老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件
146話 回り出す経済活動
周囲の精巧な地図が完成する。
採取系スキルによるアイテム、レアアイテムが表記され。
短時間で効率の良いコース取りをユキムラとレンがあーだこーだ議論している。
しかし手はすでに手に入れたミスリル合金製の武器防具を制作したりしている。
ミスリル合金製の武器防具はどう加工しても派手になりすぎるので基本的には人目のあるところでは使用禁止。そもそもたくさんのバトルイベントは数年先になる予定だ。
ヴァリィは落ち込んでいるソーカの話を聞いてあげている。
タロもソーカの足元で寄り添って慰めてあげているようだ。
まぁヴァリィもソーカも、手の方は動かしながら商品を作っている。
「しかし、こう言っちゃ悪いですが儲かりすぎて困りそうですね……」
「通信でも話したけど、ずっと停滞して停まった街に『変化』が訪れてそれに浮かされているだけって可能性もあるから、そこは注意が必要よ~。でも、まぁ商品も凄いから……個人的にはこのままつっぱしっちゃうかな~って思うわ」
商売のことと成るとヴァリィの助言は最も適切だろうと皆思っている。
「ユキムラちゃん、今後どうするの?」
「どうするのっていうのは?」
「求められるだけどんどん与えていくのか、それとも数を絞ってブランド感を高めるのか、そういうこの商店の方向性ね……」
「そ、そうだよね。ちょっと思いつきで進みすぎた……ごめん」
「別に責めてるわけじゃないのよー、帝国はちょっと特殊な国だから目立たないように地盤固めるってのは良いと思うし、それを商売でってのは一般市民では一番いいと思ってるわよ」
「個人的にはあまりどんどんと商品をばらまくと想定以上に情報が広がってしまうと思うので、あえて個数を絞ってブランド価値を高めたほうが良い気がしますよ師匠」
「どれも素敵な商品ばかりですから、人が持ってると羨むくらいが良いと思いす。特に洋服とかは……」
ソーカの女性目線の意見も聞くところが多い。
全員恐ろしい速度で手を動かしながらの会議は夕飯を終えても続いた。
やはりブランド価値をまず高めよう。
それが基本戦略になっていく。
必然的に洋服なども一般市民が普通に着るものではなく、ここぞという時の物。
ヴァリィの得意分野を活かすことになる。
ただ、ユキムラは皆の生活を良くしたいという夢があるので、ハイブランドローブランドの二本立てを展開していく。ハイブランド サナダ商店 万屋 ローブランド サナダ商店 百屋。
よろず屋はそういう意味ではないが、せっかくなので活かしていこうという決定だ。
素材もかなり集まってきて、時間的な余裕もあったのでこの日はそこまで遅くならずに床につく。
翌朝はみないつもの生活を取り戻してくる。
全員朝の鍛錬は欠かすこと無く行い、朝食をいただく。
それからそれぞれの仕事へと出る。
今日はユキムラがレンと一緒に店頭に出る。
ソーカとヴァリィは素材集めだ。
商品が増えてきたし、ずーっとレンだけで店を回すのはいずれ無理が来るから順番に行っていく決まりになった。
ギャルソン姿の絶世の美青年が新たに売り子に加わる。
昨日レンの可愛らしい魔力にとらわれた人たちが、今度は正統派美青年の魅力に絡み取られる。
「レン、コンロのストックはどこだっけ?」
「ユキムラさん右上です」
「ありがと」 ぽんと頭を撫でる。
「「「「「「「「「「/////////////////」」」」」」」」」」
これにはオバサマ方もご婦人方も眼福である。
噂が噂を呼びサナダ商店はどんどんと勢いを増していく。
キリッとしたスタイルの良いソーカ、がっしりとして仕事中はオネェ言葉を禁止されたヴァリィ、それに無敵の双璧ユキムラとレン。それぞれのファン層をがっちりと手に入れていた。
もちろんそれだけではない。
扱う製品が素晴らしい。
高級志向の服は洗練された美しさと、発色、そして着心地、耐久性と非のうちようがない。
一般的な価格のものも言葉は悪いが貧乏臭さなど1ミリも感じない。そして抜群の耐久性。着心地も犠牲にはしていない。
魔道具は今まで見たこともないような技術を使い、本当にこんな値段で良いのか? という素晴らしい商品が並ぶ。
食料もあまり近くでは豊富には取れないものが、実際には取れるのだが、毎日大量に並び、瓶詰めや缶詰などの保存食も充実している。
こんな店が近くにできたら、その街に古くからある店からよく思われない。
もちろん対策はバッチリと取っている。
原材料の一部は積極的に既存の街から仕入れるようにする。
いろいろなところで扱ってほしいと頭を下げて商品を置かせてもらい十分なマージンを支払う。
教会などにも積極的に協力して、無料の炊き出しや子供への衣服の提供など街の福利厚生などにも協力している。
結果として街は活気に満ち溢れて過去から比べれば毎日がお祭りのようだ。
配達業などにサナダ商店は雇用を大量に産み出している、しかも給与もいい。
そこで払われたお金でサナダ商店のものを買うことに成るのだが、経済は街全体で循環し始める。
スキルを教えるのは控える。
そう最初に決めたが、そんなわけにもすぐに行かなくなる。
圧倒的な人手不足だ。
信頼を十分勝ち取った段階でゲールへと相談しに行くことになる。
白狼隊がこの街へ着いて3ヶ月。
サナダ商店は街全体から絶大な信頼を寄せられている。
全てはユキムラの野望のために……
採取系スキルによるアイテム、レアアイテムが表記され。
短時間で効率の良いコース取りをユキムラとレンがあーだこーだ議論している。
しかし手はすでに手に入れたミスリル合金製の武器防具を制作したりしている。
ミスリル合金製の武器防具はどう加工しても派手になりすぎるので基本的には人目のあるところでは使用禁止。そもそもたくさんのバトルイベントは数年先になる予定だ。
ヴァリィは落ち込んでいるソーカの話を聞いてあげている。
タロもソーカの足元で寄り添って慰めてあげているようだ。
まぁヴァリィもソーカも、手の方は動かしながら商品を作っている。
「しかし、こう言っちゃ悪いですが儲かりすぎて困りそうですね……」
「通信でも話したけど、ずっと停滞して停まった街に『変化』が訪れてそれに浮かされているだけって可能性もあるから、そこは注意が必要よ~。でも、まぁ商品も凄いから……個人的にはこのままつっぱしっちゃうかな~って思うわ」
商売のことと成るとヴァリィの助言は最も適切だろうと皆思っている。
「ユキムラちゃん、今後どうするの?」
「どうするのっていうのは?」
「求められるだけどんどん与えていくのか、それとも数を絞ってブランド感を高めるのか、そういうこの商店の方向性ね……」
「そ、そうだよね。ちょっと思いつきで進みすぎた……ごめん」
「別に責めてるわけじゃないのよー、帝国はちょっと特殊な国だから目立たないように地盤固めるってのは良いと思うし、それを商売でってのは一般市民では一番いいと思ってるわよ」
「個人的にはあまりどんどんと商品をばらまくと想定以上に情報が広がってしまうと思うので、あえて個数を絞ってブランド価値を高めたほうが良い気がしますよ師匠」
「どれも素敵な商品ばかりですから、人が持ってると羨むくらいが良いと思いす。特に洋服とかは……」
ソーカの女性目線の意見も聞くところが多い。
全員恐ろしい速度で手を動かしながらの会議は夕飯を終えても続いた。
やはりブランド価値をまず高めよう。
それが基本戦略になっていく。
必然的に洋服なども一般市民が普通に着るものではなく、ここぞという時の物。
ヴァリィの得意分野を活かすことになる。
ただ、ユキムラは皆の生活を良くしたいという夢があるので、ハイブランドローブランドの二本立てを展開していく。ハイブランド サナダ商店 万屋 ローブランド サナダ商店 百屋。
よろず屋はそういう意味ではないが、せっかくなので活かしていこうという決定だ。
素材もかなり集まってきて、時間的な余裕もあったのでこの日はそこまで遅くならずに床につく。
翌朝はみないつもの生活を取り戻してくる。
全員朝の鍛錬は欠かすこと無く行い、朝食をいただく。
それからそれぞれの仕事へと出る。
今日はユキムラがレンと一緒に店頭に出る。
ソーカとヴァリィは素材集めだ。
商品が増えてきたし、ずーっとレンだけで店を回すのはいずれ無理が来るから順番に行っていく決まりになった。
ギャルソン姿の絶世の美青年が新たに売り子に加わる。
昨日レンの可愛らしい魔力にとらわれた人たちが、今度は正統派美青年の魅力に絡み取られる。
「レン、コンロのストックはどこだっけ?」
「ユキムラさん右上です」
「ありがと」 ぽんと頭を撫でる。
「「「「「「「「「「/////////////////」」」」」」」」」」
これにはオバサマ方もご婦人方も眼福である。
噂が噂を呼びサナダ商店はどんどんと勢いを増していく。
キリッとしたスタイルの良いソーカ、がっしりとして仕事中はオネェ言葉を禁止されたヴァリィ、それに無敵の双璧ユキムラとレン。それぞれのファン層をがっちりと手に入れていた。
もちろんそれだけではない。
扱う製品が素晴らしい。
高級志向の服は洗練された美しさと、発色、そして着心地、耐久性と非のうちようがない。
一般的な価格のものも言葉は悪いが貧乏臭さなど1ミリも感じない。そして抜群の耐久性。着心地も犠牲にはしていない。
魔道具は今まで見たこともないような技術を使い、本当にこんな値段で良いのか? という素晴らしい商品が並ぶ。
食料もあまり近くでは豊富には取れないものが、実際には取れるのだが、毎日大量に並び、瓶詰めや缶詰などの保存食も充実している。
こんな店が近くにできたら、その街に古くからある店からよく思われない。
もちろん対策はバッチリと取っている。
原材料の一部は積極的に既存の街から仕入れるようにする。
いろいろなところで扱ってほしいと頭を下げて商品を置かせてもらい十分なマージンを支払う。
教会などにも積極的に協力して、無料の炊き出しや子供への衣服の提供など街の福利厚生などにも協力している。
結果として街は活気に満ち溢れて過去から比べれば毎日がお祭りのようだ。
配達業などにサナダ商店は雇用を大量に産み出している、しかも給与もいい。
そこで払われたお金でサナダ商店のものを買うことに成るのだが、経済は街全体で循環し始める。
スキルを教えるのは控える。
そう最初に決めたが、そんなわけにもすぐに行かなくなる。
圧倒的な人手不足だ。
信頼を十分勝ち取った段階でゲールへと相談しに行くことになる。
白狼隊がこの街へ着いて3ヶ月。
サナダ商店は街全体から絶大な信頼を寄せられている。
全てはユキムラの野望のために……
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