デフォが棒読み・無表情の少年は何故旅に出るのか【凍結】

決事

27 気味が悪くて気持ちが悪くて性格が悪い

ザッ
足を肩幅に開いて立つ。
「あれあれ。君は確かフークくん。どうしたんだい、魔物の前にその身を晒して」
わざとらしく目を瞠るナイケは気味が悪い。
ツツラの裏表のない性格とは真反対のような。
裏が、底が、中が見えない。
「うん? 何も言わないの? 人間サイドは逃げ惑うだけが仕事なのに、そんな風に仁王立ちしてていいのかな? 急所、当てちゃうよ?」
「…………」
黙り込む俺に尚も畳み掛ける。
「ツツラを引きつけているシータと共謀してるのって君だよね。あと、アニセラもいたはずだ。分かった、僕を挟み撃ちしてやっつけるつもりなんだ!」
ニコニコと。
饒舌冗舌。
真っ暗な部屋に閉じ込められている中、誰かに肌を触られるような嫌悪感。
「ナイケ、君は」
「おおっとっとっと。なにかななにかな。でも悪口はいけないと思うよ、思うんだよ」
「っ!」
考えを読まれるような、違和感。
笑顔を絶やさない彼は一歩踏み出す。
ここで引くことの出来ない俺は動かない。
「逃げないことって大事だよね。大切なことって怯まないことだよね。その点君はどちらも出来ていると言える」
彼は右手の甲を見せ、二回左右に振る。
すると、指の隙間に計四つの石が現れた。
驚きを表に出さず、内心動揺していると見透かしたように彼は、言う。
「僕はこの小石を一つ一つ当てて、他人が望みを一つ一つ絶たれる顔を見るのが好きなんだ」

同じ転入生同士、仲良くやろう?

〜*〜*〜*〜*〜
伏線、なんですかね…。
フークたちが勝手に動いて喋っているので俺は先のことがわかりません←
回収できるといいなあw
今回も、読んでくださりありがとうございました!
次こそ戦いそうですね、頑張ります。

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