷静に、冷静に状況を見極めるしかない。最終的には、正義の鉄槌を下す必要がある。鉄棒だけどね。
馬車は2台。
馭者と見られる人は既に地に伏している。
他にも10名を超える死傷者がいるようだ。
護衛と見られる5名くらいを、粗雑な皮鎧を着込んだ20名くらいが取り囲んでいるのが見える。さっきの怒鳴り声の主は馬車の護衛らしき男だった。非難とも罵倒とも取れる言葉が飛び交う。
シチュエーション的に――よくあるパターン?
護送中のお姫様を襲う下品な盗賊達。もう駄目か!という絶妙なタイミングで現れて、あっという間に盗賊を蹴散らす勇者、またはチート主人公――。
あまりにもタイミング良すぎて、助けるならもっと早く出てこいよ!と、突っ込みたくなるのは視聴者共通の認識だろう。
けどね!
出れない気持ち、今なら全力で分かるよ!!
まず、今のステータスと装備だと返り討ちにされるんじゃないかという不安。なるべく敵が減るまでは隠れていよう感。あるある。
さらに、実は馬車の方が悪者(誘拐犯とか)で、それを追ってきた冒険者達――という裏王道的なオチがあって、ギリギリまで情報収集しないといけないとか。あるある。
もっと言えば、実は映画か何かの撮影で、調子に乗って乱入した主人公が演技を台無しにしてしまい、損害賠償を請求されるという恐怖のオチとか。それはないか。
そうだ、こんな時こそ鑑定だ!
とりあえず、護衛っぽい人は――。
[鑑定眼!]
名前:ディーダ
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職業:剣士
攻撃:3.50(+3.25)
魔力:0.15
体力:2.45
防御:1.75(+3.30)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.80
名前:フリード
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職業:戦士
攻撃:2.40(+2.85)
魔力:0.20
体力:2.10
防御:1.65(+3.00)
敏捷:1.80
器用:1.75
才能:0.85
近くの2人だけ何とか観れた!!
でも、スキルは観れないのか。
もう片方の集団は?
[鑑定眼!]
名前:ゴレグレッソ
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職業:盗賊
攻撃:2.55(+2.70)
魔力:0.15
体力:2.20
防御:1.45(+2.50)
敏捷:1.45
器用:1.65
才能:0.70
名前:ギベリン
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職業:盗賊首領
攻撃:3.20(+4.55)
魔力:0.85
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敏捷:1.20
器用:1.65
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魔力:0.10
体力:1.80
防御:1.35(+2.10)
敏捷:1.40
器用:1.80
才能:0.75
もう3人見れば十分に分かる。
こいつら、盗賊だ!
鑑定って本当に便利だ!
鑑定は嘘をつかない!
鑑定眼の前には怪人21面相も無力だ!!
おっと、鑑定遊びをしている暇なんてない、馬車の方を助けなきゃ!!
でも、この人数――絶対に勝てないよね!? それに、レベル27とか――レベル4の女の子にどうしろと?
あぁ、そうだった!
何かで見たことがある。こういう場合は敵の大将を討つんだった。首領はボクから一番近くにいる。奇襲からの1対1に持ち込めば、ワンチャンあるかな?
「後ろ!! 」
え!?
背後からの突然の声――ボクは振り返りながらも、咄嗟に鉄の棒を一閃する!
『ぐおっ! 』
確かな手応え――人を殴った感触が手に残っている。
ボクの足元には地に伏す男が一人。うつ伏せに倒れているので顔は見えないけど、服装的にあいつらの仲間の可能性が高い。そうだ――。
[鑑定眼!]
名前:ホラサン
レベル:15
職業:盗賊
攻撃:1.85(+2.00)
魔力:0.15
体力:1.60
防御:1.35(+2.25)
敏捷:1.90
器用:1.85
才能:0.80
うわっ、盗賊の見張りだったのか!
「今の動き、凄かったわ! そんな可愛いのにお強いのですね! 」
聞き覚えのある女性の声が、テンション高めにボクを賛美する。
「あ、急にボールがきたので――」
一度は言ってみたかった台詞が、反射的に口から零れ出てしまった。まさにそういう用例なので仕方がない。いつか『これはメ○ゾーマではない、メ○だ』なんてクールに言える賢者になりたいな――。
「ボール?」
背後から女性が坂を下ってくる。
多分あの人だ。
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「うあっ!? 」
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