クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
178話 いざ冒険
「はぁ……はぁ………はぁ!」
今は街をでて薬草の群生地である街の西側にある林に向かっている。
大樹海に行けばもっと早く見つかるらしいのだが、冒険者ギルドはランクの低い冒険者の侵入を規制しているらしい。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ。」
ニキスやラズリには「隷属の証」というアイテムを冒険者ギルドが着けさせているのだが、それは町中でのみ着けていれば良いものらしく今は外している。
幾つかの種類があり、ニキスには赤いリボン、ラズリには指輪を与えている。
ラズリはどうやって指輪着けるのかというと自分の体内に取り込むスタイルをとっている。
透明な粘体の中に指輪が浮いていて中々綺麗だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、………お、おいお前ら!ちょっとスピードを落してくれよ!」
さっきから息使いが荒くなっているのはレン君だ。
彼はフルプレートアーマーを装備していて歩くだけでも疲れるのだ。
レベルの高い冒険者なら問題ないだろうが、レベルの低いうちは使い勝手が良くなさそうだな。
「もー、だからそんなの装備出来るの!?って言ったじゃない。」
ヘテラさんがレン君に言う。
「俺がお前の先頭に立って攻撃を守ってやるつもりだ。その為には必要だろう!」
まあ、悪い考え方じゃないと思うけど………とはいえねぇ。
「まあ、時間には余裕がありますし一休みしませんか?レンさんも美月さんもそれで問題ないですよね?」
エミリアさんの提案に賛同する。
別に急いで達成する必要もないしな。
そんな感じで休憩を挟みながら移動を続け林に到着する。
「全員で探しても意味ないし、俺らは俺らで探すからそっちはそっちで探せよ?見つけた割合で報酬は別ける……これで問題ないな?」
「問題ないよ。………あとは魔物が出たときにフォローしあえるように離れすぎないようにした方が良いんじゃないか?」
「ふん。この辺にいる魔物なんてせいぜいスライムやゴブリン、強くてもウルフ位だ。危険はないよ。まあ、お前らからしたら一大事かもしれないがな。」
「そんなこと言う奴なんて泣きついてきても助けないわよ!」
「誰がお前に泣きつくか!まあ、お前が殺られそうだったら助けてやるよ!俺は優しいからな。」
ヒスイとレン君はまたもや言い合いを始めている。……ある意味仲が良いんじゃないだろうか?
レン君については性格は大体理解できてきた。
なんだかんだでヒスイのことも助けてやると言っている辺り、優しい子ではあるんだろう。
ただ今は、冒険者になった興奮と自分の強さに対する慢心があり、このような態度になっているんだろうな。
落ち着けば良い冒険者になれるんじゃないか?………多分。
「ではまた2時間後に!」
「ええ、お気をつけて。」
エミリアさんとリリアとヘテラさんはかなり仲良くなったらしく別れの挨拶をしている。
 
「ニキスはあの人間嫌いです!マスターのこと悪く言いますし!」
「そうよね!あいつ生意気過ぎるのよ!」
ヘテラさんとレン君が居なくなり、ニキスが[擬人化]をし、ヒスイと共にレン君批判を始める。
「はぁ、あの二人は……、それで私達も薬草を探しますか?」
「そうだね。ただその前に………僕は薬草が見分けつかないんでリリア……教えてください。」
クエストを受けておいてなんだけど薬草なんて見分けつかない。
急な話だったし、冒険者のリリアに聞けば問題ないと思っていた。
[高位鑑定]を使えば薬草自体は見つけれると思うけど、雑草に片っ端から[高位鑑定]をかけていくのも疲れるし、薬草の種類が分かったところで適切な処理の方法が分からない。
「え!わ、私は分からないです……。」
「え…………。」
「私は討伐専門でしたし、採取にしても魔物の鱗とか財宝とかしかやってなかったです……。すいません……。」
マジですか!
となればニキスやラズリ、ヒスイは知るよしも無いだろうし、エミリアさんはどうだ?
「えぇー、そんな視線を向けられても……知識の上では知ってますが、本物なんて見たこと無いので区別がつきませんよ。ただ薬草の類いは周囲の土ごと採取するのが一番薬効を保てるというのは聞いたことがあります。」
おお、採取方法は分かったけど肝心の薬草の見分け方が………。
「困っているようね輝夜!ここはヒスイ大先生に任せなさい。植物のことなら私が一番よ!ここには世界樹が無いから何でもかんでも見通せる訳じゃないけど、薬効の高そうな草ぐらいは分かるわ。あとは輝夜の[高位鑑定]でちょちょいのちょいよ。」
そうか!
流石世界樹の精霊!
植物についてはヒスイに聞けばよかったのか!
「薬効の高そうな草はこっちよ!あのバカ男の行った方向の反対じゃない。良い気味だわ!」
ヒスイは高笑いしながら林の奥に進んでいく。
今は街をでて薬草の群生地である街の西側にある林に向かっている。
大樹海に行けばもっと早く見つかるらしいのだが、冒険者ギルドはランクの低い冒険者の侵入を規制しているらしい。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ。」
ニキスやラズリには「隷属の証」というアイテムを冒険者ギルドが着けさせているのだが、それは町中でのみ着けていれば良いものらしく今は外している。
幾つかの種類があり、ニキスには赤いリボン、ラズリには指輪を与えている。
ラズリはどうやって指輪着けるのかというと自分の体内に取り込むスタイルをとっている。
透明な粘体の中に指輪が浮いていて中々綺麗だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、………お、おいお前ら!ちょっとスピードを落してくれよ!」
さっきから息使いが荒くなっているのはレン君だ。
彼はフルプレートアーマーを装備していて歩くだけでも疲れるのだ。
レベルの高い冒険者なら問題ないだろうが、レベルの低いうちは使い勝手が良くなさそうだな。
「もー、だからそんなの装備出来るの!?って言ったじゃない。」
ヘテラさんがレン君に言う。
「俺がお前の先頭に立って攻撃を守ってやるつもりだ。その為には必要だろう!」
まあ、悪い考え方じゃないと思うけど………とはいえねぇ。
「まあ、時間には余裕がありますし一休みしませんか?レンさんも美月さんもそれで問題ないですよね?」
エミリアさんの提案に賛同する。
別に急いで達成する必要もないしな。
そんな感じで休憩を挟みながら移動を続け林に到着する。
「全員で探しても意味ないし、俺らは俺らで探すからそっちはそっちで探せよ?見つけた割合で報酬は別ける……これで問題ないな?」
「問題ないよ。………あとは魔物が出たときにフォローしあえるように離れすぎないようにした方が良いんじゃないか?」
「ふん。この辺にいる魔物なんてせいぜいスライムやゴブリン、強くてもウルフ位だ。危険はないよ。まあ、お前らからしたら一大事かもしれないがな。」
「そんなこと言う奴なんて泣きついてきても助けないわよ!」
「誰がお前に泣きつくか!まあ、お前が殺られそうだったら助けてやるよ!俺は優しいからな。」
ヒスイとレン君はまたもや言い合いを始めている。……ある意味仲が良いんじゃないだろうか?
レン君については性格は大体理解できてきた。
なんだかんだでヒスイのことも助けてやると言っている辺り、優しい子ではあるんだろう。
ただ今は、冒険者になった興奮と自分の強さに対する慢心があり、このような態度になっているんだろうな。
落ち着けば良い冒険者になれるんじゃないか?………多分。
「ではまた2時間後に!」
「ええ、お気をつけて。」
エミリアさんとリリアとヘテラさんはかなり仲良くなったらしく別れの挨拶をしている。
 
「ニキスはあの人間嫌いです!マスターのこと悪く言いますし!」
「そうよね!あいつ生意気過ぎるのよ!」
ヘテラさんとレン君が居なくなり、ニキスが[擬人化]をし、ヒスイと共にレン君批判を始める。
「はぁ、あの二人は……、それで私達も薬草を探しますか?」
「そうだね。ただその前に………僕は薬草が見分けつかないんでリリア……教えてください。」
クエストを受けておいてなんだけど薬草なんて見分けつかない。
急な話だったし、冒険者のリリアに聞けば問題ないと思っていた。
[高位鑑定]を使えば薬草自体は見つけれると思うけど、雑草に片っ端から[高位鑑定]をかけていくのも疲れるし、薬草の種類が分かったところで適切な処理の方法が分からない。
「え!わ、私は分からないです……。」
「え…………。」
「私は討伐専門でしたし、採取にしても魔物の鱗とか財宝とかしかやってなかったです……。すいません……。」
マジですか!
となればニキスやラズリ、ヒスイは知るよしも無いだろうし、エミリアさんはどうだ?
「えぇー、そんな視線を向けられても……知識の上では知ってますが、本物なんて見たこと無いので区別がつきませんよ。ただ薬草の類いは周囲の土ごと採取するのが一番薬効を保てるというのは聞いたことがあります。」
おお、採取方法は分かったけど肝心の薬草の見分け方が………。
「困っているようね輝夜!ここはヒスイ大先生に任せなさい。植物のことなら私が一番よ!ここには世界樹が無いから何でもかんでも見通せる訳じゃないけど、薬効の高そうな草ぐらいは分かるわ。あとは輝夜の[高位鑑定]でちょちょいのちょいよ。」
そうか!
流石世界樹の精霊!
植物についてはヒスイに聞けばよかったのか!
「薬効の高そうな草はこっちよ!あのバカ男の行った方向の反対じゃない。良い気味だわ!」
ヒスイは高笑いしながら林の奥に進んでいく。
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コメント
ペンギン
なにか、ありそうな予感...
白髪
続きが楽しみです。