7's War(セブンズ ウォー) 7つの物語
第2幕(9)「フード男の来訪」
  ---770年、ブレイズ
 グザンは会議室で1人本を読み漁っていた。
 「兄上」
 すると会議室にイザークが入ってきた。
 「イザークか。どうした?」
 「この前の悪徳商法をしていた商人の持っていた商品を言われた通りリストにまとめておいたのだが…」
 「ああ、ありがとう」
 そう言うとイザークが持っていたリストを受け取り確認し始めた。
 「どうやらこの商人盗品ばかりを取り扱っていたそうだ。全くふざけた話だ!」
 イザークは半ば怒り状態だったがグザンは気にもせずリストに目を通していた。
 「なら元の所有者を捜さなければいけんな。この数は結構骨が折れるぞ」
 グザンは溜め息混じりに言った。
 「スグに取り掛かろうか?」
 「そうだな。早いとこ持ち主に返すべきだろう」
 「分かった。スグ取り掛かろう」
 そう言うとイザークは部屋を後にしようとした時だった。
 「ああ、それとあと1つ」
 「ん?」
 グザンはイザークを引き止めた。そして次の瞬間…
 ---スパンッ
 「お前は誰だ!」
 そう言うとグザンは剣を瞬時に取り出しイザークの首を刎ねた。
 しかし驚くべき事にイザークの刎ねた首の断面が氷になっていた。
 「よく見破ったな」
 するとイザークの背後から突然フードを被った男が現れた。
 「左の頬に小さいホクロを付け忘れてたぞ」
 グザンはフード男にそう指摘した。兄弟なだけあって細かいところまでよく見ていた様だ。
 「ご忠告ありがとう。次は気を付けておくよ」
 「安心しろ。2度目はないから気にする必要はないだろ」
 グザンはフード男に向かって剣を突き立てた。だがフード男は臆することなく話し始めた。
 「それは俺に対して言ってるのか?ならその言葉そっくりそのまま返さして貰おう」
 「何?」
 フード男はフードを外し素顔をグザンに曝け出した。
 「やはりエルフだったか。それに氷で出来たイザークの偽物とその頬に彫られている氷の刺青、貴様、氷の魔法使のスティールだな?」
 「如何にも。俺がスティールだ!こんなところにまで名を知られているとは光栄なことだな」
 スティールと名乗る男は否定することなく小さく頷いた。
 「エルフがわざわざここに何しに来た?」
 グザンはそう聞くとスティールは無表情のままこう言った。
 「お前と交渉しに来たんだよ」
 グザンは会議室で1人本を読み漁っていた。
 「兄上」
 すると会議室にイザークが入ってきた。
 「イザークか。どうした?」
 「この前の悪徳商法をしていた商人の持っていた商品を言われた通りリストにまとめておいたのだが…」
 「ああ、ありがとう」
 そう言うとイザークが持っていたリストを受け取り確認し始めた。
 「どうやらこの商人盗品ばかりを取り扱っていたそうだ。全くふざけた話だ!」
 イザークは半ば怒り状態だったがグザンは気にもせずリストに目を通していた。
 「なら元の所有者を捜さなければいけんな。この数は結構骨が折れるぞ」
 グザンは溜め息混じりに言った。
 「スグに取り掛かろうか?」
 「そうだな。早いとこ持ち主に返すべきだろう」
 「分かった。スグ取り掛かろう」
 そう言うとイザークは部屋を後にしようとした時だった。
 「ああ、それとあと1つ」
 「ん?」
 グザンはイザークを引き止めた。そして次の瞬間…
 ---スパンッ
 「お前は誰だ!」
 そう言うとグザンは剣を瞬時に取り出しイザークの首を刎ねた。
 しかし驚くべき事にイザークの刎ねた首の断面が氷になっていた。
 「よく見破ったな」
 するとイザークの背後から突然フードを被った男が現れた。
 「左の頬に小さいホクロを付け忘れてたぞ」
 グザンはフード男にそう指摘した。兄弟なだけあって細かいところまでよく見ていた様だ。
 「ご忠告ありがとう。次は気を付けておくよ」
 「安心しろ。2度目はないから気にする必要はないだろ」
 グザンはフード男に向かって剣を突き立てた。だがフード男は臆することなく話し始めた。
 「それは俺に対して言ってるのか?ならその言葉そっくりそのまま返さして貰おう」
 「何?」
 フード男はフードを外し素顔をグザンに曝け出した。
 「やはりエルフだったか。それに氷で出来たイザークの偽物とその頬に彫られている氷の刺青、貴様、氷の魔法使のスティールだな?」
 「如何にも。俺がスティールだ!こんなところにまで名を知られているとは光栄なことだな」
 スティールと名乗る男は否定することなく小さく頷いた。
 「エルフがわざわざここに何しに来た?」
 グザンはそう聞くとスティールは無表情のままこう言った。
 「お前と交渉しに来たんだよ」
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