氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

遺跡探索⑥

秋風もアリスも勝利した

「す、すごい、経験が違いすぎる」

時田や他の1組生徒は驚きをみせている

「・・・・・・」

その中で1人、創田は悔しそうに秋風たちを見つめていた


「やったわね、秋風」

「アリスこそ」

2人はハイタッチをした

「秋風ー、ありがとう」

仁が、物陰から出てきた

「お前は何で隠れてんだよ」

「ま、まぁ、いいじゃねぇーか」

相変わらずのチキンだ

「アリスっちぃ〜、怖かったよー」

アリスに飛びついたのは優樹菜だ

「はいはい、よしよし、もう怖くないからね」

アリスが、優樹菜の頭を撫でる

「親子みたいだな」

「そうだな・・・」

アリスが母親になったら、あんな感じなのだろうか・・

「アリスちゃんの母親姿を想像したろ、秋風」

「な、してねぇーよ」

仁が秋風に追いかけられている

「それより、早く魔法具、取りに行かないと」

そうだった、思いっきり忘れていた

「アリス、あの魔人は拘束した?」

「バッチリよ」

「なら、俺たちも魔法具探しに行こうか」

秋風が手を差し出す

「うんっ」

アリスは満面の笑みで返事をして、秋風の手に手を重ねた




「ちっ、ギルダの奴、全く使えねぇーな」

ボスらしき人物が、怒りでナイフを地面に叩きつけた

「まぁ、あんなの俺からしたら、雑魚だからな」

「ヘイズ様、次は私に任せて頂けませんか?」

奥から背が高く、胸がでかい女が出てきた

「リリスか、いいだろう、お前に任せた」

「ありがたき幸せ」

リリスはそう言って去っていった

「アリス・イルバーナ、絶対殺すわ」



「秋風、この魔法具はいいんじゃないの?」

そう言ってアリスが取ってきたのは、ピストル型の
魔法具だ

「うーん、なんていうか、なんか違う気がするんだよね」

「そうなの」

そう言ってアリスは魔法具を戻しにいった

何がいいんだろうか

その時

「きゃっ」

ドン!

アリスが躓いてこけた

秋風がすぐに近づく

「あ、アリス、大丈夫か?」

「だ、大丈夫よ」

アリスはデコをおさえながら言った

ゴゴゴゴゴゴ

アリスの目の前に隠し扉が出てきた

えっ?

「あ、秋風、私このボタン押しちゃったみたいなんだけど・・・・」

アリスは壁にあった、隠しボタンを押していた

「まさか、この先にもっといい魔法具が?」

「そうかもしれないわね」

「行ってみましょう」

「おう」

アリスと秋風は、扉を開け、中に入った

中は暗くて何も見えない

「今照らすわ」

アリスが光を使う

周りが明るくなった

「どうやら、誰もまだ踏み込んでないみたいだね」

誰も入った形跡がなかった

「秋風、あれ魔法具じゃない?」

秋風は指さされた方を向いた

「そうっぽいね」

そこには、5つの魔法具があった

「あ、秋風これだわ、私が求めていた魔法具に最も近いもの」

アリスが手にしたのは、金の剣だった

「光魔法特化型だな」

確かにアリスにぴったりだ

「俺の求めているやつは・・・」

まぁ、ないだろうな

だが

「あった・・・・・」

そう、そこには蒼紅一対の銃があったのだ

「しかも、ピストル」

古代には予知能力者でもいたのか?

思わずそう思ってしまった

残り3つの魔法具は

弓、短剣、そして・・・・

「なんじゃこりゃ」

丸い物体だった

「しかも二個あるわよ」

「気になるし、持って帰るか」

ルール違反だけど

「そうね」

アリスと秋風は、その部屋を後にした

だが、まだ2人は知らない

持ち帰った4つの魔法具が最強すぎることを

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