神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#50再会

まるで古代遺跡の暗号を解いたような仕掛けだが、
気にする暇もない。
何と目の前に扉が現れた!入れと言わんばかりの
扉だ。

「これって・・・隠し扉?」

「そうだと思うけどきっと中には・・」

「これだけ警備が厳しいだからきっと重要な
部屋だよね」

そんな会話をする。にしても何で俺の誕生日で
開いたんだ?絶対に怪しい。

「よし、入ろう」

「うん・・・」

剣を持ち、用心して扉を開ける。ここまで来たら
もう引き下がれない。

「やあ、お二人ともここまでご苦労」

「誰!?」

奥から誰かの声がした。しかし部屋は暗く、
よく見えない。見た感じこの部屋は司令部と
いったところか・・あれ?この声聞き覚えが・・・

「忘れたのか?私だよ」

張り詰めた空気の中、
妖しい声とともに足音がこちらへ近づいてくる。
だんだんと人影が濃くなり、顔が見えた。
あの姿はまさか・・・

「儚月!?」

二人が口をそろえ言った。そう、あれは儚月だ!
死んだはずでは!?

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品