神眼使いの異世界生活
第46話 初依頼(3)〜アルテミス1〜
ソウマが先に行ったので私はカロナさん達疾風の剣と共に近くの村の調査に向かう。
場所はカロナさん達が既に把握していて近くだから歩いて行っても大丈夫らしい。
村へ行っている間、シェヘラザードさんと話をしながら歩いています。
「アルテミスさんはソウマのどこを好きになった?」
「へ?!え、ええっと・・・優しいところとか、私のために怒ってくれるところとか、かな?」
「それだけ?」
「えっと、・・・・・・なんだかんだ言いながらも、困っている人とか、力のない人たちを守ってあげたり助けてあげたりするんだ。だから多分、自分のためじゃなくて、他人のために頑張れる人なの。」
「そう、優しいのね。」
「はい」
とまあ、このような話をしたり、途中で出てきた魔物に対して戦闘訓練などをして休憩しながら3時間ほど歩いた頃、依頼のあった村に着きました。
「ここが依頼のあったジル村ですね。」
「普通の村だな。」
「とりあえず村長のところに行きましょう。アルテミスさんは、緊張しなくてもいいですよ。今回は調査の依頼なので戦闘はあまりないと思いますから」
「はい。あ、第1村人発見です」
「ほんとだ。すみませーん」
カロナさんは私が見つけた初老の男性に声をかけました。
「これはこれは旅の方々ですかな?」
「いえ、この村から冒険者ギルドに依頼が来ていたので調査に来たんです」
「ほんとですか!それはありがとうございます!それでは村長の所へ案内致しましょう」
「お願いします」
どうやらこの疾風の剣の交渉系をする役はフィリップさんのようですね。
私達は出会った村人のガイロさんの案内の元村長の家に向かいました。
村長の家は他の家とあまり変わらない、普通の家でした。
「おーい!オロイス!おるかのぉ?!」
急にガイロさんは村長さん・・・聞いた限りオロイスさんの家の扉を叩き始めました。
すると、中から若い女性の声が聞こえます。
「ガイロさん。聞こえてますからそんなに大きな声を出さないでください?・・・あら?旅の方かしら?」
扉が開いて出てきたのはおっとりとした綺麗な女性でした。
そして特徴的なのがボン!キュッ!ボン!のナイスバディ。
・・・くっ!私も自身はあったのですが、これは勝てませんね。
「いえ、私達は依頼できた冒険者です。」
「まあ!じゃあ父のところに案内するわね」
「さすがに、あなたが村長さんではありませんでしたか。お願いします。あ、ガイロさん、ありがとうございました。」
「いいってことよ!ミシェルちゃんも見れたことだしな!」
「あら?ガイロさん?あんまりお茶目はいけませんよ?」
「む、ま、まあ、ワシはこれでな。グリーンウルフのこと頼むぞい!」
と言って年齢を思わせない素早さで走り去って行った。
「うふふ。それじゃあ、中へどうぞ」
「ありがとうございます。お邪魔します」
私達はミシェルさんの後を追って家の中に入りました。
中に入るとさっきのガイロさんと同じくらいの歳の老人が座っています。
恐らくこの人が村長さんですね。
「これはこれは、王都から近いとはいえわざわざ依頼を受けに来ていただきありがとうございます。私はこのジル村の村長のメルバと申します」
「俺はこの疾風の剣のリーダーのカロナです。」
「フィリップです。」
「ジュリエット・・・」
「アルテミスです。私は一時的に臨時パーティを組まさてもらってます」
「ご丁寧にありがとうございます。」
「いえいえ、それで依頼書にはグリーンウルフが活発になってきているから調査して欲しいとの事でしたが?」
「はい。1か月前程からグリーンウルフが森から出てきて村の畑の食べ物を食って行ってしまうんです。最近は畑だけだったのが、村の周囲を歩き回っているようで、どうしたらいいのかと思い依頼を出しました」
「なるほど。とりあえず、村の周辺を調査にこれから向かいます。何があるのか分からないので、できるだけ村の方には村から出ないで貰いたいのですが」
「分かりました。皆には言っておきましょう。よろしくお願いします。荷物などを置きたい時はこの家に置いてもらって構いません。」
「ありがとうございます。」
「ミシェル、空き部屋があっただろ?案内してあげなさい」
「はい」
その後私達は1つの部屋に案内されそこに荷物を置いて必要なものだけを持って村の外に向かった。
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