女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

178話 やりやがったよこいつら…




子猫を拾った次の日、それは起きてしまった。

さすがにアイツらでも、そこまではしないだろうと、俺はたかをくくっていた。それが、大間違まちがいとも知らずに。




それは、社会の授業中の出来事だった。

普通に授業を受けている時、普通なら聞こえないはずのある音が聞こえた。

しかも、となりななめ後ろから。


薄々察うすうすさっしている方もいると思うが、どんな音が聞こえたのかと言うと・・・



「なーん」という声だった。

先生も、その音が耳に入ったらしく、こちらを振り向いた。

先生「なんだ?今の。誰かの携帯けいたいが鳴ってるのか?」

先生がそういうと、また「なーん」という声が。

先生「誰の携帯だ?頼むから、マナーモードにしてくれ。」

すると、

理子「す、すみませ~ん・・・私です。今します。」

聖菜「私もです・・・すみません。」

先生「ん、そうか。じゃ、早くしてくれ。」

2人「「はーい。」」

そう言って2人は、横にかけてあるかばんにおもむろに手をつっこんだ。

あぁなるほど。猫が可愛すぎて、通知音を猫の鳴き声にしたんだな。・・・そう思っていたのに。

そんな俺の希望は、簡単に打ちくだかれた。

2人の、「少し大人しくしててね~。」という小声により。

・・・はは、きっと携帯に言ってるんだ、そうに違いない。そんなことを思っていた時期が私にもありました。・・・5秒くらい。

・・・だってさ、鞄の中で、絶対に携帯をマナーモードにするという手の動きをしてないんだもん。代わりにしているのは、何かを優しくでるような、そんな感じ。

・・・まぁ、つまりはそういう事だった。

2人の健闘虚けんとうむなしく、またまた「なーん」という声がれる。

先生「なんだ、まだマナーモードにしてないのか?」

理子「すみません、少し苦戦していて・・・。」

聖菜「もう少しですので、どうぞお構いなく・・・。」 

苦しまぎれの言い訳だった。・・・が、それを信じてしまう、先生も先生だった。

・・・さて、どうするか。このままだと、確実にいつかバレる。別に理子たちが謹慎きんしんらおうと痛くもかゆくもないが、子猫たちを取られてしまうのはけたい。

なんかないかな、と俺はポケットを探る。まぁ、出てくるはずないんだけど・・・。そう、思っていた。
 
大和(・・・ん?)ピクッ

何か、いつもはないものがポケットの中にあることに気づいた。

それをポケットから出し、手を開くと、そこにあったのは・・・。



猫用の、ジェル状のお菓子だった。

なんでこんなものが!?と思っていると、それに紙がくっついていた。

それには、こう書いてあった。

「もし猫ちゃんたちが、お昼前にお腹空かせてたら、これをあげてね。母さんに隠せることなんでないのだ!         親愛しんあいなる母より」

・・・母さんはどうやら、俺が隠れて、猫を飼っていると思っているようだった。色々と勘違かんちがいしてるみたいだけど、とりあえずあざ!

俺はノートの切れ端で小皿を2つ作り、そのお菓子を半分にして、それぞれに入れた。

そして、理子と聖菜のかたを叩き、それを渡すことで、何とか事なきを得たのだった。・・・なんで俺が、こんな苦労をしなくちゃならないわけ?


コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆


・颯★改さん
「変態女子ってなんか萌えるよね!」

→適度な変態女子は、まぁ萌えますね。度が過ぎた変態女子は、さすがに軽く引きますけど・・・。


・ミラル ムカデさん
「雫は、雫だなぁーw



次回!大和○操捨てるの回!

アニメ好き不登校さん!
ボクちゃんと男です!」

→大和「捨ーてーまーせーん!なんでみんな、俺の○操を捨てさせようとするの!?」

ミラル ムカデさんは、れっきとした男の娘だそうですよ。・・・あれ?あ、男の子か。ごめんなさい。


・アニメ好き不登校さん
「ミラルムカデさん男かぁ~
ここに女の子はいないのかぁっ!」

→どうなんでしょうね?男女比が分からないんで、なんとも・・・。ただ、ハーレム学園モノなので、読者様は男が多いのではないかと。


・澪燈さん
「大和ェ…。
もはや大和のたらしは人間界に留まらないのか
…ん?元々留まってないな、うん
神様とか幽霊とか人間じゃないな、うん」

→幽霊は元人間なので、微妙なところですが、神様に好かれるって、もうこれわっかんねぇな?

大和「あんたの作品だろうが!」



コメント

  • 颯★改

    母さんは心を読む程度の能力を持っているのでは・・・
    大和の母さんサトリ説浮上!

    1
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