頼む!誰かこの不幸な俺を幸運にしてくれ!
第4話 幸運ではなく不幸を持ってきた女神
俺は開きかけた扉を思い切り閉じ、背中で扉をおさえた。
突然扉を閉じた反動で、ラックはしりもちをついたようだ。
ドシン!と、鈍い音とともにラックの悲鳴が聞こえた。
「きゃあ!!」
やべ!大丈夫か!?
……。あれ?物音が何もない、声も聞こえない…。ま、まさか!打ち所悪かったとかじゃないだろうな!?
俺は慌てて振り返り、扉を開けた。
「きゃあ!翔太様、エッチです~!」
そこにはラックがあられもない姿で仰向けに倒れていた。巻いていたタオルは乱れ、見えてはいけないところが丸見えである。
俺は慌てて目を反らした。…つーかあいつ笑ってたような…気のせいか?
「べ、別に、翔太様が開けるのを分かっててわざとこの体制のまま待ってたとかじゃありませんからね!」
こ、こいつ!わざとか…!
「心配して損したわアホー!」
俺は風呂にあったおけをラックに思い切り投げつけた。
そして、風呂を終えた俺は今自室にいる。
あの後、ラックは諦めたのかもう風呂には入ってこなかった。
俺は空いていた部屋をラックにあげた。「翔太様と寝たいです~!」と、訳の分からない事を言ってきたので、部屋に無理やり押し込んできた。そして、ドアが開かないよう、ドアをタンスで抑えておいたのだが、……まあ、無駄ってことは分かってたよ。
ベッドに座っている俺の隣で、ラックがこっちを見ながらニコニコしている。
部屋あげたろ!戻れよ!うっとうしい!
俺はなるべく距離をおきたい。そこで、ラックに疑問を投げかけた。
「なあ、一緒にいないと不幸になるとか言ってたけどよぉ、大体どれくらいの距離保ってれば不幸にならないんだ?」
「ん~、大体10m位ですかね?」
だったらお前部屋もどれや!
もう良い、これ以上イライラしてても意味無い。寝よう。
俺はドサリとベッドに横たわり、毛布を被った。
「翔太様、もう寝ちゃうんですか?」
あぁ、お前のせいでな。
「私も一緒に「寝させるわけねーだろ!!」
ラックの言葉を遮り、蹴りで部屋から追い出した。
俺、ラックが居ても居なくても不幸じゃないか?つーか、こっちの方が疲れる気がする。
改めて俺は毛布を被り、目を閉じた。
ラックの声はもう聞こえない。落ち着いている。この空間は良いな。
そして、だんだん意識が遠のいていって……
気づいた時には朝日が窓から差し込んでいた。
反射的に時計を見る。時計は6:30を示していた。
……まだ余裕だな。
二度寝をしようと、俺は左に寝返りをうった。
目の前に、美少女の顔があった。
「どぉわあああああ!」
俺は勢いよくベッドから飛び起きた。
今だバクバクしている鼓動を抑えながら深呼吸する。
目の前にいたのはラックだ。
何か同じようなシチュエーションだな。いくら2回目とはいえ、これには慣れようにも慣れない。
俺の大声を聞いたラックがゆっくりと目を開いた。
「翔太様、どうしたんですか大声出して」
「どうしたもこうしたもない!何でいるんだよ!?」
「一人は寂しかったので」
おい、お前この前「私は子供なんかじゃありません!」的なこと言ってなかったか?一人が寂しいだあ?それは子供の発言だろっ!
俺はもう対応が面倒になり、部屋を出た。
突然扉を閉じた反動で、ラックはしりもちをついたようだ。
ドシン!と、鈍い音とともにラックの悲鳴が聞こえた。
「きゃあ!!」
やべ!大丈夫か!?
……。あれ?物音が何もない、声も聞こえない…。ま、まさか!打ち所悪かったとかじゃないだろうな!?
俺は慌てて振り返り、扉を開けた。
「きゃあ!翔太様、エッチです~!」
そこにはラックがあられもない姿で仰向けに倒れていた。巻いていたタオルは乱れ、見えてはいけないところが丸見えである。
俺は慌てて目を反らした。…つーかあいつ笑ってたような…気のせいか?
「べ、別に、翔太様が開けるのを分かっててわざとこの体制のまま待ってたとかじゃありませんからね!」
こ、こいつ!わざとか…!
「心配して損したわアホー!」
俺は風呂にあったおけをラックに思い切り投げつけた。
そして、風呂を終えた俺は今自室にいる。
あの後、ラックは諦めたのかもう風呂には入ってこなかった。
俺は空いていた部屋をラックにあげた。「翔太様と寝たいです~!」と、訳の分からない事を言ってきたので、部屋に無理やり押し込んできた。そして、ドアが開かないよう、ドアをタンスで抑えておいたのだが、……まあ、無駄ってことは分かってたよ。
ベッドに座っている俺の隣で、ラックがこっちを見ながらニコニコしている。
部屋あげたろ!戻れよ!うっとうしい!
俺はなるべく距離をおきたい。そこで、ラックに疑問を投げかけた。
「なあ、一緒にいないと不幸になるとか言ってたけどよぉ、大体どれくらいの距離保ってれば不幸にならないんだ?」
「ん~、大体10m位ですかね?」
だったらお前部屋もどれや!
もう良い、これ以上イライラしてても意味無い。寝よう。
俺はドサリとベッドに横たわり、毛布を被った。
「翔太様、もう寝ちゃうんですか?」
あぁ、お前のせいでな。
「私も一緒に「寝させるわけねーだろ!!」
ラックの言葉を遮り、蹴りで部屋から追い出した。
俺、ラックが居ても居なくても不幸じゃないか?つーか、こっちの方が疲れる気がする。
改めて俺は毛布を被り、目を閉じた。
ラックの声はもう聞こえない。落ち着いている。この空間は良いな。
そして、だんだん意識が遠のいていって……
気づいた時には朝日が窓から差し込んでいた。
反射的に時計を見る。時計は6:30を示していた。
……まだ余裕だな。
二度寝をしようと、俺は左に寝返りをうった。
目の前に、美少女の顔があった。
「どぉわあああああ!」
俺は勢いよくベッドから飛び起きた。
今だバクバクしている鼓動を抑えながら深呼吸する。
目の前にいたのはラックだ。
何か同じようなシチュエーションだな。いくら2回目とはいえ、これには慣れようにも慣れない。
俺の大声を聞いたラックがゆっくりと目を開いた。
「翔太様、どうしたんですか大声出して」
「どうしたもこうしたもない!何でいるんだよ!?」
「一人は寂しかったので」
おい、お前この前「私は子供なんかじゃありません!」的なこと言ってなかったか?一人が寂しいだあ?それは子供の発言だろっ!
俺はもう対応が面倒になり、部屋を出た。
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