ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第7話消えたNPC

アリスが胸を張り、様々な戦いをしてから一週間後、ギルドが設立可能となった
その間に、攻略組は次の階層へと道駒を広げた


以前変わらない街並みと、正反対にユーザーの不安げな声が上がる


第11層街頭区 《 シラホシ》
ちょうどお昼頃で、お腹が減る時間帯レクトはレストランにて、NPC関連の情報を収集に務めていた。
仕様上は問題は無い、だがああゆうバグ的な今後想定すれば...生存者にNPCがいづれ牙をむきだすしユーザーを攻撃してくるかもしれない


コマンド一つで、NPCがガチ壊れるっと言う事実は、攻略組内外でも話が広がりつつある


何としても避けたい所だ、メイドに冥途に送り込まれたくはない。
ましてや、あの店長...AIに切り替わったのがあまりにも不自然なのだ
とはいえ、調べるには、システムの塊みたいな場所に行かなくてはならない
軽く溜息をつき、ウィンドウを閉じると『はぁ...、自堕落最高だね...』っと口にする少女アリスが視界に映る
結局、攻略組の一員として組んで入るが...なんなんだ子の歪んだ顔は...?
『少しは手伝えよ...』っとレクトは頭を書きながらいう
『手伝うって言っても、私にはフレンド貴方しかいませんからね...』っと声のトーンを下ろしながらそう言ったアリス


レクトの間迎えにアリスが座りながら落ち込む仕草をする
『な、なんでそんなに落ち込むんだ!?』っとレクトは言い『トラウマBOXを開封する気ですか?』っとアリスは重い口取りで言う


レクトは軽くため息をついて『悪かった...その代わりとしちゃなんだ...好きな食べ物一つだけ注文してもいいぞ』っと言った瞬間、アリスの目に光が宿り『食べ物で私を釣る気かな?』っと言いながら表情されたコマンドに打ち込み
プレイヤー店員が『それ使えないよ?』っと言われて愕然とする


そんな最中でレクトの画面に表示された。1通のメール、NPCの事の一部始終の内容だ
ウィンドウを開き、メール欄をシングルタッチして内容を確認する
文字の一部まで読めて後半モザイク加工されていた
戸惑いを顕にしつつも、メール文の白い柱に『ゴールド送風後解除されます』っと書かれていた


いや待てよ、なんで架空請求みたいなやり方できてんの!?


当然な反応と感想を述べた
だが、更に文脈の見えないところに小さく書かれた文字...
『ゴールド消費して読むか読まないかは君次第ってことだよ。情報を買うかクエストのPTかの二つ...選ぶんだね。』っ書かれてクエスト名が『見知らぬ武器を求めて早三千年』っとなんかのサブタイトルみたいなサブクエストだ


中層ランカーなら、大抵こなすサブクエスト、たまに最高レベルの奴もある...という事はこのクエストは明らかに上級者向けでわざと俺に送ったに違いない


だが、それよりも解除する金額...に目を奪われる
『かねたけぇよ...ゼロ何個だこれ?』って小声で言う
ようやく数え終わり一息つきながら『200000000ゴールド、良くいるだろMMOでさ装備品を出品してる奴...だいたいこんぐらいの金額を要求するだろ。うん、馬鹿だろ、そんなゴールド手持ちにない』っと言いながら更に『誰が二億ゴールドなんて持ってんだよ?せいぜい課金者だろ!新手の架空請求野郎...後でしばいてやる!』


すると、クスクスと笑い出す背後に座ってる人物
レクトは『何がおかしいんだよ...?』っと言った
すると眼前に現れたクエスト名とパーティー勧誘の文字が表示された。そして『ただの討伐クエストじゃないんだ...特定のドロップ品が取れるレアなモンスター討伐さ、君ならできるよね?』っと不気味な声で言ってくる


『見てたのか...いや、誰だお前は?』
『いや、少なくても見てない...が目撃者が多数で評判になってる。まぁ、ネタの仕入れにそれを教えて欲しいところだね。名は明かせない』
『で、ネタ仕入れがなぜ俺に?』
『ん?』
『ん?じゃねぇよ。アレだろ、二刀流みたいな幻想させる錯覚スキルの事だろ?どこで見たんだが知らねぇけどな』
『 だからその話をだな』
『教えるなら簡単、次元を超えろ』
『は?』
『錯覚スキルはミラージュと同じだ。それをあえて極限にして一本に見える剣を2本にしてみせる...それが鏡花水月だ』
『そんなスキルあるのか?』
『残念なことに、暗視と光視スキルを挙げないと解放されない特殊スキルだ』
ウィンドウを開きスキル画面を開く少年、項目一覧にある事を確認する


『...まじか?』
『マジさ』
『ネタ仕入れ...』
『安心しろ、これをやるから』っと言いながらレクトはある情報を背後にいる男宛に飛ばした
『な、なんだ...これ?!』っと驚愕しながら言う
レクトが送ったのは、ラスボスの情報だった
ボスはボスではないっと書かれた重要な文書に背後にいる男は慌てながらレストランをあとにした


『おい、このクエスト...ま、いっか...破棄でっと』レクトは、パーティー勧誘を否定してウィンドウを閉じた


アリスは、呑気にお茶をすすりながら『ちょっと見せたいのがある』っといきなりいってきた
首をかしげながらレクトは『見せたいもの?』っと言った


数分後、一度パーティーを解散した
レクトは、指定された待ち合わせ場所、転移石付近で待機していた


1時間が経過した、退屈そうに店を眺める
2時間が経過、人を数え始める


3時間後、ようやくアリスが姿を現したがーー


眩しすぎる服の格好に、サングラスを着用したレクト
薄々感じては居たが、アリスってメイド服似合い過ぎる
そして純粋なスマイル、ヤバい破壊兵器レベルだ...っとよそにアリスは照れくさそうな顔で『ど、どう...?似合うかなぁ...?』っとレクトに感想を求めてきた


似合い過ぎて、どう答えればいいか分かりません!!
頭に血が上ったせいか
『...今日死んでも明日死んでも...もう十分だ...我が一生に悔いなし(倒れた音)』
『レ、レクト!?』


彼はそのまんま気を失ってしまう
次に目を覚ます頃には街は明かりがつき夕暮れが街を包み込む時間帯、街は今日に限って点灯しない


街以外の施設店は真っ暗のようだ
レクトは、頭を二度ほど左右に振りいざ体を起こそうとした、ぷにぃっと柔らかい感触が手に伝わる


レクトは、視線を横に向けると
長いワイシャツだけを着たアリスの姿が目に飛び込んでくる
そして自分の手はアリスの太ももを触っていた
『あ、アリス様ァァァァァーー!!?』っと声を上げたが、すぅすぅっと安らかに眠るアリス


レクトは、飛ぶように起き上がり
離れたテーブルがある椅子に座る
そして『な、な、なんつう...格好して寝てるんだよ...仮にも俺は男だぞ...しかしさっきのは.. あ.』っと思った瞬間テーブルに押しかかる様に倒れて気絶してしまう


この世界の理不尽な点、一定の体の体温や興奮状態になると気絶してしまうシステム



それを知ってるか知らないか分からないまま二人は朝を迎えた


『んー...』っと言いながら目を開くレクト、午前7丁度目を覚ます


ゆっくりと、アリスの方をチラッ見る。やはり、長いワイシャツを着ていて、結構チラッっと見えそうな部分が目に止まる
特に胸を張り付近が...アウトにならないか心配レベ...ん?
胸を張りには当てるものがある筈だが、アリスにはそれが無い
つまり...やばいのでは?っとレクトの脳裏で討論会議が行われていた
審判はじいさん、被告人は俺だ
『理性もクソもない、あんなチラチラは...なんかが飛ぶぞ!』っと被告人の発言に対して審判は『エロスぐらいで萌えるのは、せいぜい中学生だ』っと審判は手を顎に添えていう
『なんだと!?あんなのでなんも感じないのか!』っと被告人は追求するが『ふ、大人になれば...エロスだけじゃ足りない!それはお子様が思想が働きすぎだ。ワシらくらいになるとな、そんなもんより実物だ』っと断言する
そしてレクトは切り札のある画像を取り出した
『こんなアリスにも似合うメイドコスだが、その上はなんだと思う?』っと真顔で問い投げた
審判は『幼女体だ...スク水似合うだろうな』っとスク水画像を被告人に見せて親指を立てる審判はドヤ顔、被告人も親指を立てる


結果、スク水見るまで死ねないし生きようっと判決が下された瞬間『...ん?』っと声を出すアリス


レクトは理性を取り戻し『起きたか?』っと声をかける
目を擦りながら体を起こす訳だが
上手い具合にワイシャツが胸をカバーしている
そして寝ぼけた顔で『おはよ...』っと言う
アリスは自身の状態とレクトが手を顔で隠しつつも隙間から覗いてる異様な光景に『え?私...』っと小声で言いながら顔を少し赤める
そんなタイミングで、宿屋の階段をすぐさまに走りながら駆け上がり迂闊にもロックし忘れていたせいでドアをバン!っと開けらた
一人の少年が、アリスとレクトの状態を一時的に目視して
『あ、込み合ってる中...すみません...ドア閉めるから、つ、づつきをどうぞ』っと言いながら静かにドアを閉めた少年


『アリス、今の状態を表すならなんだ?』っと問い投げたレクト
『誤解...誤解だよぉぉぉ!!』っと叫ぶアリス、だがその説得力とは虚しく、ワイシャツ1枚に下着胸だけ無しという状態の訳だ
とりあえずレクトは『き、着替えるんだ!』っと言うが『下着...どっかに落ちてない?』っと想定外の発言に『アリスさん、しっかりしてくれ!下着なら床に落ちてるから...!』っと言う
そして『変態レクト』っと言われた


な、なんだか理不尽だな...っと思いつつ壁に背を向けた
アリスが着替え終わり、ようやく一段落してレクトは胸をなでおろしながら『やれやれ...』っと呟いた
メイド服に着替えたアリスは、レクトの眼前に顔を寄せて『運ぶの辛かったんだから、後でなにか食わせてよね』っと言われた
レクトが、頷くを見て笑みを浮かべながら『さっきの子を呼んだら?』っとベットに座る


忘れていたな...そう言えば...
数分後、彼は部屋にふただび来るや否
『な、何してんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!こんな非常事態に何ってことしてんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』っと叫ぶ
『べ、別にやましいことなんてしてないだろ』
『逃げんじゃねぇぇ!明らかに発言してんじゃねぇかよ!なんで服脱がせてるんだ!?明らかにそうゆうことだろ!』
『だから、これはちがっ...』
『門灯無用だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』


レクトの悲鳴が近民に響きわたったベッドで静かに座るアリスは
ちょっと恥ずかしそうな顔で下を俯いていた


数分後、長い講義とお仕置きが終わり少年は...落ち着いた
レクトは、何故か正座しながら
『なんで...何でこうなるんだ...』っと小声で小さく言う


そして少年はウィンドウを開きある状態をレクトに送付した


レクトは送付された文字を確認して口にする
『NPCが街から消えた...?』
『うん、ほかの街のNPCもすべて消えたようだね...ただ...』
『なんか知ってそうだな、話してくれないか?』
『いや、まだ調査段階だけど...このナイツオブソードオンラインの配信終了とGDT運営が解散って事かな。まだはっきりとした情報ではないけど...少なくてもNPC消えた地点で生存者にアイテムや武器を生産しなければいけないのは紛れもない事実ぽいね』


消えたNPC、運営解散と配信終了か良くない事の縦続きだな...
でもおかしいな、普通ならプロデューサーが消えて携わって無いはずだな。
なのに彼は今この世界のどこかに生きている...人口機能の割には俺達同様な喋り方だし、まだ分からない点が多いが...アイツを倒さなきゃ終われないんだ..これには変わりがないか


『これからどうする気だ?』
『俺はこのまま調査かな、でも君にちょっと...目を離したらやましいことしそうだなー』
『な、なにを言ってらっしゃるんですか?!』
『ふふふ、相変わらず面白いな君は...近いうちに連絡するよ』


部屋を抜けて何処かへと歩いていったーー
何かいじられたけど...、しかしなんか年上の人の様な喋り方だよな
名前聞くの忘れたけど...


NPCが消えた理由...本当にそれだけなのか...分からないがーー


『レクト、今日の予定は?』
以前あった時よりも明るく振る舞うアリス、めんどみを頼まれたのだが...こうして一緒に長くいる子はかなり久々だなぁ...っと思えば今の事はどうでも良くなるな。


          

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