ぷかぷか孤島になっちゃった?
第17話 ぷかぷか孤島とダンジョン作成
 さて、私は今、とある島の牧場に来ています。自分で設置した牧場なんですけどね。牛はいません。でも、島の1部の住人の頼みで設置することになりました。
 はい。私、牛として扱われてます。食料の供給を2日間もサボった罰なんだそうです。「胸についた2つのものが牛に似ててぴったりだ」と言っていました。
 ・・・一つ言わせてもらっていい? なんで俺が悪いことになってんの!? ねぇ!! 
 ドワーフ達はみんなして俺を庇ってくれたがそれ以外のメンツ(精霊除く)の怒りがおさまらなかった。
 ディアンヌ! お前は事情を知ってるんだから怒る理由にならないだろ! むしろ大精霊を攻めろよ!
 ん?なになに?「マスターは私に1日3回私に食料を提供する義務があります。義務を破ったらペナルティがあるのは当然です。」だぁ??
 理由があっただろうが! こんちくしょうめ! てか俺も神になったから知ってるんだが、神って食事は月1回ぐらいで足りんだろ! なんで一日三食を要求してくんだよ! クビだ!クビだクビだクビだ!!
 「ごめんなさいぃーー! 許してくださいマスターーー!」
 あっ、俺の心を読み取ってディアンヌが飛んできた。ちょっと泣いてる。可哀想だから許してやろう。
 「仕方なかったんですぅー! ディースとアイネが止まらなかったんです!! あんなのに逆らうとか信じられませんよ!!」
 確かにディースとアイネの顔がめちゃくちゃ怖かったのは覚えている。特にアイネは後ろからなんか龍みたいなのが俺の事を睨んでた。幻覚だと思いたい。冷や汗がドバっとでた。あんなに出たの初めてじゃないかな?
 それでもドワーフ達は俺の事を庇ってくれた。あいつらほんまええやつや! 特に幼女達はしがみついて「命だけは! 命だけは!」って懇願していた。えっ? 俺って命狙われてたの? こっわ!!
 そんなドワーフ達の協力もあって俺は1晩牛のフリをするだけで許されることになった。色々とされそうになったがそれもドワーフの幼女達のお陰で回避できた。何かする度に幼女達が発した言葉は「殺したらダメーー!」だった。食べ物の恨みは恐ろしいね。これからはいつ倒れてもいいように、ドワーフに倉庫を作って貰ってそこに食料を溜め込んでおこう。それがいい。
 ちなみに俺が命の危険を1番感じた出来事は、手足を縛られてアイネが小さな声で「出荷」と言った時だった。怖すぎて今思い出しても冷や汗が吹き出る。言われた時はちびりそうだった。いや、チビったかもしれない。
 事の発端となった精霊たちへの罰として、俺は1週間のマナの供給停止を行っている。元ちびっ子精霊たちが泣きついてきたが、今回ばかりは許せない! だって俺がこんな目に会ってるのにお前らだけ何も無いなんて許さないからな!
 俺は夜が明けると同時に解放された。アイネへの仕返しとしてその日一日、野菜は出さなかった。怒っていたが極力無視した。
 ディースへの仕返しは至極簡単。強制的に漁に同伴させた。もちろん食料は乗せずに。近場で漁をしていたちょうど帰ってきていたのでよかった。
 漁の結果は大漁だったみたいで、色んな種類の海産物があった。特に多かったのは鯖と鯵だった。どちらも塩焼きにして出したが脂が乗っててみんな大満足だった。大根おろしが欲しかったが、アイネへの罰の関係で出せなかった。悔しい。明日は大根おろしでさっぱり頂こうと思う。
 さて、今日やるのはダンジョン作りだ。ダンジョンは亜空間に作られ、マナの量と質はその作られた場所のマナの量と質に依存するらしい。
 今回ダンジョンをつくる目的は鉱脈の設置とドワーフ幼女とアイネの戦闘力確保のためだ。アイネも幼女達もいつまでもこの島にいるとは限らない。そして島を離れた後に稼ぐための方法として腕っ節を磨くのが1番良いそうだ。なので、未来のある彼女たちに戦闘経験を積ませたいというのがムガルの意見だ。俺もダンジョン作成スキルが腐っていたので丁度いいとのることにした。
 ダンジョンの構成はこうなる。まず、入るとモンスターのいる部屋へと繋がっている。その部屋のモンスター全てを倒すと次の部屋への扉が現れる。その扉を開けるとそこは休憩スペースとなっており、鉱脈が露出している。また帰還用の装置も置いており、それを使うとすぐにダンジョンの外に出てこれるようになっている。
 その仕組みを繰り返すこと約20回。敵の強さはどんどん強くなっていき、危険度も増していく。その代わり素材も鉱石も質がよく、貴重な種類のものが取れる。そして、最後の部屋にはとてつもなく強いモンスターが眠っている。といった感じだ。
 また、持ち帰った鉱石や素材の質や種類によりご褒美も待っている。例えば鉄鉱石1kgでケーキ一つとか。
 あと、ダンジョンに入る時は必ず俺かディアンヌかディースか特級精霊の同伴がいる。命の危険は出来るだけ減らしたい。また一部屋突破するにつき、採取できる鉱石の量は決めている。そうしないと向上心ってものが湧かないと思うからね。
 てことで早速挑戦したのはアイネである。複数人で挑戦することも可能だが、一旦1人ずつ入って様子を見ようという形になっている。
 「火よ!我に力を!」 ボウッ
 最初のフロアのゴブリンたちを魔法で倒していく。倒されたゴブリン達は床に吸い込まれ、まあるい綺麗な石だけが取り残される。魔石だ。用途は色々あるらしいがそこら辺はドワーフ達に任せよう。
 アイネはその後も魔法を駆使し5部屋目までは何とか到達出来たが、それ以降は厳しそうだったので俺がストップを出した。それでも、マナのつまった鉄鉱石3kg、マナのつまった翡翠1kg、マナのつまったガーネット1kgを入手し、ゴブリン達の魔石や狼の毛皮など沢山の素材を手に入れたので報酬はいっぱい与えてもいいだろう。
 報酬を決めるのはムガルなのでムガルに見せに行ったら、鉱石に目が釘付けだった。
 「こ、こ、こ、こんないい鉱石がそんな低階層で出てくるのか??これ程の質の魔力がこんなに詰まっている鉱石見たことないわい! こんな極上の素材で装備が作れるのかっ!! よし! ワシもダンジョンに潜るぞ!!」
 と言ってダンジョンに潜って言ってしまったので俺はアイネに好きなもの5つを選ばせて与えることにした。アイネはトウモロコシ3本と野菜盛り合わせと魔導書という魔法を覚えるための本を要求してきたので見繕ってやったらとっても喜んで、明日も潜ると意気込んでいた。
 他のドワーフ幼女達はアイネより少し劣るみたいだがそれでも3部屋目まではみんな突破した。それぞれが突破した部屋数のご褒美を与えたらみんな嬉しそうにしていた。
 それをみた特級精霊は何故かダンジョンに入っていき、全部屋クリアして俺の前に置いてモジモジしながらこういった。
 「わ、私も沢山の素材を手に入れたんだからご褒美くれるわよね!」
 「う、うん、別にいいけど。」
 「そ、それじゃ! 私に名前を付けてよ!」
 「えっ?」
 「やっ、やっぱりダメ?」
 えっ?ていうのはそんなことでいいの?って意味だったんだが。
 「いや、いいけどネーミングセンスないからって怒るなよ。」
 「いいわよ!そんなこと! 名付けられることに意味があるの!」
 「うーん、ならリーフとか?」
 「・・・もうちょっと捻りがほしい。」
 「じゃあ、リーフィア。」
 「うん! うん! それでいいわ! 気に入った!」
 そう言うとスキップしながらリーフィアはめちゃくちゃ大きくなり、施設も充実した農場へと向かった。作物の育つ速さも3倍速らしい。もうすぐこの島で作られた初の野菜が食べれるらしい。楽しみだ。
 ちなみに精霊に対し名前を付けるのが主従契約であり、精霊にとっての結婚と同義という事実を俺が知ることは随分と先のことである。
 はい。私、牛として扱われてます。食料の供給を2日間もサボった罰なんだそうです。「胸についた2つのものが牛に似ててぴったりだ」と言っていました。
 ・・・一つ言わせてもらっていい? なんで俺が悪いことになってんの!? ねぇ!! 
 ドワーフ達はみんなして俺を庇ってくれたがそれ以外のメンツ(精霊除く)の怒りがおさまらなかった。
 ディアンヌ! お前は事情を知ってるんだから怒る理由にならないだろ! むしろ大精霊を攻めろよ!
 ん?なになに?「マスターは私に1日3回私に食料を提供する義務があります。義務を破ったらペナルティがあるのは当然です。」だぁ??
 理由があっただろうが! こんちくしょうめ! てか俺も神になったから知ってるんだが、神って食事は月1回ぐらいで足りんだろ! なんで一日三食を要求してくんだよ! クビだ!クビだクビだクビだ!!
 「ごめんなさいぃーー! 許してくださいマスターーー!」
 あっ、俺の心を読み取ってディアンヌが飛んできた。ちょっと泣いてる。可哀想だから許してやろう。
 「仕方なかったんですぅー! ディースとアイネが止まらなかったんです!! あんなのに逆らうとか信じられませんよ!!」
 確かにディースとアイネの顔がめちゃくちゃ怖かったのは覚えている。特にアイネは後ろからなんか龍みたいなのが俺の事を睨んでた。幻覚だと思いたい。冷や汗がドバっとでた。あんなに出たの初めてじゃないかな?
 それでもドワーフ達は俺の事を庇ってくれた。あいつらほんまええやつや! 特に幼女達はしがみついて「命だけは! 命だけは!」って懇願していた。えっ? 俺って命狙われてたの? こっわ!!
 そんなドワーフ達の協力もあって俺は1晩牛のフリをするだけで許されることになった。色々とされそうになったがそれもドワーフの幼女達のお陰で回避できた。何かする度に幼女達が発した言葉は「殺したらダメーー!」だった。食べ物の恨みは恐ろしいね。これからはいつ倒れてもいいように、ドワーフに倉庫を作って貰ってそこに食料を溜め込んでおこう。それがいい。
 ちなみに俺が命の危険を1番感じた出来事は、手足を縛られてアイネが小さな声で「出荷」と言った時だった。怖すぎて今思い出しても冷や汗が吹き出る。言われた時はちびりそうだった。いや、チビったかもしれない。
 事の発端となった精霊たちへの罰として、俺は1週間のマナの供給停止を行っている。元ちびっ子精霊たちが泣きついてきたが、今回ばかりは許せない! だって俺がこんな目に会ってるのにお前らだけ何も無いなんて許さないからな!
 俺は夜が明けると同時に解放された。アイネへの仕返しとしてその日一日、野菜は出さなかった。怒っていたが極力無視した。
 ディースへの仕返しは至極簡単。強制的に漁に同伴させた。もちろん食料は乗せずに。近場で漁をしていたちょうど帰ってきていたのでよかった。
 漁の結果は大漁だったみたいで、色んな種類の海産物があった。特に多かったのは鯖と鯵だった。どちらも塩焼きにして出したが脂が乗っててみんな大満足だった。大根おろしが欲しかったが、アイネへの罰の関係で出せなかった。悔しい。明日は大根おろしでさっぱり頂こうと思う。
 さて、今日やるのはダンジョン作りだ。ダンジョンは亜空間に作られ、マナの量と質はその作られた場所のマナの量と質に依存するらしい。
 今回ダンジョンをつくる目的は鉱脈の設置とドワーフ幼女とアイネの戦闘力確保のためだ。アイネも幼女達もいつまでもこの島にいるとは限らない。そして島を離れた後に稼ぐための方法として腕っ節を磨くのが1番良いそうだ。なので、未来のある彼女たちに戦闘経験を積ませたいというのがムガルの意見だ。俺もダンジョン作成スキルが腐っていたので丁度いいとのることにした。
 ダンジョンの構成はこうなる。まず、入るとモンスターのいる部屋へと繋がっている。その部屋のモンスター全てを倒すと次の部屋への扉が現れる。その扉を開けるとそこは休憩スペースとなっており、鉱脈が露出している。また帰還用の装置も置いており、それを使うとすぐにダンジョンの外に出てこれるようになっている。
 その仕組みを繰り返すこと約20回。敵の強さはどんどん強くなっていき、危険度も増していく。その代わり素材も鉱石も質がよく、貴重な種類のものが取れる。そして、最後の部屋にはとてつもなく強いモンスターが眠っている。といった感じだ。
 また、持ち帰った鉱石や素材の質や種類によりご褒美も待っている。例えば鉄鉱石1kgでケーキ一つとか。
 あと、ダンジョンに入る時は必ず俺かディアンヌかディースか特級精霊の同伴がいる。命の危険は出来るだけ減らしたい。また一部屋突破するにつき、採取できる鉱石の量は決めている。そうしないと向上心ってものが湧かないと思うからね。
 てことで早速挑戦したのはアイネである。複数人で挑戦することも可能だが、一旦1人ずつ入って様子を見ようという形になっている。
 「火よ!我に力を!」 ボウッ
 最初のフロアのゴブリンたちを魔法で倒していく。倒されたゴブリン達は床に吸い込まれ、まあるい綺麗な石だけが取り残される。魔石だ。用途は色々あるらしいがそこら辺はドワーフ達に任せよう。
 アイネはその後も魔法を駆使し5部屋目までは何とか到達出来たが、それ以降は厳しそうだったので俺がストップを出した。それでも、マナのつまった鉄鉱石3kg、マナのつまった翡翠1kg、マナのつまったガーネット1kgを入手し、ゴブリン達の魔石や狼の毛皮など沢山の素材を手に入れたので報酬はいっぱい与えてもいいだろう。
 報酬を決めるのはムガルなのでムガルに見せに行ったら、鉱石に目が釘付けだった。
 「こ、こ、こ、こんないい鉱石がそんな低階層で出てくるのか??これ程の質の魔力がこんなに詰まっている鉱石見たことないわい! こんな極上の素材で装備が作れるのかっ!! よし! ワシもダンジョンに潜るぞ!!」
 と言ってダンジョンに潜って言ってしまったので俺はアイネに好きなもの5つを選ばせて与えることにした。アイネはトウモロコシ3本と野菜盛り合わせと魔導書という魔法を覚えるための本を要求してきたので見繕ってやったらとっても喜んで、明日も潜ると意気込んでいた。
 他のドワーフ幼女達はアイネより少し劣るみたいだがそれでも3部屋目まではみんな突破した。それぞれが突破した部屋数のご褒美を与えたらみんな嬉しそうにしていた。
 それをみた特級精霊は何故かダンジョンに入っていき、全部屋クリアして俺の前に置いてモジモジしながらこういった。
 「わ、私も沢山の素材を手に入れたんだからご褒美くれるわよね!」
 「う、うん、別にいいけど。」
 「そ、それじゃ! 私に名前を付けてよ!」
 「えっ?」
 「やっ、やっぱりダメ?」
 えっ?ていうのはそんなことでいいの?って意味だったんだが。
 「いや、いいけどネーミングセンスないからって怒るなよ。」
 「いいわよ!そんなこと! 名付けられることに意味があるの!」
 「うーん、ならリーフとか?」
 「・・・もうちょっと捻りがほしい。」
 「じゃあ、リーフィア。」
 「うん! うん! それでいいわ! 気に入った!」
 そう言うとスキップしながらリーフィアはめちゃくちゃ大きくなり、施設も充実した農場へと向かった。作物の育つ速さも3倍速らしい。もうすぐこの島で作られた初の野菜が食べれるらしい。楽しみだ。
 ちなみに精霊に対し名前を付けるのが主従契約であり、精霊にとっての結婚と同義という事実を俺が知ることは随分と先のことである。
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