創造主は暇だったので冒険者になった。
17.
俺が甲冑の槍の射程に入ると、横に一閃。俺はそれをギリギリの高さで飛び越え、最初の一撃を見舞う。
キィィィン
金属のぶつかる音。流石に本物の甲冑なだけあって、攻撃は跳ね返される。だが、甲冑も見た目は全身鎧でも、関節の隙間はどうしても開く。今度は槍を振り下ろしてくる。剣で軌道を逸らして、甲冑の首の隙間に寝かせた刃を突っ込む。柄を持ったまま、大股開きの甲冑の足の間に滑り込む。案の定甲冑の中は空っぽで、てこで力を加えられた頭がすっ飛んでいく。感覚系は人間と同じように付いているようで、視覚を失ったであろう甲冑はキョロキョロ(している様な体の動きを)している。
「さて、と。」
クレアが相手をしている甲冑に目をやると、全身穴だらけで倒れていた。
「ルナ、後は頼んだ。出力不足だ。」
「そうだと思って準備しておいたのです。拡散光弾!」
ルナの杖の前に現れた白い光の玉は、無数の光弾に弾けて甲冑に襲い掛かった。甲冑は文字通り穴だらけになって倒れた。
「…クリア。」
上から声がした。見上げると、シャンデリアにクレアが乗っている。
「そうか。よし、次の部屋に行こう。」
そんな感じでレッドシャイア城探索は進んでいった。大きな部屋や廊下には大概衛兵が配置してあり、イースターの前に立ち塞がった衛兵は、一体残らず倒されていった。そして、残す部屋はあと一つ。中央塔最上階にある、目の前の扉の奥だけ。
キィィィン
金属のぶつかる音。流石に本物の甲冑なだけあって、攻撃は跳ね返される。だが、甲冑も見た目は全身鎧でも、関節の隙間はどうしても開く。今度は槍を振り下ろしてくる。剣で軌道を逸らして、甲冑の首の隙間に寝かせた刃を突っ込む。柄を持ったまま、大股開きの甲冑の足の間に滑り込む。案の定甲冑の中は空っぽで、てこで力を加えられた頭がすっ飛んでいく。感覚系は人間と同じように付いているようで、視覚を失ったであろう甲冑はキョロキョロ(している様な体の動きを)している。
「さて、と。」
クレアが相手をしている甲冑に目をやると、全身穴だらけで倒れていた。
「ルナ、後は頼んだ。出力不足だ。」
「そうだと思って準備しておいたのです。拡散光弾!」
ルナの杖の前に現れた白い光の玉は、無数の光弾に弾けて甲冑に襲い掛かった。甲冑は文字通り穴だらけになって倒れた。
「…クリア。」
上から声がした。見上げると、シャンデリアにクレアが乗っている。
「そうか。よし、次の部屋に行こう。」
そんな感じでレッドシャイア城探索は進んでいった。大きな部屋や廊下には大概衛兵が配置してあり、イースターの前に立ち塞がった衛兵は、一体残らず倒されていった。そして、残す部屋はあと一つ。中央塔最上階にある、目の前の扉の奥だけ。
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