最弱が世界を救う。
魔法。
ファントムの誘いにより、エクスとセレネは近くの野原へと足を運んでいた。
「ひとまず、私の魔法を見ていただくてここまでお呼びしまた。それに皆様の魔法も見てみたいので。」
「それじゃ俺から見せるよ。」
エクスは慣れた手つきで剣を生成する。
「俺は水魔法を使う。大体が剣の生成だけど、飛び道具として使ったりも出来る。」
「なるほど、水属性って事ですか。」
「じゃ次は私が。」
セレネは前に出ると、無詠唱で鎧を顕現させる。
「私は光魔法を使います。私も武器などの生成が主になりますが、閃光弾として弾を打ったりも出来ます。」
「ほほぅ、これがパルス神殿の主ですか。それに珍しい光属性。十分な戦力ですね。」
「それで、ファントムは何が使えるの?」
「私は、複合魔法です。雷と炎の魔法が使えます。」
ファントムが適当に言っていたが、二重術者は国宝どころか世界の宝と言っても過言ではなかった。
「ですが、炎魔法は植え付けられたものですので本家とは似ても似つかぬ物です。」
「植え付けられたもの……?セレネ、そんな事って可能なのか?」
「いえ、私の知る限りでは不可能だと……」
「ゼクスの旦那に私が頼んで貰いました。」
歴史上最強とまで謳われたゼクスであれば、不可能を可能にしてしまうのではないか。
セレネはそのことを考え、ファントムの魔法を見つめる。
「私の魔法は武器生成ではなく、援護射撃と言ったところでしょうか。戦い方は体術、たまに剣ですね。」
狙った場所へ雷を落とし、その周辺に麻痺させる罠の設置。
一連の流れをやってのけ、軽く魔法の見せ合いを終える。
「作戦はどうするか、だな。」
「式当日は決定事項。エクスさんがレインさんを頼みました。私とファントムさんの二人で時間を稼ぐと言うのはどうでしょう?」
「私は構いませんよ。面白ければなんでも。」
ファントムは仮面越しでもわかるぐらい殺るき満々だった。
二人は狂気すら感じ取れた。
まさしく、戦闘狂のファントムは不敵な笑みを浮かべ式当日を待ち望んだ。
────次の日、エクス達二人はとあることに気がつく。
街の人が皆消えていた。
「セレネ……一体これは?」
「私にもわかりません。気がついたら全員いませんでした。」
忽然と姿を消した人々を不審に思い探してみることにした。
「やはりというか、予想通りここに集まってる。一体ここで何が……」
人々は城へ集まっていた。
沢山の人をかき分け前に進むと、目の前には信じられない光景が広がっていた。
「国民のみんなに良き知らせがある。儂はこの娘、レインと婚約をする。式は明後日だ。皆是非来てくれ。」
「皆さん、待ってますよ。」
国王の発表までは理解出来たが、その隣の人物───レインの事が理解出来なかった。
特に嫌がる素振りは見せず、まるで国王との婚約を喜んでいるかのように見えた。
「レイン……国王貴様っ!!」
「待って!!まだ早いです。エクスさんは作戦を失敗させたいのですか!?」
セレネに止められ我に返る。
怒りで体が震え、目にははっきりとした殺意が見え隠れしていた。
「ひとまず、私の魔法を見ていただくてここまでお呼びしまた。それに皆様の魔法も見てみたいので。」
「それじゃ俺から見せるよ。」
エクスは慣れた手つきで剣を生成する。
「俺は水魔法を使う。大体が剣の生成だけど、飛び道具として使ったりも出来る。」
「なるほど、水属性って事ですか。」
「じゃ次は私が。」
セレネは前に出ると、無詠唱で鎧を顕現させる。
「私は光魔法を使います。私も武器などの生成が主になりますが、閃光弾として弾を打ったりも出来ます。」
「ほほぅ、これがパルス神殿の主ですか。それに珍しい光属性。十分な戦力ですね。」
「それで、ファントムは何が使えるの?」
「私は、複合魔法です。雷と炎の魔法が使えます。」
ファントムが適当に言っていたが、二重術者は国宝どころか世界の宝と言っても過言ではなかった。
「ですが、炎魔法は植え付けられたものですので本家とは似ても似つかぬ物です。」
「植え付けられたもの……?セレネ、そんな事って可能なのか?」
「いえ、私の知る限りでは不可能だと……」
「ゼクスの旦那に私が頼んで貰いました。」
歴史上最強とまで謳われたゼクスであれば、不可能を可能にしてしまうのではないか。
セレネはそのことを考え、ファントムの魔法を見つめる。
「私の魔法は武器生成ではなく、援護射撃と言ったところでしょうか。戦い方は体術、たまに剣ですね。」
狙った場所へ雷を落とし、その周辺に麻痺させる罠の設置。
一連の流れをやってのけ、軽く魔法の見せ合いを終える。
「作戦はどうするか、だな。」
「式当日は決定事項。エクスさんがレインさんを頼みました。私とファントムさんの二人で時間を稼ぐと言うのはどうでしょう?」
「私は構いませんよ。面白ければなんでも。」
ファントムは仮面越しでもわかるぐらい殺るき満々だった。
二人は狂気すら感じ取れた。
まさしく、戦闘狂のファントムは不敵な笑みを浮かべ式当日を待ち望んだ。
────次の日、エクス達二人はとあることに気がつく。
街の人が皆消えていた。
「セレネ……一体これは?」
「私にもわかりません。気がついたら全員いませんでした。」
忽然と姿を消した人々を不審に思い探してみることにした。
「やはりというか、予想通りここに集まってる。一体ここで何が……」
人々は城へ集まっていた。
沢山の人をかき分け前に進むと、目の前には信じられない光景が広がっていた。
「国民のみんなに良き知らせがある。儂はこの娘、レインと婚約をする。式は明後日だ。皆是非来てくれ。」
「皆さん、待ってますよ。」
国王の発表までは理解出来たが、その隣の人物───レインの事が理解出来なかった。
特に嫌がる素振りは見せず、まるで国王との婚約を喜んでいるかのように見えた。
「レイン……国王貴様っ!!」
「待って!!まだ早いです。エクスさんは作戦を失敗させたいのですか!?」
セレネに止められ我に返る。
怒りで体が震え、目にははっきりとした殺意が見え隠れしていた。
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