二度目の異世界、彼はどう生きる

第一歩

先ほどの模擬戦で少し練習すれば力はある程度戻ると分かった

部屋に向かって歩きながら今後のことを考えた

流石にさっきの実力を見せてD級です、なんて言ってられないからね
さて、どうしようかね・・・
考えながら歩いてるとすぐに部屋に着いた

少しすると騎士団長に呼び出された
騎士団長と向かい合って座る

「いきなり、すまないね」

「いえ、大丈夫で呼び出されるのは分かっていたので」

「では、聞こうあの技はなんだ?」

「現状で使える1番強い技ですね」

「現状だと?」

「ええ、まぁ」

「それはどういう事が聞きたいのだが」 

「信じて貰えるか分かりませんが今から言うことは本当です。それと口外しないで貰えませんかね?」

「わかった、口外はしない」

「本当に?」

「騎士団長の名に誓って」










      ~ 説明中 ~ 











「なるほど、君は1度別の異世界を救った勇者で今回の召喚で異世界に来るのは2度目と?」

「はい、そうですね」

「その年で1度別の異世界を救ってるとは素晴らしい」

「そんなにたいそうな事では無いですよ、仲間も失いましたし」

「そ、そうか、で君は何が狙いだ」

「気づかれましたか、騎士団長殿」

「最初は気づかなかったが途中で気づいたよ、なにか考えが無ければ私に君が自分の過去を言わないだろうからね」

「さて、なら本題に入りましょう」

「言ってみろ、私が出来る範囲でだかな」

「この勇者組から抜けて冒険者になりたいんだが」

「そうか・・・」

騎士団長はなにか考えだした

「なら、良い案があるぞ」

「良い案?」

「今回の模擬戦で君が卑怯な手を使ったと王様に進言しよう、そして、勇者組から外し城から追い出して貰えばいい」

「なるほど、それなら俺は殺されそうな気がするんだが」

「それはないだろう、君を殺すと他の勇者達に悪影響になる可能性もあるからな」

「そうか、なら騎士団長の、案を信じるよ」

「分かった、今日の報告の時に模擬戦のことは話すから今日の夜か明日の朝に追い出されるだろう」

「出来れば明日の朝にして欲しいな」

「それは王様の気分次第だな」

「それは残念だ」

「よし、これで話は終わりだ退出してくれて構わん」

「失礼しました」

そう言って部屋から出る、そして自分の部屋に行く
夜、王様に呼ばれた

部屋に行くと王様、王妃様、宰相、騎士団長、第1、第2王女

「そなたは模擬戦にて卑怯な手を使ったと聞いている、本当か?」

「はい、本当です」

「しかし何故卑怯な手を使ったのだ?」

「元の世界で、少し有りまして・・・」

これは嘘だ、俺は遠藤と関わる機会すらほとんど無かった

「なるほど・・・なら、そなたをこの城より追放する」

「王様!?このようなやつ死刑でも・・・」

側に控えてた宰相が言う

「その気持ちは分かるが前の世界でのトラブルがあったのならこれが妥当だろうう」

「王様」

「なんだね?」

「せめて明日の朝に城をで良いでしょうか?」

「構わんよ」

「それと、生活費を少し貰えないでしょうか、」

「ふむ、明日の朝には用意しておこう」

「ありがとうございます」

自分の部屋に戻りすぐに寝た



「ふぁぁぁぁ、よく寝た」

窓から朝日が差し込んでくる
すぐに荷物を軽くまとめて城の門まで行くと騎士団長がいた

「待っていたぞ」

「騎士団長」 

「これが生活費だ」

と言って袋を渡された、中には金貨が入っていた

「ありがとうございます」

「元気でな」

「騎士団長こそ」

少し雑談した後騎士団長と門番の兵士に見送られ城下町にいった

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