ランダムビジョンオンライン
スーパーガトリング
「2700万か…………これだけあればいろいろできるな」
オークションの翌日、俺は武器を強化するための材料を買い揃えていた。
「みんなにもおこずかいをあげられたし、スーパーソードをひとつ上のハイパーソードに…………は材料が少し足りないかな? まぁ、ノーマルガトリングをスーパーガトリングにはできそうだ」
鍛冶のスキルによってどの素材を使えば装備が強化できるかはわかっている。
まぁ、伝説の武器は素材を使っての強化もポイントを使っての強化もできないのだが………………
「それじゃ、早速帰って鍛冶しますか!」
店で買った材料を確認しながら、俺は泊まっている宿屋へと戻った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<ヒカリ視点>
「ラン様が装備を整えるということで、私たちは暇を出されたわけですが…………」
「なにしよっか?」
「おこずかいもらったけど、こんな大金使い切れないしね?」
「妾としては、屋台巡りなどがいいと思うのぉ……」
私たちラン様のパーティーメンバーは全員、ラン様から40万円いただいて暇を出されていた。
『このお金を使って遊んでくるといいよ』とは言われたが、はっきり言って大金すぎます。
使おうと思えば一日で使い切ることもできるのでしょうが、私たちは全員そういう性分ではありません。
かといって……使わなかったからと返そうとしても、ラン様は受け取ってくれないと思われます。
そういうことならば貯めておくというのもひとつの手ですが、額が額なのでラン様のようにアイテムボックスを持っていない私たちとしては、持ち歩くのが大変なのです。
「使い切ろうとするなら、カジノが一番だと思うんだけど…………」
「当たっちゃったら増えるもんねぇ…………」
クーとキッカが提案と同時に尻すぼみになる。
「そうですね。…………それに、そのような方法で浪費するのはラン様に申し訳ない気がします」
「そうじゃのぅ…………妾たちの装備を整えるのに使っても良いが、それでは我が主は納得しないであろうな」
そうです。
それにそういう買い物はできることならラン様と一緒に行きたいと思います。
「それではやはり、屋台などを巡ってみるのが一番ではないでしょうか?」
私はハクが言っていた無難な暇つぶしを提案する。
「それが無難かなぁ?」
「何か突拍子もないことをやるよりは、無難な方がいいかもねぇ…………」
クーとキッカは仕方なしにではあるが肯定的な答えを返す。
「それが一番じゃろうて。ではいくかの?」
自分が提案した内容で決まり、ハクは嬉しそうに先を歩き始める。
「まずはやはり甘いものが食べたいのぅ……」
ハクはそう言うと、屋台が並んでいる広場を見回す。
「食べ過ぎないようにしましょうね? 宿での夕飯が食べられなくなってしまいますから」
私は私自身も戒めるために声に出して控えるように言う。
「大丈夫だよっ! 甘いものは別腹さねっ!」
「そうそう。甘いものは女の子のジャスティスなんだからっ!」
そう言うと、クーとキッカの二人はハクと並んで走り出す。
「あっ、待ってください! 私も行きますっ!」
置いていかれそうになった私は、急いでハクたちの後を追う。
こうして私たちの屋台巡りが始まった。
・・・
・・
・
「美味しかったぁ……」
「大変な美味だったのじゃ……」
「まさしく王様でしたねぇ……」
「一個3万円は伊達ではありませんでしたねぇ……」
私たち四人は今、果物の王様と呼ばれる果実「完熟マンゴー」を食べた余韻に浸っていた。
「ラン君にもお土産に買っていかない?」
「っていうかむしろ、ラン君を呼んできてアイテムボックスに入れといてもらおうよっ!」
クーとキッカは名案を思いついたように目を輝かせて言う。
「確かにこの味は何度でも味わいたくなりますね…………」
私としてもこの味は旅先でも食べたいと思う。
「妾はアイテムボックス入れてもらうに一票なのじゃ。今すぐ宿に戻って我が主にお伝えせねば!」
ハクは今すぐ走り出しそうな勢いだ。
「それでは宿に戻りますか。ラン様に相談してみましょう?」
「「さんせ~い」」
「そうと決まれば早く行こうぞ!」
こうして私たちは、ラン様にお土産として一個買ってから宿への道を急いで戻った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<主人公視点>
宿に戻った俺は、さっそく武器を強化した。
それにより、ノーマルガトリングはスーパーガトリングにすることができた。
性能は以下の通りである。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
重銃:スーパーガトリング
攻撃力:1500
魔法攻撃力:500
防御力:1000
魔法防御力:500
耐久値:5000/5000
アクティブスキル
乱れ撃ち(50)
リロード(50)
一点集中(100)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
新しくできた一点集中は狙った場所に集中砲火を浴びせるスキルで、命中させるのが難しいかわりに威力が高くなっている。
そして、この一点集中には部位破壊効果がついている。
これでボス戦が少し楽になりそうである。
 コンコンッ
「ラン様、相談があるのですが……」
「鍵はあいてるよ」
どうやらヒカリたちが帰ってきたようだ。
今日はこのくらいでやめておこう。
オークションの翌日、俺は武器を強化するための材料を買い揃えていた。
「みんなにもおこずかいをあげられたし、スーパーソードをひとつ上のハイパーソードに…………は材料が少し足りないかな? まぁ、ノーマルガトリングをスーパーガトリングにはできそうだ」
鍛冶のスキルによってどの素材を使えば装備が強化できるかはわかっている。
まぁ、伝説の武器は素材を使っての強化もポイントを使っての強化もできないのだが………………
「それじゃ、早速帰って鍛冶しますか!」
店で買った材料を確認しながら、俺は泊まっている宿屋へと戻った。
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「ラン様が装備を整えるということで、私たちは暇を出されたわけですが…………」
「なにしよっか?」
「おこずかいもらったけど、こんな大金使い切れないしね?」
「妾としては、屋台巡りなどがいいと思うのぉ……」
私たちラン様のパーティーメンバーは全員、ラン様から40万円いただいて暇を出されていた。
『このお金を使って遊んでくるといいよ』とは言われたが、はっきり言って大金すぎます。
使おうと思えば一日で使い切ることもできるのでしょうが、私たちは全員そういう性分ではありません。
かといって……使わなかったからと返そうとしても、ラン様は受け取ってくれないと思われます。
そういうことならば貯めておくというのもひとつの手ですが、額が額なのでラン様のようにアイテムボックスを持っていない私たちとしては、持ち歩くのが大変なのです。
「使い切ろうとするなら、カジノが一番だと思うんだけど…………」
「当たっちゃったら増えるもんねぇ…………」
クーとキッカが提案と同時に尻すぼみになる。
「そうですね。…………それに、そのような方法で浪費するのはラン様に申し訳ない気がします」
「そうじゃのぅ…………妾たちの装備を整えるのに使っても良いが、それでは我が主は納得しないであろうな」
そうです。
それにそういう買い物はできることならラン様と一緒に行きたいと思います。
「それではやはり、屋台などを巡ってみるのが一番ではないでしょうか?」
私はハクが言っていた無難な暇つぶしを提案する。
「それが無難かなぁ?」
「何か突拍子もないことをやるよりは、無難な方がいいかもねぇ…………」
クーとキッカは仕方なしにではあるが肯定的な答えを返す。
「それが一番じゃろうて。ではいくかの?」
自分が提案した内容で決まり、ハクは嬉しそうに先を歩き始める。
「まずはやはり甘いものが食べたいのぅ……」
ハクはそう言うと、屋台が並んでいる広場を見回す。
「食べ過ぎないようにしましょうね? 宿での夕飯が食べられなくなってしまいますから」
私は私自身も戒めるために声に出して控えるように言う。
「大丈夫だよっ! 甘いものは別腹さねっ!」
「そうそう。甘いものは女の子のジャスティスなんだからっ!」
そう言うと、クーとキッカの二人はハクと並んで走り出す。
「あっ、待ってください! 私も行きますっ!」
置いていかれそうになった私は、急いでハクたちの後を追う。
こうして私たちの屋台巡りが始まった。
・・・
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「美味しかったぁ……」
「大変な美味だったのじゃ……」
「まさしく王様でしたねぇ……」
「一個3万円は伊達ではありませんでしたねぇ……」
私たち四人は今、果物の王様と呼ばれる果実「完熟マンゴー」を食べた余韻に浸っていた。
「ラン君にもお土産に買っていかない?」
「っていうかむしろ、ラン君を呼んできてアイテムボックスに入れといてもらおうよっ!」
クーとキッカは名案を思いついたように目を輝かせて言う。
「確かにこの味は何度でも味わいたくなりますね…………」
私としてもこの味は旅先でも食べたいと思う。
「妾はアイテムボックス入れてもらうに一票なのじゃ。今すぐ宿に戻って我が主にお伝えせねば!」
ハクは今すぐ走り出しそうな勢いだ。
「それでは宿に戻りますか。ラン様に相談してみましょう?」
「「さんせ~い」」
「そうと決まれば早く行こうぞ!」
こうして私たちは、ラン様にお土産として一個買ってから宿への道を急いで戻った。
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宿に戻った俺は、さっそく武器を強化した。
それにより、ノーマルガトリングはスーパーガトリングにすることができた。
性能は以下の通りである。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
重銃:スーパーガトリング
攻撃力:1500
魔法攻撃力:500
防御力:1000
魔法防御力:500
耐久値:5000/5000
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乱れ撃ち(50)
リロード(50)
一点集中(100)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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これでボス戦が少し楽になりそうである。
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