家族に愛されすぎて困ってます!

甘草 秋

15話 親父の鋼の心


「鷹君また明日ね!」
「うん。また......明日?」

 夕方。居候気味だったあーちゃんが帰った。多分明日も来るんだろなぁ......。

「春ちゃん、早くご飯にしよ!」
「う、うん」

 俺はリビングテーブルのいつもの席に座る。
 右に瑠美姉、左に里姉。そして、前の母さんと瑠奈姉と真子の視線が痛い。

「え、えーと。いただきまーす!」
「「「「「いただきまーす!」」」」」

「今日も美味しいよ母さん(もぐっもぐっ)」
「そんなっっ私の身体が美味しいだなんて......春ちゃんのエッチ」
「母さんが作った飯の感想なんだけど!!」
「春くん!私の方が美味しいよ!」
「どういう意味だ!」
「春って、女性のお肉が好きなの?」
「ノーコメントでお願いします!」
「たーくんはね。私の事が好きなんだよ」
「姉としては好きだけど、異性としては見てません!」
「春お兄ちゃん。縄跳びの後ろ跳びって、なんか跳びにくいよね」
「何の話だ!」

 く、くっそ......。夕食の時間までこの流れをするのか......。俺の体力が持たないぞ......。

「わーハッハッハ!今帰ったぞー」
「お、親父!」

 ここで、救世主?親父の登場。

「母さーん。お帰りのチュウしてくれー」
「すいません............どちら様ですか?」
「ぐはっっ!」
「発言が斜め上すぎる!」
「............だが!俺にはまだチャンスがある!......瑠美、瑠奈、お帰りのハグしてくれー」

 親父は二人に近寄る。

「臭い」
「やだ」
「ぐほっっ!!」

 だが、一瞬でノックアウトされた。

「お、親父......もうやめた方が」
「うるさい黙れ!まだだ、まだ。......おーい、里美!愛してるぞー」

 親父は里姉に抱きつこうとする。

「警察呼びますよ?」
「いやぁぁぁぁあぁ!」

 もう犯罪者扱いかよ......。

 「くっそ!だが最後に天使がいる!おーい真子!パパと一緒にお風呂入ろっか!」
「嫌!春お兄ちゃんと一緒に入る」
「き......貴様ぁぁぁあぁぁ!」
「ひぇぇぇえぇぇ!」









いつもより少なくなってしまってすいません!次は長編にします!

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