ゼロからは始めないチーター生活

チャカギ高木

4話 いざ行こう!

それにしてもこんな普通のどこにでもいそうな俺が異世界転移なんてしちゃっていいのか?
すぐ死んじまって知らないぞ。
それにどうせなら転生してラスボスキャラにでもなりたかったな〜

なんてユウタは呑気に考えていた。

とりあえず情報が何も無いんじゃ始まらないし少女と仲良くなって話でも聞いてみようかな。
言語はどう言う理屈か知らんがちゃんと聞き取れたし少女側も俺の言葉を分かってる感じだし。

心の中でまだ多少のいざこざがあるものの、ユウタは前向きに捉えなんとかしようとしていた。

「とりあえず俺を起こしてくれてありがとね。
ところで名前はなんて言うの?俺は桐島ゆうた。ユウタで良いよ!」

ここに来て初めてユウタの本名が出てきた気がするがスルーしておくことにしよう。

「私はメル!よろしくね!
ここユーリス王国では見かけない顔だけどもしかしてユーリス王国は初めてですか?
もしかして旅人さんとかですか?」

旅人か〜、まーそう言うことにしておくか。

「そう!俺は旅人なんだ!あまり記憶に残ってないけど多分この国に着くなり疲れて
倒れちゃったんじゃ無いかなぁ?」

「やっぱりそうでしたのね!悪い方でも無さそうですし今日は私のお家で休憩して行って下さい!
あまり他の人に顔を見られたく無いので来てくださるのならば今すぐ行きましょう!」

異世界転移はやっぱこうでなくては!行かない理由も無い!

「是非行かさせて貰うよ!」

「よし!行きましょう!」

そしてユウタは思った。

「可愛いなぁ〜」と。

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