ぷかぷか孤島になっちゃった?
大食いトリオ!
「なぁ、俺達ってそんなに怖いのか?」
 クリスがまだビクビクしている半蔵を見ながら俺に尋ねてくる。
「うーん、見る人が見たら怖いんじゃないかな? 特に夜中とかに脅かされると確実にちびる」
「はぁー、そうなのかぁ」
 今はシャルルとヤミがようやく我に戻り、半蔵が目を覚ました所だ。
 ちなみにルーちゃんはクリスやリリスと思う存分喋って満足したのかお昼寝を満喫している。
 喋るっていってもルーちゃんが2人を質問攻めにしていただけなんだけどね。
「俺にとっちゃあ、あのスライムも中々怖い存在だと思うけどなぁ。
 お前が居なくなったらあいつがどうするか俺にも分かんねぇぞ?」
 そ、そうなの? ルーちゃんは結構抜けてるし幼いから俺の事なんかぱっと忘れてそうなんだけど。
「こらっ! クリス! 主様にお前なんて言っちゃダメ!」
 ガラガラガラガラ
 リリスが後ろからツッコミを繰り出す。正拳突きで。その瞬間、クリスの体はあろう事かバッラバラに砕け散った。
「「「ぎゃーーーーーーっ!!」」」
 ヤバいって! リリスやり過ぎでしょ! 幾ら気に入らないからってバラバラにすることないでしょ!
「ク、クリス? 大丈夫?」
 俺がバラバラになったクリスに向かって喋りかけると骨がカタカタと揺れ動きだし、元のクリスの形に戻った。
「おいっ! リリスっ! 流石にやり過ぎだろ! お前まだ力加減とか全くわかってねぇんだから無茶してくれんなよ」
「クリスが主様のことをお前呼ばわりするのが悪いの。ね? 主様?」
「い、いやぁ、流石に今のはやりすぎだと思うよ。俺もタメ口の方が楽だし・・・」
「ほぉーら見ろ! ハルもそう言ってるんだしよォ?」
「わ、分かったよ! 悪かったよ」
「分かりゃあいいんだよ、分かりゃ」
 うんうん、姉弟ってのは仲良くないとダメだしね! 俺も前の世界では姉と妹にはよく助けられたしなぁ。まぁ生活力は全くない姉妹だったけど。
 しかし、騒動はそれではすまなかった。その一連の騒動を見ていたルーちゃんが興味を示したもの。
 そう、クリスが砕けても元通りになることだ。
『うわー! すごぉい! ルーもやってみたぁい!』
「お、おい、ちょっと待て。ハル、そこの物騒なこと言ってるスライムをなんとか止めてくれ!」
『むーっ! ルーはスライムじゃないもん! ルーはルーだもん!』
 いや、ルーちゃんはペットショップでスライムのこと仲間だとか言ってたよね?
『ルーもう怒った! クリスのことバラバラにしちゃうんだから!』
 ルーちゃんの狙いはそれかっ!? いや、でもアンデッドのクリスならルーちゃんのタックル食らっても何とか・・・あっ、ダメだ。クリスが首をブンブン横に振ってる。流石に進化したての状態じゃルーちゃんのタックルは耐えられないか。
『それじゃあ、いっくよー!』
「ルーちゃん! ストップ!」
 俺はルーちゃんのタックルを何とか体で受け止める。
 ぐおぉ! 痛ぇっ! なんだこれ。半端じゃないぞ!
『だ、大丈夫? ごめんなさいっ!』
「大丈夫だから安心してね。でも人にいきなりタックルするのは良くないからやめようね」
『うん、ルーやめるー!』
 よかった・・・ ルーちゃんが素直な子で本当によかった。
「ふ、ふぅ、助かったぜ」
「あの体当たりは凄いですね・・・」
 死神2人はルーちゃんの体当たりを見て、すっかり腰を抜かしている。大丈夫、もうルーちゃんもタックルはしないと思うから。しないよね?
 まぁ、予防線は張っとくか。
「クリス、自分からバラバラになったりすることって出来るの?」
「一応出来るがどうしたんだ?」
「ルーちゃんはバラバラになった所から元の姿に戻るのが気に入ったっぽいから、たまーにそうやって遊んであげてくれない?」
「だからタックルして俺の事をバラバラにしようとしたんだな・・・」
 ほんと、ルーちゃんはまだ子供だから手がかかって仕方ないね。でも可愛いからOKです!
「分かった。たまにルプルとは遊んでやることにするよ」
「じゃあ、その間私は主様とデートします!」
 うん、どこからその発想に至ったのかは分からないけど、多分大丈夫だと思うよ。ってかこの体だと友達として遊んでるように見られると思うよ?
「まぁ、それはご主人様がちゃんと仕事をこなせれば、ですがね」
 さっきまで死神2人にビビってたシャルルが俺に釘を刺す。
 ちっ、サボる口実には出来ないみたいだな。
「カッハッハッ! デートとは思い切ったこと言うじゃねぇか! 第一こいつ女だぞ?」
「いや、男です」
 俺が自分の性別を明かすとクリスの頭が首から転げ落ちた。ほんといちいち心臓に悪いわ。
「お、おい! 流石に嘘だよな?」
 クリスが自分の首に頭蓋骨を直しながら尋ねてくる。いや、でもホントのことだしなぁ。
「ほんとだけど」
「ひ、人族には色んなやつが居るんだなぁ」
 まぁ、体は女だからしょうがないよね。でもリリスはなんで俺が男だって分かったんだろ?
「えっ? 主様男の子だったのですか? はい! それでも私は主様とデートをします!」
 うん、特に性別を気にしないタイプの人みたいだ。というか死神だからあんまり性別というものに執着がないのかな?
 俺たちがそんな会話をしているとお昼寝から目覚めたルーちゃんが一言。『お腹すいたー』とのことなので俺たちは昼ごはんを食べることにした。
 とは言っても部屋の中で火を使うのは危ないのでまたもや街に出て露店を巡ることに。
 流石にクリスが街に出るとパニックが起こりそうなので、俺とシャルルとリリスとルーちゃんの4人で買い出しに行くことになった。
「それにしても随分と買ってきたでござるな」
「多すぎ」
 半蔵とヤミが呆れたように口を開く。
 そうなるよね。
 というのもリリスが食事というものに興味津々で、色々なものをオネダリしてくるわ、ルーちゃんも空腹が相まってもっと量を増やしてとねだってくるわで、俺達の両手でも抱えきれない量を買ってきてしまったのである。
「主はペットに優しすぎ。もっと躾なきゃ、めっ」
「お金はあるんだからいいじゃん」
 うん、俺はいいと思う。ペットって俺のもとから独り立ちしないだろうしね。思う存分甘やかしてもいいと思うの。
「いやー! 飯ってのは楽しいなぁ! 色んな味がしていい感じだぜ!」
 そういいながら、飯をがっついているのはクリスだった。クリスの食べたものはどこいってるんだろう。めちゃくちゃ気になる。
「わ、私も食べる!」
 クリスに全部食べられてしまうことを恐れたリリスがすぐさま料理に手をつける。
 
「おいしい!」
 リリスはそういうと見た目によらぬ速さでバクバクと食べ物を平らげていく。
 ちなみにルーちゃんのご飯はもともと別によけてあるので心配要らない。
 ルーちゃんの場合は生肉とかも食べたがるチャレンジャーなのでルーちゃんのご飯だけ分けるという結果になった。それでもルーちゃんはなんでもおいしいと言って食べるのだから凄いと思う。
「みんなは食べないの?」
 俺は半蔵達3人に尋ねる。
「せ、拙者は遠慮しておくでござる・・・
 半蔵はビビりすぎてご飯が喉を通らないのかな? 夕ご飯も無理そうだったら栄養剤渡しておこう。
「ヤミはお腹すいてない」
 ヤミは少食なんだなぁ。でも食べないとおっきくなれないよ?
「主うるさい」
 あっ、心読まれた。
「私はもう確保してあるので大丈夫ですよ」
 ドヤ顔をしているシャルルの手には確かにちゃんとサンドイッチがあった。はい、この3人の中ならシャルルが1番大食らいと。
「ご主人様? それを口に出すのなら相応の覚悟をなさってくださいね」
 ・・・女性に対して大食らいとか言うやつ居ないよね? そんな失礼なやつは俺が成敗してやる!
 まぁ俺も散歩でポップコーン食べたしそんなにお腹は減ってないので、クリス達の食べっぶりを見る側に回った。
 驚いたのはあれだけの量をルーちゃんとクリスとリリスが3人で食べ切ってしまったことだ。
 流石にリリスは苦しそうにしていたが、クリスとルーちゃんはあれだけの量を食べたのにケロッとしている。あいつらどんな腹してるんだろう。
 その前にクリスにはちゃんと腹があるのか? 
 ・・・謎だな。
「さて、全部食べ終わったみたいですし午後は冒険者ギルドに行って仕事をしますよ」
「おっ! 戦闘か? よっしゃ! なら俺達の力を見せる時が来たってわけだなっ!」
「主様に褒めて貰えるよう頑張りますっ!」
 「うわぁ、嫌だなぁ。のんびりしておきたいなぁ」
 俺はやる気を出している死神2人を見ながらそんなことを呟いていた。
 クリスがまだビクビクしている半蔵を見ながら俺に尋ねてくる。
「うーん、見る人が見たら怖いんじゃないかな? 特に夜中とかに脅かされると確実にちびる」
「はぁー、そうなのかぁ」
 今はシャルルとヤミがようやく我に戻り、半蔵が目を覚ました所だ。
 ちなみにルーちゃんはクリスやリリスと思う存分喋って満足したのかお昼寝を満喫している。
 喋るっていってもルーちゃんが2人を質問攻めにしていただけなんだけどね。
「俺にとっちゃあ、あのスライムも中々怖い存在だと思うけどなぁ。
 お前が居なくなったらあいつがどうするか俺にも分かんねぇぞ?」
 そ、そうなの? ルーちゃんは結構抜けてるし幼いから俺の事なんかぱっと忘れてそうなんだけど。
「こらっ! クリス! 主様にお前なんて言っちゃダメ!」
 ガラガラガラガラ
 リリスが後ろからツッコミを繰り出す。正拳突きで。その瞬間、クリスの体はあろう事かバッラバラに砕け散った。
「「「ぎゃーーーーーーっ!!」」」
 ヤバいって! リリスやり過ぎでしょ! 幾ら気に入らないからってバラバラにすることないでしょ!
「ク、クリス? 大丈夫?」
 俺がバラバラになったクリスに向かって喋りかけると骨がカタカタと揺れ動きだし、元のクリスの形に戻った。
「おいっ! リリスっ! 流石にやり過ぎだろ! お前まだ力加減とか全くわかってねぇんだから無茶してくれんなよ」
「クリスが主様のことをお前呼ばわりするのが悪いの。ね? 主様?」
「い、いやぁ、流石に今のはやりすぎだと思うよ。俺もタメ口の方が楽だし・・・」
「ほぉーら見ろ! ハルもそう言ってるんだしよォ?」
「わ、分かったよ! 悪かったよ」
「分かりゃあいいんだよ、分かりゃ」
 うんうん、姉弟ってのは仲良くないとダメだしね! 俺も前の世界では姉と妹にはよく助けられたしなぁ。まぁ生活力は全くない姉妹だったけど。
 しかし、騒動はそれではすまなかった。その一連の騒動を見ていたルーちゃんが興味を示したもの。
 そう、クリスが砕けても元通りになることだ。
『うわー! すごぉい! ルーもやってみたぁい!』
「お、おい、ちょっと待て。ハル、そこの物騒なこと言ってるスライムをなんとか止めてくれ!」
『むーっ! ルーはスライムじゃないもん! ルーはルーだもん!』
 いや、ルーちゃんはペットショップでスライムのこと仲間だとか言ってたよね?
『ルーもう怒った! クリスのことバラバラにしちゃうんだから!』
 ルーちゃんの狙いはそれかっ!? いや、でもアンデッドのクリスならルーちゃんのタックル食らっても何とか・・・あっ、ダメだ。クリスが首をブンブン横に振ってる。流石に進化したての状態じゃルーちゃんのタックルは耐えられないか。
『それじゃあ、いっくよー!』
「ルーちゃん! ストップ!」
 俺はルーちゃんのタックルを何とか体で受け止める。
 ぐおぉ! 痛ぇっ! なんだこれ。半端じゃないぞ!
『だ、大丈夫? ごめんなさいっ!』
「大丈夫だから安心してね。でも人にいきなりタックルするのは良くないからやめようね」
『うん、ルーやめるー!』
 よかった・・・ ルーちゃんが素直な子で本当によかった。
「ふ、ふぅ、助かったぜ」
「あの体当たりは凄いですね・・・」
 死神2人はルーちゃんの体当たりを見て、すっかり腰を抜かしている。大丈夫、もうルーちゃんもタックルはしないと思うから。しないよね?
 まぁ、予防線は張っとくか。
「クリス、自分からバラバラになったりすることって出来るの?」
「一応出来るがどうしたんだ?」
「ルーちゃんはバラバラになった所から元の姿に戻るのが気に入ったっぽいから、たまーにそうやって遊んであげてくれない?」
「だからタックルして俺の事をバラバラにしようとしたんだな・・・」
 ほんと、ルーちゃんはまだ子供だから手がかかって仕方ないね。でも可愛いからOKです!
「分かった。たまにルプルとは遊んでやることにするよ」
「じゃあ、その間私は主様とデートします!」
 うん、どこからその発想に至ったのかは分からないけど、多分大丈夫だと思うよ。ってかこの体だと友達として遊んでるように見られると思うよ?
「まぁ、それはご主人様がちゃんと仕事をこなせれば、ですがね」
 さっきまで死神2人にビビってたシャルルが俺に釘を刺す。
 ちっ、サボる口実には出来ないみたいだな。
「カッハッハッ! デートとは思い切ったこと言うじゃねぇか! 第一こいつ女だぞ?」
「いや、男です」
 俺が自分の性別を明かすとクリスの頭が首から転げ落ちた。ほんといちいち心臓に悪いわ。
「お、おい! 流石に嘘だよな?」
 クリスが自分の首に頭蓋骨を直しながら尋ねてくる。いや、でもホントのことだしなぁ。
「ほんとだけど」
「ひ、人族には色んなやつが居るんだなぁ」
 まぁ、体は女だからしょうがないよね。でもリリスはなんで俺が男だって分かったんだろ?
「えっ? 主様男の子だったのですか? はい! それでも私は主様とデートをします!」
 うん、特に性別を気にしないタイプの人みたいだ。というか死神だからあんまり性別というものに執着がないのかな?
 俺たちがそんな会話をしているとお昼寝から目覚めたルーちゃんが一言。『お腹すいたー』とのことなので俺たちは昼ごはんを食べることにした。
 とは言っても部屋の中で火を使うのは危ないのでまたもや街に出て露店を巡ることに。
 流石にクリスが街に出るとパニックが起こりそうなので、俺とシャルルとリリスとルーちゃんの4人で買い出しに行くことになった。
「それにしても随分と買ってきたでござるな」
「多すぎ」
 半蔵とヤミが呆れたように口を開く。
 そうなるよね。
 というのもリリスが食事というものに興味津々で、色々なものをオネダリしてくるわ、ルーちゃんも空腹が相まってもっと量を増やしてとねだってくるわで、俺達の両手でも抱えきれない量を買ってきてしまったのである。
「主はペットに優しすぎ。もっと躾なきゃ、めっ」
「お金はあるんだからいいじゃん」
 うん、俺はいいと思う。ペットって俺のもとから独り立ちしないだろうしね。思う存分甘やかしてもいいと思うの。
「いやー! 飯ってのは楽しいなぁ! 色んな味がしていい感じだぜ!」
 そういいながら、飯をがっついているのはクリスだった。クリスの食べたものはどこいってるんだろう。めちゃくちゃ気になる。
「わ、私も食べる!」
 クリスに全部食べられてしまうことを恐れたリリスがすぐさま料理に手をつける。
 
「おいしい!」
 リリスはそういうと見た目によらぬ速さでバクバクと食べ物を平らげていく。
 ちなみにルーちゃんのご飯はもともと別によけてあるので心配要らない。
 ルーちゃんの場合は生肉とかも食べたがるチャレンジャーなのでルーちゃんのご飯だけ分けるという結果になった。それでもルーちゃんはなんでもおいしいと言って食べるのだから凄いと思う。
「みんなは食べないの?」
 俺は半蔵達3人に尋ねる。
「せ、拙者は遠慮しておくでござる・・・
 半蔵はビビりすぎてご飯が喉を通らないのかな? 夕ご飯も無理そうだったら栄養剤渡しておこう。
「ヤミはお腹すいてない」
 ヤミは少食なんだなぁ。でも食べないとおっきくなれないよ?
「主うるさい」
 あっ、心読まれた。
「私はもう確保してあるので大丈夫ですよ」
 ドヤ顔をしているシャルルの手には確かにちゃんとサンドイッチがあった。はい、この3人の中ならシャルルが1番大食らいと。
「ご主人様? それを口に出すのなら相応の覚悟をなさってくださいね」
 ・・・女性に対して大食らいとか言うやつ居ないよね? そんな失礼なやつは俺が成敗してやる!
 まぁ俺も散歩でポップコーン食べたしそんなにお腹は減ってないので、クリス達の食べっぶりを見る側に回った。
 驚いたのはあれだけの量をルーちゃんとクリスとリリスが3人で食べ切ってしまったことだ。
 流石にリリスは苦しそうにしていたが、クリスとルーちゃんはあれだけの量を食べたのにケロッとしている。あいつらどんな腹してるんだろう。
 その前にクリスにはちゃんと腹があるのか? 
 ・・・謎だな。
「さて、全部食べ終わったみたいですし午後は冒険者ギルドに行って仕事をしますよ」
「おっ! 戦闘か? よっしゃ! なら俺達の力を見せる時が来たってわけだなっ!」
「主様に褒めて貰えるよう頑張りますっ!」
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