クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

TNKt_k

154話 出発……?

ん?
周りが明るいな。もう朝か。
拠点にしていた家(豆腐ハウス)を出ると、外はほぼ無風で、穏やかな気候だ。

「お、お、おはようございます、み、美月様。」


どうしたんだ?耳付きサマー?
………あ、僕のことを呼んでたのか。
なんか噛み噛みだけど?

「どうしたのリリア?なんか変だけど?」

「美月様…………あ、愛してます!!向こうに戻ったらデ、デートしましょう!!」

………え?
反応する前にリリアは僕の目の前から消えてしまった。
リリアが歩いて行った方を見ると、エミリアとヒスイが居て、リリアと話しているようだ。
リリアは、二人と話し合っている。
なんとなくだけど、彼処には行かない方がいいんだろうな。
ただ、リリアとは恋人らしいことを出来ていなかったから、かなり嬉しいなぁ。
多分あの二人のお陰なんだろう。
感謝しておこう。

さて、みんな分の朝御飯を作って、皆でご飯を食べる。

「マスター、結局嵐にはなりませんでしたけど……。」

「そうだね。一応全力でこの海域を抜けて、そこからは船でゆっくり旅をしよう。だけど、油断はしない方が良いから、心の準備はしといてよ?」

「はい!任せください!………海の上では活躍出来そうにはありませんけど………。」

………慰めようがないな。

リリアの方を見ると、どことなくよそよそしい。
チラッ、チラッって見てくる。
可愛いなぁ~おい。
だけどここからは命をはる盤面だ。
集中しないとな。

「それじゃ行こうか。」

ニキスが魔物の姿に戻って僕の肩に乗ってくる。
皆も準備は終わったようだ。

そのまま海岸まで行く。

《そこの小僧、止まれ。》

………?声?
女性の様な声が聴こえた気がしたが?
周りを見渡すと、他の皆も戸惑っているようだ。
どうやら幻聴の類いではなさそうだ。
そして、声は海の方から聴こえる。
…………相手の口調的に、友好的には思えなかった。
こちらも高圧的な口調の方がよさそうかな?

「何者だ?僕らに何の用がある?まずは姿を見せろ。」

《だだの人間の分際で余に命令するとは………まあ、話が進まないのは余の望むことではない。ここは、こちらが折れてやるとしよう。》

その言葉と共に水面が盛り上がると、そこからとても大きな龍が現れた。
体表は美しい青色の鱗で覆われており、鱗は光沢が綺麗で光輝いている。
見た目は元の世界の西洋の竜というよりは、日本や中国等で一般的な龍の様な見た目だ。
体長は海上に出ている部分だけでも、100mはくだらないだろう。

そう、現れたのは今僕らが戦おうとしていた相手であるレヴィアタン、その者だった。

コメント

  • ペンギン

    笑笑うっかりですねw
    面白いです!あ、これは作品がですよ?また、続きが早く読みたいです!お願いします!

    0
  • TNKt_k

    ごめんなさい。
    一昨日更新してたんですが、ノベルバのみ投稿するの忘れてたようで、今気づきました。
    sorry

    2
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