神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#54作戦実行

その方法とは、物質変換で変色したものを
儚月の背中に移動させ、体に浸食させるという
方法だ。早速、瞬間移動させる。どうやら気づいて
いないようだ。
この方法なら、物質変換され自分の体扱いでは
なくなり、治癒できない。しかも痛覚も無くしている
ので気付かれにくいだろう。
あいにく俺の神力を儚月は知らない。前に
戦った時はそもそも神力を持っていなかったしな。
とりあえず今は時間稼ぎをするしかない。浸食するには
時間がかかるからな。
「サグメちゃん、今は時間を稼いで」
俺は近づき、小声でそう言った。
「え?どうして?」
「いいから」
あえて俺は理由を言わなかった。敵に気付かれても
ダメだからな。それを悟ったのかサグメちゃんも
それ以上聞いてこなかった。
しかし俺の近くを離れたサグメちゃんは突然、
儚月の周りをゆっくりと回り始めた。。
まさか時間稼ぎってそれか?そう来るとは思って
いなかった。やることが単純だ。俺も一応それに
合わせ回り始めた。
「ん?何を考えているか分からないが、そんなのじゃ
私を殺すことなんてできないぞ」
儚月も少し困惑気味だ。俺たちに向かって物質変換を
してくるが、俺はバレないように儚月に移動させる。
自分の攻撃がいつのまにか跳ね返されていたら、
どんな気分になるだろう。

「神話の神とモテない天才~異世界で神となる~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く