女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

185話 お願いごとでの一悶着




俺たちは中守先生にたのんで、短冊を作るための折り紙を用意してもらった。

中守先生からは、「そんなことやってないで、勉強したら?」と言われたが、願掛がんかけの意もめてあり、OKもらわないと、俺がボコボコにされるという内容を話すと、渋々了承しぶしぶりょうしょうしてくれた。感謝感激かんしゃかんげき雨あられ。

そんなこんなで、俺たちは無事に、短冊を手に入れたのだった。



理子の「きっと、彦星と織姫は心が広いよ!」という謎理論なぞりろんにより、1人3枚書くことに。

1枚目は「頭が良くなりますように」で決定なのだが、2、3枚目がなかなか思いつかない。

皆が何を書いたのか気になり、のぞこうとすると、

加奈「大和。願いってのはな、人に見られるとかなわないんだよ。だから見るな!」グググ

と、かたくなに見せてくれなかった。

・・・まぁいいや。適当に書こう。

俺はスラスラーっと、願い事を書いた。

・・・10分後。

理子「皆、書き終わった?終わってない人は手を挙げて。」

誰も手を挙げないところを見る限り、全員が書き終わったようだ。

大和「さて、かけに行くか。」そう言って立ち上がろうとすると、隣の二人に取り押さえられ、またソファに座らせられた。

大和「へ?」

突然の出来事で、俺は間抜けな声をもらした。

すると、聖菜が思いもよらないことを言い出した。

聖菜「・・・大和くん、書いたやつ見せて。」

大和「は?いやいや、さっき見せたら叶わないって・・・。」

加奈「いいから見せろや。」サッ

大和「あ、ちょ!?お前、さっきと言ってること違うじゃねぇか!さっさと返せ!」

取り返そうとするも、加奈の身体能力しんたいのうりょくの高さにより、ササッと避けられてしまった。

そして、俺の短冊を見てこう言った。

加奈「・・・やっぱりな。」

大和「は?何がだよっ!?」

加奈「これだよ。」ピラッ

加奈は3枚のうちの1枚を見せてきた。

そこに書かれていたのは。

「俺を除いたみんなが、もっとしあわせになりますように 大和」

という内容だった。

理子「・・・やっぱり。大和、なんでそうやって、自分のことを除け者にするの?」

大和「いや、その・・・。」

加奈「何が、大和を除いたみんなが、幸せになれますように、だ。大和が幸せじゃねぇなら、あたいらも幸せになれねぇよ。」

大和「・・・ある人にも、そう言われたんだ。皆の幸せには、俺が必要だって。」

聖菜「じゃあなんで・・・。」

大和「俺みたいなやつが、皆を幸せに出来る気がしないんだ。幸せより、不幸であることの方が大きいから。」

愛菜「・・・大和、先輩。」

理子「大和・・・。」

大和「だから、その・・・。」

聖菜「・・・はぁ、大和くんは・・・。」

そういって、聖菜が近づいてきた。

大和「・・・なんだよ?」

すると、次の瞬間。



聖菜の顔が目の前にあり、口同士がくっついていた。

大和「・・・・・・!?!?!?」

聖菜は少しキスをして、その後抱きついてきた。

大和「え、え、ちょ、おま。」

上手く、言葉が発せられない。目の前の状況に、頭が追いついていない。

すると、聖菜が口を開いた。

聖菜「大和くん、人はね、1度好きになった人や物は、そう簡単に諦められないんだよ?」

大和「せい、な・・・?」

聖菜「私は、出会ってそんなに経ってないから、大和くんの事情は知らない。けど、大和くんが苦しんでたなら、助けたいって思うし、大和くんが喜んでいたなら、ずっとこのままがいいって思う。」

大和「・・・。」

聖菜「誰だってそうだよ?少なくとも、ここにいる人達は全員。」

大和「・・・っ。」

奈緒「・・・大和先輩。もっと自分に自信を持ってほしいのです。あなたには、私たちをとりこにした魅力みりょくがあるのですから。」

大和「・・・皆、ごめん。俺は・・・俺の考えは、間違ってたんだな。」

雫「はい、間違えました。けど、間違ったのなら、直せばいいんです。今からでも、遅くないですよ。」

大和「うん、うん・・・!」ポロポロ

俺はこの日、皆の前で泣いてしまった。・・・あとから考えたら、めっさ恥ずかった。



聖菜「・・・はあぁ、大和くんいい匂い・・・。」スンスン

加奈「ちょっ!?聖菜、離れろっ!あたいも嗅ぎたい!」

理子「私も私も!」

愛菜「早く離れるべき・・・。」

奈緒「ずるいのです!」

大和「あぁもう!全部台無しだよ!この頃、こういうの多いなぁ!」

最後の最後で、全部台無しとなった。


コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆


・アニメ好き不登校さん
「ファイト!
うちの近くの大手スーパーでは七夕に笹を置いてるけど七夕過ぎた日にお店裏のゴミステーション?みたいな所にほかってあったw」

→まぁ、そんなものですよ。使い回しは良くないですからね。

大和「そうおもってんなら、ネタの使い回しをどうにかしろよ。」

何も聞こえない・・・。


・颯★改さん
「俺も中学の同級生という設定で良いですよ!」

→了解です!<(`・ω・´)ゝビシッ!
もう少しで夏休み編なので、楽しみにしててくださいね!

大和「クオリティに関しては、見て見ぬふりを頼むぜ。」


・澪燈さん
「加奈ちゃんみたいなイベント大好きな女の子と付き合ったら楽しく過ごせそうだよなぁ?そうは思わねぇ?
なぁなぁ大和?思わねぇ?(・∀・)ニヤニヤ
大雅もそう思うよな?
んー、とりあえず大和爆発スイッチ((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ポチポチポチポチby大雅」

→大和「確かにそうかもしれんが・・・悩みどころだな。というか、どこかで俺を爆散させようとしてる・・・!?」

10分後

大和「なんだ、気のせいかってギャーっ!」ドーン

大和「・・・時差式?」


・ミラル ムカデさん
「七夕かぁ~中学で終わったわ!」

→まぁ、だいたいそんなものですよね。ただ、僕の高校は、学校図書館の季節ごとのイベントが多くて、そのうちの一つとして、笹に七夕のお願いごとを書くというものがありまっせ。by図書委員



コメント

  • ノベルバユーザー333169

    大和の短冊

    5
  • ミラル ムカデ

    くそ羨ましい!!
    てか大和のにおいてなんやw

    1
  • 颯★改

    月兎は少し悩む振りをして首に手を回すと、
    大和をビンタしこういった。
    「いつまでもウジウジしてんじゃねえ
    股間消し飛ばされたいのか?」
    ダッ!
    ヒュン!
    「サヨナラ大和!
    こんにちは!舞子!」

    1
  • 澪燈

    いつも面倒いコメントやってるのに
    ちゃんと返してくれる作者さんほんとすこ笑
    俺も密かに短冊かけとくか
    ん?すでにかかってるな。えっと、「大和が胸張って幸せと言える人生を歩みますように」だって
    よかったな!

    1
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