僕と彼女の物語

りゅう

なんとか受け取れた…







やばいな…どうやって妹からちなちゃんへのプレゼントを受け取ろう…

「しゅう君?どうかしたの?」

僕が少し慌てているのを見て疑問に思ったちなちゃんが僕に尋ねてくる。

「あっ、嫌、なんでもないよ」

僕は慌ててごまかす。
僕はメールで妹に連絡する。

『ちなちゃんにバレないようになんとかしてくれ』

と、妹に全て丸投げする。

「何これ、私にどうしろって言うの…」

兄からのメールを見て妹は兄へ苛立ちを覚える。

「もう適当に渡せばいいか…」

そう言い妹は兄が待つ店に入っていく。

「あれ、お兄ちゃんじゃん」

白々しく妹が僕に話しかけてくる。

「あっ、久しぶり〜」

ちなちゃんが妹に手を振りながら話しかける。

「なんでここに?」

僕が白々しく妹に尋ねる。

「はい。これ、お兄ちゃんの忘れ物」

妹がちなちゃんから見えないように僕にプレゼントを渡す。僕は受け取ったプレゼントを急いで鞄の中にしまった。

「わざわざありがとな」

「あとでシュークリーム奢ってね」

「お、おう、任せとけ」

さりげなく追加報酬を要求してきた妹を見送る。これでなんとかちなちゃんへのプレゼントを手に入れることが出来た…

僕はかなりホッとしながらちなちゃんとのデートを続けた。









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