女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

221話 初告白の行方は




あぁ・・・どうしよう・・・。

大和くんの粋な(?)計らいのせいで、2人きりにされてしまった。

すると、大和くんが乗るギリギリに、なにか合図を出してきた。

手の親指と小指以外を握り、耳の近くでらしている。あれは・・・電話?電話をかけろと?

大和くんが乗ったのを確認し、大和くんの携帯に電話をかけた。

トゥルルル・・・

月兎『大和くん?一体どういう・・・』ヒソヒソ

すると、大和くんは急ぎめに言った。

大和『この電話を切らずに、スピーカーモードにしろ。そしてこの問いかけには答えるな。』ヒソヒソ

え?と思っていると、すぐに僕らの番になってしまった。

僕は仕方なく、スピーカーモードにして、携帯を持ったまま、ゴンドラに乗り込んだ。

結夏「さっきの電話は?」

月兎「ん、あ、うん、なんかすぐに切れちゃって・・・。」

結夏「ん、そっか。」

うーん、咄嗟とっさに嘘ついてしまったけど、これで良かったのだろうか。

結夏「わぁ、ドンドン登ってく・・・ほら、見て見て!」

月兎「ほんとだ。地上が遠くなってくね・・・。」

観覧車にはしゃぐ、結夏さんの横顔はとても可愛いく、外なんかより、結夏さんを眺めていたかった。やっぱり、僕は・・・。

月兎「・・・ねぇ、結夏さん。ちょっといいかな。」

結夏「んー?なに?」

こういうのって、ロマンチックに、遠回しに伝えた方がいいのかな?ドラマとか映画みたいに。

・・・いや、やめよう。今はただ、愚直ぐちょくに、この気持ちを伝えよう。時間は限られているのだから。

月兎「結夏さん・・・僕、結夏さんのことが好きだ。今日一緒にいて、その思いがもっと強くなった。」

結夏「・・・ぅえ?」キョトン

月兎「もし、結夏さんが嫌でなかったら、僕と、付き合ってくれませんか?」

僕は真っ直ぐ、そう伝えた。

結夏さんは数秒固まったあと、顔を真っ赤にした。

結夏「え、え、わ、私、い、今、告白、され、てるの?」

月兎「えっと・・・うん。どう、かな。」

結夏「ぅあ、えっと・・・。」

結夏さんは深呼吸を何度もし、やっと落ち着いたのか、僕の方を見た。

結夏「・・・私も、月兎くんのことは好きだよ。凄く仲良くなれたし、もっとお話したいし・・・それに、彼氏彼女とか、そういう関係にもなってみたいって思う。」

月兎「・・・!じゃあ・・・!」

結夏「・・・だけど。」

結夏さんは、申し訳なさそうに告げた。

結夏「私、ちょっと背伸びして、有名な大学に進学しようかなって思っててさ。今の成績じゃギリギリで、もっと頑張んなきゃいけないんだ。・・・だからその、ごめんだけど、今は勉強に集中したいんだ・・・。ごめんね、本当に。」

月兎「・・・そっか。受験・・・か。ううん、仕方ないよ。頑張って。」

結夏「・・・うん。」

はは・・・何を舞い上がってたんだろう・・・。1人ではしゃいで・・・馬鹿みたいだ。

そう思った次の瞬間。

ギュッ

月兎「・・・・・・!?!?」

何故か、結夏さんが抱きついてきた。

月兎「え、え、え」

今、僕の身に何が起こっているの?

すると、結夏さんがこんなことを言ってきた。

結夏「もし、受験が終わった後に、まだ月兎くんの気持ちが変わってなかったら、その時にまた、遊園地さそってよ。今度は2人きりで。そしてまた、改めて告白してくれないかな?」

月兎「・・・あ、あ、う、うん。僕、待つよ。いつまでも。」

結夏「ふふ、ありがとう・・・。」

・・・なんだかんだ、奇跡を信じてみるものだと、僕は今日、強く思ったのだった。





・・・にしてもこの光景を、大和と理子ちゃんが、ほくそ笑みながら聞いてると思うと、とても恥ずかしかった。穴があったら入りたい・・・。


コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆


・颯★改さん
「澪燈さんですね。
ではここにご住所とお名前、あと電話番号を記入してください。
・・・はい出来ましたね。
ではさっそくヲタ芸を始めましょう。
まずは初歩コース。
右手を上に上げて、下に下げる。
上げてー下げるー。
御一緒に!
「( ゚∀゚)o彡°えー〇ん!〇ーりん!」
大雅さんも御一緒に!
「( ゚∀゚)o彡°えーり〇!え〇りん!」」

→颯さん、それヲタ芸やない、えー○んコールや。

・・・( ゚∀゚)o彡°え○りん!えーり○!


・てぃーあさん
「さては作者ヲタ芸大好き(?)だな?

僕もです すみませんm(。>__<。)m」

→大好きというか、趣味というか、そんな感じです。
ライトイーターという技があるんですけど、その技は比較的簡単なのですが、とても綺麗に見えるので、オヌヌメです。


・澪燈さん
「澪燈「…」ピクピク
大雅「筋肉痛で潰れてら
月兎ー、女子と二人きりはどうだ?
好きな人と二人きりっていうシチュの感想は?
どうです?楽しいですかー?(・∀・)ニヤニヤ」」

→月兎「2人きり・・・結夏さんと・・・あうあう・・・。」プシュー

大和「ありゃりゃ・・・こりゃやばいかもしれんね。どんだけゾッコンなんだよこいつ。」

月兎「あなたには分からないでしょうね!こちとら一途なんじゃワレェ!」クワッ

大和「おぉこわいこわい。」



ギャグ回より、こういうしんみりとした回の方が、自分は得意なんだなと思った今日この頃です。


コメント

  • 颯★改

    うァァァァァあ!!!
    甘い!酸っぱい!
    俺もこんな青春送りたい!
    あれ?しょっぱい?
    あぁ、涙と鼻水だこれ。
    ・・・無理なんだろうなぁ、シクシク

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