選択権〜3つの選択肢から選ぶチートは!?〜

アキ・焔

山登り

三日目になり、ようやく山の登り口にたどり着いた
予定よりも早く着いたがまぁ問題ないだろう 

と、思っていたのだが山登りは普通に登るととても疲れる
いや、スタミナ的な面では何の問題もないのだが精神的な面において疲労するということだ
既に半分程登ったが、ここまでに休憩を三回もしている
レミアに関してはスタミナ面でもバテていた

今日中に登りきるつもりなのでペースを上げたいため、必殺技を出した

「今日中に皆でドラゴン倒して帰ることが出来たら何でも好きな食べ物を作ってあげよう、量は各自にいつも出してる量で」

その言葉を聞いた途端レミアだけでなく少し疲れを見せていたリアン、スノーまでシャキッとして早く進もうと急かしてきた
マリンとフレアは最初からあまり疲れた様子が無かったが少しだけ急かしてきた

そのまま、ペースは落ちることなく逆に上がっていきいつの間にか頂上に到達していた
周りを見渡すと大きな天井の開いた洞窟があった
見た目はモンス○ーハンターのリオ○ウスが寝るような感じになっていた
だが、今は何もいないため待たなければならなかった

皆早くこいとものすごい形相をしてドラゴンを待っていた
ちなみにもしこのままドラゴンが来なくてもとりあえず頂上まで今日中に来れたので作るつもりなのだが

しばらくして大きな影が落ちていたので上を見上げるとドラゴンがいた
サイズは前回戦ったドラゴンよりも一回り小さい、そして色も黒だが前のドラゴンよりも色が薄い
正直今の俺たちからすれば弱い部類だろう
スキルも見たが特に欲しい物はなかった

今回戦ってもらうのはレミアだ
理由としては実践をしっかりこなせるようになって欲しいからだ
身内では戦ったがこういったそこそこ強い魔物との戦闘はまだないので慣れて欲しいというのもある

レミア以外は後ろに下がり傍観していた
ドラゴンは俺達の姿を確認すると咆哮を放ってきた
ま、特に威圧感は感じなかったが
レミアは月魔法を自分に付与した後召喚魔法は使わずにドラゴンと戦った

一方的な試合だった
ドラゴンがブレスを放とうとしたら顎を下から蹴りあげ方向を反らし、尻尾の攻撃には拳で殴って止めて噛みついてきたらかかと落としをして一切の攻撃をさせなかった
ドラゴンは負けを悟ったのか逃げようとしたが、依頼が達成出来ないので逃がすつもりはない
レミアは尻尾をジャンプして掴むと思いっきり地面に向かって投げた
その結果、顔が潰れたドラゴンになった

今回のドラゴンは弱すぎて話にならなかったため参考にはならないが、レミアは手加減した状態で普通に戦えることが分かったので今回は良かったのだろう

ドラゴンの素材をアイテムボックスに収納して皆で帰ることにした
だが、レミアは不満だったようで

「あのドラゴン弱すぎてつまらなかったわ」
「いいではないか戦えただけ、妾達は戦ってすらいないのじゃぞ」
「それでももう少し手応えがないと戦ってる気がしないのよ」
「仕方ないの~、私達の相手になる方が珍しいの~」
「まぁそうだな、だからこその身内武道大会だろ?」
「そうですね、皆と戦う時は楽しいですから」
「そうなのよ、だから早く帰りたいのよ」

と、まぁ皆身内武道大会が楽しみなようだ
とりあえず帰りは面倒臭くなったので転移した
ギルドに顔を出して早すぎることに驚かれたが移動手段があるのでと言っておいた
てか、この依頼を達成したことでSSSランクになるかもしれないらしい
正直興味はないな

でも、お金は大量に貰ったため使い道をどうするか決めないといけない
家に帰り、一段落着いたため皆との約束を守ることにした
その結果
マリン、リアン、レミア…ハンバーガー
これはパンに肉を挟みソースとマヨネーズをかけて完成だ
一人30個ぐらいは食べていた
フレア…唐揚げ
これに関しては80個ぐらいだろうか
出来たそばからどんどんなくなっていった
スノー…サンドイッチ
これは野菜のマヨネーズがけと卵を挟んだ物で30個ぐらい食べていた

実際問題ドラゴン倒すよりも疲れた
多分今の五人分の料理で普通の家の一ヶ月分の食費を消費したと思う

明日は身内武道大会をするので早く寝ることにした




今回はここまでです
次回は身内武道大会の続きです
早くアキと戦わせたい!!
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