最弱が世界を救う。
《暴食》2
 いち早くケルベロスの元へ辿りついたリリーは兵士達を励まし、戦いに参戦した。
「さぁ、立ち上がるのです!」
「おおおおおおおお!!!」
 警備隊の兵士が一斉にケルベロスに立ち向かう。
 リリーも屍を出し応戦する。だが、ケルベロスの咆哮により兵士、屍は飛ばされていく。
「なんという威力……ですが負けるわけには行きません!」
「リリー!すまない遅れた!」
 東担当のエクスはリリーに遅れてケルベロスの元へ辿りついた。だが、人が一人増えたところで状況は変わらなかった。
「エクスさん、このままでは押しきれません。ですので私の魔力全てを使ってケルベロスを倒したいと思います。まだレインさんが来てないので、レインさんの元へ向かってください!何か嫌なオーラが感じ取れます。」
 リリーは先程から感じられる嫌なオーラの事をエクスに告げて向かわせる。
 エクスが走り去ったのを見守るとリリーは
「警備隊の皆様、被害が及ぶ可能性があるので先にお逃げください。私1人でケルベロスを倒します。」
 リリーは全魔力を持っていた剣に注ぐ。
 すると剣は暗く輝き禍々しいオーラを放つ。
「冥界に帰り給え!」
 魔力を剣にだけではなく次は全身に集中させる。
 全身に魔力を大量に注ぎ込むことにより身体的に強化できる。
 兵士達が避難したのを確認してリリーは詠唱を始める。
「死を視ること帰するが如し。死を恐れず死ぬのです。参ります。」
 詠唱を唱え終わえた瞬間、リリーは瞬間移動とも言える速度でケルベロスの頭の前に飛んでいった。
 誰もがその出来事に困惑していたがケルベロスの動きを見て確信する。
 リリーはケルベロスの頭の前まで飛んだ瞬間に三つの首すべてを切って落とした。
「魔力を使いすぎました……後のことは任せました。エクスさん……レインさん……」
 エクスとレインに全てを託しリリーは倒れ込んだ。
 ケルベロスは光とともに跡形もなく消え去った。
 西へと向かうエクス。レインの元へ近づくにつれ不安が増していく。とても嫌な予感がした。
「待っていてくれ……レイン……」
 エクスの嫌な予感は的中していた。
 ベルゼブブを何とか食い止めていたレインは魔力はまだあるものの血を流していた。
「はぁ……はぁ……七大悪魔がこれ程までとは……こりゃより向こうへは行かせれないな。まだまだ私と遊んでもらうよベルゼブブ!!」
「君は威勢がいいんですね。そんなことは私に傷を付けてから申してください。」
 驚くことにベルゼブブは傷一つついていなかった。
「まさか全てを避けられていたとはね。でもまだまだこれからだよ。」
「君はまだ本気を出していないね?何を躊躇うことがあるのですか?死にますよ?」
 ベルゼブブはニヤリと笑う。するとそこに
「レイン!無事か!」
 エクスはレインの元へ辿りついた。レインの血だらけの体を見てエクスは驚いていた。
「レインどうして血を……?」
「エクスくん!気をつけて!目の前にいる悪魔は七大悪魔の一人《暴食》のベルゼブブだ!」
 エクスはベルゼブブを睨みつけた。
「《暴食》……ベルゼブブ……貴様がレインを!」
「そうです。私がベルゼブブです。それが?」
「だったらここでお前を倒す!」
 エクスは持っていた剣を再び強く握りベルゼブブへ走り出した。
「さぁ、立ち上がるのです!」
「おおおおおおおお!!!」
 警備隊の兵士が一斉にケルベロスに立ち向かう。
 リリーも屍を出し応戦する。だが、ケルベロスの咆哮により兵士、屍は飛ばされていく。
「なんという威力……ですが負けるわけには行きません!」
「リリー!すまない遅れた!」
 東担当のエクスはリリーに遅れてケルベロスの元へ辿りついた。だが、人が一人増えたところで状況は変わらなかった。
「エクスさん、このままでは押しきれません。ですので私の魔力全てを使ってケルベロスを倒したいと思います。まだレインさんが来てないので、レインさんの元へ向かってください!何か嫌なオーラが感じ取れます。」
 リリーは先程から感じられる嫌なオーラの事をエクスに告げて向かわせる。
 エクスが走り去ったのを見守るとリリーは
「警備隊の皆様、被害が及ぶ可能性があるので先にお逃げください。私1人でケルベロスを倒します。」
 リリーは全魔力を持っていた剣に注ぐ。
 すると剣は暗く輝き禍々しいオーラを放つ。
「冥界に帰り給え!」
 魔力を剣にだけではなく次は全身に集中させる。
 全身に魔力を大量に注ぎ込むことにより身体的に強化できる。
 兵士達が避難したのを確認してリリーは詠唱を始める。
「死を視ること帰するが如し。死を恐れず死ぬのです。参ります。」
 詠唱を唱え終わえた瞬間、リリーは瞬間移動とも言える速度でケルベロスの頭の前に飛んでいった。
 誰もがその出来事に困惑していたがケルベロスの動きを見て確信する。
 リリーはケルベロスの頭の前まで飛んだ瞬間に三つの首すべてを切って落とした。
「魔力を使いすぎました……後のことは任せました。エクスさん……レインさん……」
 エクスとレインに全てを託しリリーは倒れ込んだ。
 ケルベロスは光とともに跡形もなく消え去った。
 西へと向かうエクス。レインの元へ近づくにつれ不安が増していく。とても嫌な予感がした。
「待っていてくれ……レイン……」
 エクスの嫌な予感は的中していた。
 ベルゼブブを何とか食い止めていたレインは魔力はまだあるものの血を流していた。
「はぁ……はぁ……七大悪魔がこれ程までとは……こりゃより向こうへは行かせれないな。まだまだ私と遊んでもらうよベルゼブブ!!」
「君は威勢がいいんですね。そんなことは私に傷を付けてから申してください。」
 驚くことにベルゼブブは傷一つついていなかった。
「まさか全てを避けられていたとはね。でもまだまだこれからだよ。」
「君はまだ本気を出していないね?何を躊躇うことがあるのですか?死にますよ?」
 ベルゼブブはニヤリと笑う。するとそこに
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 エクスはレインの元へ辿りついた。レインの血だらけの体を見てエクスは驚いていた。
「レインどうして血を……?」
「エクスくん!気をつけて!目の前にいる悪魔は七大悪魔の一人《暴食》のベルゼブブだ!」
 エクスはベルゼブブを睨みつけた。
「《暴食》……ベルゼブブ……貴様がレインを!」
「そうです。私がベルゼブブです。それが?」
「だったらここでお前を倒す!」
 エクスは持っていた剣を再び強く握りベルゼブブへ走り出した。
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