神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#8神通石

「なにか奥から気配を感じる・・・」

朽ちた村の道を進みながら、
サグメちゃんが怪訝そうな顔で言った。
確かにただならぬ者の気配を感じる。
そして恐る恐る近づいてみると、
パリンッ
何かが飛んで、砕け散ったような音がした。
音のした方向を向いてみると、そこが紫色に変色していた。

「これは”物質変換”の神力ね」

物質変換?何だそれ?。まさかとは思うが
この世界では魔法が使えるのか?


「ところであなたの神力は何なの?」

突然意味不明な質問をされ困惑した。

「え?えっと何だろう・・・」

「自分の神力も知らないの?まあいいわ。
神通石は持っていない?」

神通石?あの光る石のことか。

「一応持っているけど・・」

神通石を見せてみるとサグメちゃんは

「だったらそれに”我、神力ノ趣、知ルニ来タレリ”と唱えてみて」

言われるがままに俺は

「我、神力ノ趣、知ルニ来タレリ」

と唱えてみた。すると神通石が赤色に光りだした。

「これで神力が調べられたわ」

しかし、俺の神力は最悪だった。



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