俺が道端で拾った本はただの本じゃなかった件について
第1話:一つの段ボール箱
???「修ちゃーん、起きなさーい!!」
修一「うーん、分かってるー」
???「学校遅刻しても知らないぞー?」
学校に遅刻するのは流石にマズイと思い俺は嫌々ながらムクリとベッドから起き上がる。
修一「7時か…」
うん。いつも通りの時間だ。俺は内心寝坊してないことに安心し一階のリビングへと階段を降りていく。
???「修ちゃん!おはよー!」
このさっきから大きな声で俺のことを呼ぶのが義理の姉の神谷恭子。朝から大きな声で起こされるこっちの身としてはかなり迷惑である。
修一「姉さんおはよう」
無視をするわけにもいかないので俺は軽くおはようと返して朝食を食べるため椅子に座ろうとする。すると一人足りないことに気づく。
修一「あれ?鈴は?」
神谷鈴は俺の義理の妹にあたる存在。俺のことを嫌ってかいつも悪態をついてくるので正直苦手な気がするがやはり居ないと心配する。
恭子「鈴ちゃんなら朝練だよ?」
修一「ふーん」
なんだそうか。と言いつつも事情が知れたので少しホッとした。鈴は中三のバドミントン部に所属していて夏の中体連の練習をしている。
鈴の通っている学校は全国でいつも一、二位を争うほどの強豪校なので朝練があるのは当然といえば当然か。
恭子「だから、修ちゃんさぁ♡…」
ん?絶対に嫌な予感がする。と思って数秒もせずに姉さんから床に押し倒される。やばい。この姉何かする気だ。
修一「ね、姉さん?俺の上に乗って何をするっていうの?」
俺に騎〇位のごとく乗っている姉さんに無駄だと思うがとても低い可能性を信じて聞いてみる。だが、答えは思った通りだった。
恭子「今から、修ちゃんの童貞を貰います♡」
いやいやいや、何が「貰います♡」だ!可愛い顔して何と恐ろしいことを朝っぱらから言っているんだこの人は!
修一「姉さん、今は朝だよ?そういうのって夜にするものじゃn「だって鈴ちゃん居ないから二人っきりなんだもん♡だからシよ?」
聞く耳持たずとはまさにこのことなのだろうな。そう悟りながらも応戦を続ける。
修一「えーと、ほら!俺夜のほうが燃えるタイプだし?姉さん的にもそっちのほうが楽しめるでしょ?だからここどいてくんない?」
さすがにこんな見え透いた嘘なんかじゃ惑わされないか?今更先ほど姉にはなった言葉に後悔する。もっとましな嘘を考えれば良かった。
よし、覚悟を決めようと目を開いたら姉さんがとろんとした目で俺を見つめながら
恭子「本当!?修ちゃん夜になるともっとすごいの?ならお姉ちゃん夜まで我慢する!!」
修一「そう、なら良かった」
ん?待て。「もっと」?今姉さんがふと話した言葉が妙に引っかかる。「もっと」ということはまるで夜以外の俺を知っているような言い方だよな?まぁいいか、そんな細かいことは。
恭子「なら修ちゃん!楽しみは夜まで我慢して今は朝ごはんを済ましちゃおう!」
修一「うん、そうだ…ね…」
俺は姉の言葉に返事を返そうとしながらふと時計を見たら7時30分を過ぎていた。ヤバい、完全に遅刻である。
修一「うあぁぁぁぁぁ!もうこんな時間!やべぇ!」
姉さんとの禁断の契りを回避していたら時間のことなんか忘れていた。
恭子「いってらっしゃーい!修ちゃーん!」
俺はそんな姉のいってらっしゃいの言葉に返事をする余裕もなく学校まで走っていった。
修一「ヤベェこれ間に合うかな?」ハァハァ
学校までの距離はそこまでないが普段通りに歩いたら20分はかかる。HRは7時45分から始まるから5分オーバーしているのでかなり急いでいる。
キーンコーンカーンコーン…
何とか遅刻を防いだ。そう安心した矢先に
A「お、神谷ギリギリセーフw」
B「危なかったなぁ神谷w」
修一「うるせぇwこんなん余裕だよ!」
朝の他愛のない話をしている俺だが実は言うと俺はこいつらの情報をあまり知らない。知っているのは名前とかそんなすぐわかるようなものだ。
そこまでは当たり前じゃない?と思うだろうが休日何をしているとか、どんな部活に入部しているとかちょっと聞けばわかるような情報さえ全く知らない。
だが、一人だけ知りたくなくても知っている奴がいる。それはー
???「こら!修一!」
A「げ、神谷の嫁が来たぞ!巻き込まれないうちに早く逃げろw」
一人の女子生徒の声が聞こえた瞬間先ほどまで俺をからかっていた奴らは逃げていった。
修一「なんだよ繭?別にいいじゃねぇか。」
繭「よくない!あんたが遅刻して迷惑するのは私なんだから!」
さっきからこのガミガミ怒鳴っているやつの名前は北村繭家は隣同士で昔から遊んだりしている。世間でいう幼馴染なのだろうか?
繭「ちょっと修!ちゃんと人の話を聞いているの!?」
修一「え?あー聞いてる聞いてる!」
繭「じゃぁ今さっき私なんて言った?」
修一「えーと…すいません。聞いていませんでした。」
繭「やっぱり!昔から言ってるでしょ!?だからあんたは…」
はぁまだ続く。こいつは昔から怒りだすと自分の気がすむまで怒り続ける。こう言ったときの対処法は褒めることにある。
繭「ちょっとまた人の話をk「繭って最近痩せて可愛くなったよなー(棒読み)」
もちろんお世辞だ。まぁ、確かにこいつは外見とかは本当に可愛い。俺と違っていつも周りの男子から告られてるし。
繭「そ、そ、そ、そうかな?///やっぱり少し痩せたかな私?///」
よし、お世辞は効いたみたいだな。このまま話を逸らして忘れさせよう。
A「お、痴話喧嘩から溺愛話に変わったぞ!!」
おいそこ、せっかく俺があと少しで危険を回避できそうになったのに。余計なことを…
繭「なんですってぇ!!!」
ほらきた。こいつは俺と話しているときにこういう茶化されてしまうと完全にキレる。ここまできたらもう止められない。と思ったその時ー
先生「はーいみんな席についてー」
ナイスタイミング先生!おかげで被害者がでずにすんだ!まぁAはビビってるが大丈夫か。
繭「修!後で話があるから放課後一緒に帰りなさいよね!」
修一「うん。分かった後でね。」
何故わざわざ放課後なのかと思いながらも俺は繭と一緒に帰るかと決めた。
キーンコーンカーンコーン…
さて放課後になった。約束は靴箱なのだが、肝心な繭がいない。と思いながら靴箱周辺を探した。
すると、靴箱近くにある自販機の隣に男子生徒と繭が立っていた。
男「繭さん、あなたのことが前から好きでした!僕と付き合って下さい!」
あらあらまさか告白の真っ最中だなんてとんだシーンをみてしまった。別に繭が告白されているところなんて小学生のときから何回も見てきたので今更どうとも思わない。
繭「ごめんなさい!私そういうの興味なくて…あなたとは付き合えません」
やっぱり断ったか。あいつは小学生のときから同じセリフで断ってきている。何故興味がないのだろうか。俺がもし繭の立場だったら絶対に断らないのに。あ、繭が来た。
繭「なんだ、あんた見てたの?そんな顔していないで早く帰るわよ。」
修一「ほーい」
まぁなんというか気まずい。さっきあんなシーンを見てしまったからなんと声をかければいいか分からない。
繭「別にさっきの子なんとも思ってないわよ?あんなやつより修のほうが…」
繭は俺の気持ちを悟ったのかそんなことを言い始めた。ん?最後の言葉が聞き取れなかったが。
修一「え?最後のほう聞こえなったんだけど?」
繭「な、なんでもないわよ!」
何故怒っているのだろうか。まさか、とんでもないことを聞き逃したのではないだろうかと思っていたら…
今回は、ここまでです!
第1話にしては短かったと思いますがご了承ください。
次回からはなんと謎の本アスカが登場します。どんな話になるかは次回までのお楽しみ!
修一「うーん、分かってるー」
???「学校遅刻しても知らないぞー?」
学校に遅刻するのは流石にマズイと思い俺は嫌々ながらムクリとベッドから起き上がる。
修一「7時か…」
うん。いつも通りの時間だ。俺は内心寝坊してないことに安心し一階のリビングへと階段を降りていく。
???「修ちゃん!おはよー!」
このさっきから大きな声で俺のことを呼ぶのが義理の姉の神谷恭子。朝から大きな声で起こされるこっちの身としてはかなり迷惑である。
修一「姉さんおはよう」
無視をするわけにもいかないので俺は軽くおはようと返して朝食を食べるため椅子に座ろうとする。すると一人足りないことに気づく。
修一「あれ?鈴は?」
神谷鈴は俺の義理の妹にあたる存在。俺のことを嫌ってかいつも悪態をついてくるので正直苦手な気がするがやはり居ないと心配する。
恭子「鈴ちゃんなら朝練だよ?」
修一「ふーん」
なんだそうか。と言いつつも事情が知れたので少しホッとした。鈴は中三のバドミントン部に所属していて夏の中体連の練習をしている。
鈴の通っている学校は全国でいつも一、二位を争うほどの強豪校なので朝練があるのは当然といえば当然か。
恭子「だから、修ちゃんさぁ♡…」
ん?絶対に嫌な予感がする。と思って数秒もせずに姉さんから床に押し倒される。やばい。この姉何かする気だ。
修一「ね、姉さん?俺の上に乗って何をするっていうの?」
俺に騎〇位のごとく乗っている姉さんに無駄だと思うがとても低い可能性を信じて聞いてみる。だが、答えは思った通りだった。
恭子「今から、修ちゃんの童貞を貰います♡」
いやいやいや、何が「貰います♡」だ!可愛い顔して何と恐ろしいことを朝っぱらから言っているんだこの人は!
修一「姉さん、今は朝だよ?そういうのって夜にするものじゃn「だって鈴ちゃん居ないから二人っきりなんだもん♡だからシよ?」
聞く耳持たずとはまさにこのことなのだろうな。そう悟りながらも応戦を続ける。
修一「えーと、ほら!俺夜のほうが燃えるタイプだし?姉さん的にもそっちのほうが楽しめるでしょ?だからここどいてくんない?」
さすがにこんな見え透いた嘘なんかじゃ惑わされないか?今更先ほど姉にはなった言葉に後悔する。もっとましな嘘を考えれば良かった。
よし、覚悟を決めようと目を開いたら姉さんがとろんとした目で俺を見つめながら
恭子「本当!?修ちゃん夜になるともっとすごいの?ならお姉ちゃん夜まで我慢する!!」
修一「そう、なら良かった」
ん?待て。「もっと」?今姉さんがふと話した言葉が妙に引っかかる。「もっと」ということはまるで夜以外の俺を知っているような言い方だよな?まぁいいか、そんな細かいことは。
恭子「なら修ちゃん!楽しみは夜まで我慢して今は朝ごはんを済ましちゃおう!」
修一「うん、そうだ…ね…」
俺は姉の言葉に返事を返そうとしながらふと時計を見たら7時30分を過ぎていた。ヤバい、完全に遅刻である。
修一「うあぁぁぁぁぁ!もうこんな時間!やべぇ!」
姉さんとの禁断の契りを回避していたら時間のことなんか忘れていた。
恭子「いってらっしゃーい!修ちゃーん!」
俺はそんな姉のいってらっしゃいの言葉に返事をする余裕もなく学校まで走っていった。
修一「ヤベェこれ間に合うかな?」ハァハァ
学校までの距離はそこまでないが普段通りに歩いたら20分はかかる。HRは7時45分から始まるから5分オーバーしているのでかなり急いでいる。
キーンコーンカーンコーン…
何とか遅刻を防いだ。そう安心した矢先に
A「お、神谷ギリギリセーフw」
B「危なかったなぁ神谷w」
修一「うるせぇwこんなん余裕だよ!」
朝の他愛のない話をしている俺だが実は言うと俺はこいつらの情報をあまり知らない。知っているのは名前とかそんなすぐわかるようなものだ。
そこまでは当たり前じゃない?と思うだろうが休日何をしているとか、どんな部活に入部しているとかちょっと聞けばわかるような情報さえ全く知らない。
だが、一人だけ知りたくなくても知っている奴がいる。それはー
???「こら!修一!」
A「げ、神谷の嫁が来たぞ!巻き込まれないうちに早く逃げろw」
一人の女子生徒の声が聞こえた瞬間先ほどまで俺をからかっていた奴らは逃げていった。
修一「なんだよ繭?別にいいじゃねぇか。」
繭「よくない!あんたが遅刻して迷惑するのは私なんだから!」
さっきからこのガミガミ怒鳴っているやつの名前は北村繭家は隣同士で昔から遊んだりしている。世間でいう幼馴染なのだろうか?
繭「ちょっと修!ちゃんと人の話を聞いているの!?」
修一「え?あー聞いてる聞いてる!」
繭「じゃぁ今さっき私なんて言った?」
修一「えーと…すいません。聞いていませんでした。」
繭「やっぱり!昔から言ってるでしょ!?だからあんたは…」
はぁまだ続く。こいつは昔から怒りだすと自分の気がすむまで怒り続ける。こう言ったときの対処法は褒めることにある。
繭「ちょっとまた人の話をk「繭って最近痩せて可愛くなったよなー(棒読み)」
もちろんお世辞だ。まぁ、確かにこいつは外見とかは本当に可愛い。俺と違っていつも周りの男子から告られてるし。
繭「そ、そ、そ、そうかな?///やっぱり少し痩せたかな私?///」
よし、お世辞は効いたみたいだな。このまま話を逸らして忘れさせよう。
A「お、痴話喧嘩から溺愛話に変わったぞ!!」
おいそこ、せっかく俺があと少しで危険を回避できそうになったのに。余計なことを…
繭「なんですってぇ!!!」
ほらきた。こいつは俺と話しているときにこういう茶化されてしまうと完全にキレる。ここまできたらもう止められない。と思ったその時ー
先生「はーいみんな席についてー」
ナイスタイミング先生!おかげで被害者がでずにすんだ!まぁAはビビってるが大丈夫か。
繭「修!後で話があるから放課後一緒に帰りなさいよね!」
修一「うん。分かった後でね。」
何故わざわざ放課後なのかと思いながらも俺は繭と一緒に帰るかと決めた。
キーンコーンカーンコーン…
さて放課後になった。約束は靴箱なのだが、肝心な繭がいない。と思いながら靴箱周辺を探した。
すると、靴箱近くにある自販機の隣に男子生徒と繭が立っていた。
男「繭さん、あなたのことが前から好きでした!僕と付き合って下さい!」
あらあらまさか告白の真っ最中だなんてとんだシーンをみてしまった。別に繭が告白されているところなんて小学生のときから何回も見てきたので今更どうとも思わない。
繭「ごめんなさい!私そういうの興味なくて…あなたとは付き合えません」
やっぱり断ったか。あいつは小学生のときから同じセリフで断ってきている。何故興味がないのだろうか。俺がもし繭の立場だったら絶対に断らないのに。あ、繭が来た。
繭「なんだ、あんた見てたの?そんな顔していないで早く帰るわよ。」
修一「ほーい」
まぁなんというか気まずい。さっきあんなシーンを見てしまったからなんと声をかければいいか分からない。
繭「別にさっきの子なんとも思ってないわよ?あんなやつより修のほうが…」
繭は俺の気持ちを悟ったのかそんなことを言い始めた。ん?最後の言葉が聞き取れなかったが。
修一「え?最後のほう聞こえなったんだけど?」
繭「な、なんでもないわよ!」
何故怒っているのだろうか。まさか、とんでもないことを聞き逃したのではないだろうかと思っていたら…
今回は、ここまでです!
第1話にしては短かったと思いますがご了承ください。
次回からはなんと謎の本アスカが登場します。どんな話になるかは次回までのお楽しみ!
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