頼む!誰かこの不幸な俺を幸運にしてくれ!
第5話 いつもと違う朝
突然の出来事に完全に目が覚めてしまった俺は、二度寝は諦め学校に行く支度を始めることにした。
あぁ、酷い目覚めだ。
顔を洗って歯磨きをし、朝食を食べ終えた俺は、今テレビを見ている。テレビに表示されている時計は7:00を示していた。
今テレビに写っているのは朝の報道番組。学校に行く前は必ず見ている。
「今日の星座占い!」
そう言って、画面は星座占いのコーナーに切り替わった。
「今日の星座占い、第1位は、しし座のあなた!」
……1位か。どうでもいいが、俺はしし座である。
1位か……1位ねえ……。
そこに、ラックが階段を下りてきた。
「翔太様~!」
嘘をつけ!このやろう!
何が1位だ!俺は今、ビリでも収まりきらないくらい不幸だぞ!
俺はテレビを睨んだ。
「…どうしたんですか?そんな恐い顔して…」
「お前のせいだ!」
俺に急に怒鳴られたラックは、訳が分からないといった様子で泣き目になった。
「わ、私何かしましたか!?」
「しまくってるわこのやろう!」
ああ、くそ!幸運にになるっつーから我慢してお前と一緒にいたけど、逆に不幸になってるわ!
ラックは今だに状況がつかめていないようで、おどおどしている。
まあ、こいつに当たっても仕方ねえ。こいつもこいつで、俺を助けに来てくれた訳だからな。
さっきからおどおどしていたラックが何かを思い出したかのように言ってきた。
「あ!もしかして、私が昨日翔太様が寝ている間に頬にキスしちゃっこと怒ってるんですか?」
前言撤回、今すぐこいつを家から追い出す!
立ち上がった俺に、ラックは全力の土下座を見せてきた。
……もうこんなやつ置いて学校行こう。
俺は土下座しているラックを避けて、スクールバッグを持ち、玄関のドアを開けた。
「あ!待ってください!翔太様~!」
その後をラックがつけてくる。
ちらりとラックに視線をやると、いつの間にかラックは学校の制服に着替えていた。
…いつの間に着替えたんだお前。つーかどっからその制服持ってきたんだ?
そんな俺の視線を察したのか、ラックが自慢気に言ってきた。
「昨日、父に頼んで夜のうちに持ってきてもらったんです!」
お前の父親が昨日俺の家に来たのか!?俺が気づかなかったということは、俺が寝ている間か!
……つーか、学校までついてくんだな。
そんなこんなで、俺達は学校に着いた。
学校の見た目は、目立つことなく普通だ。
校門をぬけ、下駄箱で靴を脱いでいた。
ラックは、校門をぬけたところで急に消えた。何でかは分からん。
教室に入ったところで、一人の生徒に話しかけられた。
「おはよう!翔ちゃん!」
話しかけて来たのは、同じクラスの女子生徒である、川井小田名だ。
成績普通、運動神経そこそこ、スタイルが良く顔も可愛いという、なんと言うか、目立つ存在である。友達の幅も広く、とても親切で優しい、彼女のことを嫌いだという人は一人もいないであろう、言わば、完璧というやつである。
「ああ、おはよう」
俺は小田名にあいさつを返した。
あぁ、酷い目覚めだ。
顔を洗って歯磨きをし、朝食を食べ終えた俺は、今テレビを見ている。テレビに表示されている時計は7:00を示していた。
今テレビに写っているのは朝の報道番組。学校に行く前は必ず見ている。
「今日の星座占い!」
そう言って、画面は星座占いのコーナーに切り替わった。
「今日の星座占い、第1位は、しし座のあなた!」
……1位か。どうでもいいが、俺はしし座である。
1位か……1位ねえ……。
そこに、ラックが階段を下りてきた。
「翔太様~!」
嘘をつけ!このやろう!
何が1位だ!俺は今、ビリでも収まりきらないくらい不幸だぞ!
俺はテレビを睨んだ。
「…どうしたんですか?そんな恐い顔して…」
「お前のせいだ!」
俺に急に怒鳴られたラックは、訳が分からないといった様子で泣き目になった。
「わ、私何かしましたか!?」
「しまくってるわこのやろう!」
ああ、くそ!幸運にになるっつーから我慢してお前と一緒にいたけど、逆に不幸になってるわ!
ラックは今だに状況がつかめていないようで、おどおどしている。
まあ、こいつに当たっても仕方ねえ。こいつもこいつで、俺を助けに来てくれた訳だからな。
さっきからおどおどしていたラックが何かを思い出したかのように言ってきた。
「あ!もしかして、私が昨日翔太様が寝ている間に頬にキスしちゃっこと怒ってるんですか?」
前言撤回、今すぐこいつを家から追い出す!
立ち上がった俺に、ラックは全力の土下座を見せてきた。
……もうこんなやつ置いて学校行こう。
俺は土下座しているラックを避けて、スクールバッグを持ち、玄関のドアを開けた。
「あ!待ってください!翔太様~!」
その後をラックがつけてくる。
ちらりとラックに視線をやると、いつの間にかラックは学校の制服に着替えていた。
…いつの間に着替えたんだお前。つーかどっからその制服持ってきたんだ?
そんな俺の視線を察したのか、ラックが自慢気に言ってきた。
「昨日、父に頼んで夜のうちに持ってきてもらったんです!」
お前の父親が昨日俺の家に来たのか!?俺が気づかなかったということは、俺が寝ている間か!
……つーか、学校までついてくんだな。
そんなこんなで、俺達は学校に着いた。
学校の見た目は、目立つことなく普通だ。
校門をぬけ、下駄箱で靴を脱いでいた。
ラックは、校門をぬけたところで急に消えた。何でかは分からん。
教室に入ったところで、一人の生徒に話しかけられた。
「おはよう!翔ちゃん!」
話しかけて来たのは、同じクラスの女子生徒である、川井小田名だ。
成績普通、運動神経そこそこ、スタイルが良く顔も可愛いという、なんと言うか、目立つ存在である。友達の幅も広く、とても親切で優しい、彼女のことを嫌いだという人は一人もいないであろう、言わば、完璧というやつである。
「ああ、おはよう」
俺は小田名にあいさつを返した。
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