神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#11剣が触れる時

俺は剣を構える。儚月を倒すために。

「おっと、そんなおもちゃで何をしようって言うんだ?」

儚月が俺を茶化してくる。そんな誘いに乗るかよ。

「気を付けて。あの妖怪、なにか企んでいるわ」

「察しが早いようだな。私は”物質変換”の神力を
持っている。お前らの剣などすぐに使えなくなるからな」

物質変換?さっき紫色に変色していたところか。
あれに触れると駄目になってしまうのか。

「おかしい・・・神力は神しか持っていないはずなのに・・」

「私はある者によって神力を与えてもらったのだ」

「与えてもらった・・・?」

そんなことをする神がいるのか?
でもどうすればいい?俺は神力を持っていないからな。
ただの役立たずだ。このまま突っ込んでも
勝ち目はない。
ちなみに俺は剣を振るった事なんてない(当たり前だが)

「どうした?私を倒しに来たんじゃないのか?」

「言われなくても」

その瞬間サグメちゃんが切りかかった!とんでもない
スピードだ。やっぱ神ってすげえ。
俺も勢いに乗ったかのように切りかかる。
自分の足が自分の足じゃないようなスピードだ。
これで五十メートル走やったら四秒台だろう。
そしてサグメちゃんの剣が儚月の肩に触れる。
それがその時!



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