ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第9話 洞窟の秘宝クエスト

第13層ボス部屋、レクトの会心攻撃が炸裂しドライウルフをたおした。
攻略組達は、ワイワイガヤガヤ騒いで喜んでる最中、レクトだけは頑な表情を浮かべていた


あの時の事件から、数日すぎたが以前悔やみ切れない部分が滲み出る。幸い攻略には影響がないが...9層で以来の人が死ぬ場所を見てからはより一掃強くなりたいっと思い描くようになった


第14層街頭区 《アイススティ》
見事に雪化粧をした街並みに少しだけ戸惑う半面、久々に雪を見てちょっとワクワクしてるのもある


早速、街にある石に記録し、観覧するホロボードを眺めた
目に止まったクエストを見て『氷河地帯を探索して素材石ゲットか...悪くないな』っと言いつつ受託した


街並みは雪化粧するだけあり寒さもそれなりある、氷が張ってある場所をレクトは平然と歩き、素通りしてゆくが...そのあとを真似して歩いた攻略組の一人が足を滑らせ綺麗なアーチをしながら氷に向かって頭から滑り落ちたっと言った具合に面白い部分もあるが...あえてカットだ


街を出たレクトは雪原の道を優雅に歩いていた
その氷河地帯は、山に面しているらしくそこまでの移動手段がない
待ち浴びるモンスターと他愛もなく切り捨てながら突き進む事ーー


1時間経過した、流石に『腹減った』的な脳内ジャッチがざわめくが『否』っと拒絶する


急ぐ理由、限定クエストとは知らなかったし幻のアイテム、ホワイトサーバルっと言う貴重な財宝
が取れるし作れば特殊な武器を手に出来るわけだ


ただの欲望に動く彼はいつしか虚しさを感じつつもある


更に突き進む事2時間後ようやく、1箇所やけに広い場所にたどり着く
洞窟が口を開いて待っていました的なぐらい横穴が空いていた


こっから先はどうやら氷が張り巡られた道筋の様だ
わかりやすく親切にスリップ注意っと記された看板を目にする


だが、こんな場所に車が来るわけでもなければチャリで漕いでるやつもいない...いやもしかしたら、人種的なスリップか?っとちょっと思う


洞窟の付近にはセーブ休憩所みたいな場所もある、中間地点を現す意味合いもあるが...その場所に『絶賛勇者勧誘中!』っと言う意味ありげな文字に、デスゲームを忘れたのかこの世界は?っと思った
しばし、洞窟の横穴を見ながら
『さて、どうするか...?』っと小声で呟いた
すると、レクトに、誰かが歩きながら近づく音が聞こえた
後ろを振り向くと同時に『よう』っと声が掛かる
相変わらずモブ顔で、定まらないが和服を着こなしていた
とゆうか野武士かお前は!?っと反面思い留めておき、火焔の背後にいるメンバーに気づく


『火焰その人達は...?』っと口にした
『あぁ、コイツら俺のギルドメンバーさ』
『へぇ、流石火焰...リーダーって顔はしてないんだけどな』
『おい、それ褒めてるつもりか?』
『さぁ、褒めてないかな?』
『なんだその眼差しはァ!?いかにも『モブと陰キャラね狭間にいる』的な眼差しはやめろ』っと言いながら火焔はレクトの首をヘットロックする
レクトバタバタしながら『参った!参ったから殺さないでくれ』っと慌てながら示す行動に若干笑いながら『本当かよ?』っと言いながら消して外さない腕関節、しばらくして腕を首から解いてレクトは尻餅いて火焔言う


『...オメェよ、聞いたぜあの話。災難だったな』
『......』
『ネットやゲームによくいる僻みと妬みで衝突なんてよくある話だ...ただこの世界はよ、デスゲームだ殺し合い何ざしちゃいけねぇ生存共存が大事だ』
『火焰、それは綺麗事だ...』
『何言ってやがる?当たり前の事だろ』
『か弱い一人の子を守れない自分が、情けないしそれすら言う権利がない。結局また...何かを失う。』
『レクト...あんま思いつめんなよ?辛いことあんなら、無理すんなよ』
レクトはしばししたを向き俯く


答えが見つからない限り、手を伸ばせば砕かれてゆく人...そんな残酷なゲームでどうしろって言うんだ?っと自問自答を繰り返す


レクトは、軽く腕を三回転させて『先行く』っと伝え洞窟の奥へと歩き出した
そんな素っ気ない態度に、火焔のギルドメンバーが『な、なんだ...アイツ...?』っと言う
火焔は、首を横に振りながら
『気にすんな、アイツはまだ傷が癒えてねぇ。それに、後悔がある地点で...吹っ切れてねぇんだ。だから、俺達はそのアイツね背中で危うくなったら救えばいい...』っと心配そうな眼差しでレクトの背後を眺めた


レクトは、洞窟の中を歩き突き進むが、敵がまるで出て来なかった


Mobが出てこなければBopもしてない。異様な空気を感じさせるように冷気が吹き付ける


おかしい、おかし過ぎる...
この辺で中ボスクラスが出て対決だったはず...
なんで何もないんだ?
異様すぎるぞ...この洞窟は...


不意に下を向いたら、地面に短剣が床に突き刺さっており
『これは...?』っと口にしながら誰かがここでくたばった物なのかとレクトは手に取り抜き取る


すると『それ私のよ!』っと声が響き渡り、レクトは高く岩が切れた先に短剣をくるくると弄ぶかのように操る一人の女性が目に映る


『お前は...誰だ?』
『先取りハンターさ、今回はあんたは私の標的(ターゲット)お命頂戴するーー』
『は?』


少女は、勢いよく降下して来て
短剣を抜き取りレクトに振り抜く
レクトは肩にある剣を抜き取り少女の攻撃を受け止める
火花が飛び散り、攻撃を数回受け流し少女はバランスを崩し地面に倒れた


『くっ...やるわね!』
『......(またこのパターンか的な眼差し)』


地面から起き上がり落ちていた短剣を拾い上げて、レクトに向かって最速クラスの一撃を放つーー


白純のフェクトが線を引きながら
レクトへと近ずいてくる


彼は半歩構えて、近づいてくる速度を先読みし軌道に合わせた一撃を振り抜いた


ガァンっと強い衝突音と火花を散らせ少女の握る、短剣は空中を回転しながら舞い風を切る音を奏でながら地面に突き刺さった


レクトは躊躇いもなく剣をさやに収めて『何がしたい...?』っとその子に問い投げた
なんの疑問すらしない口調で
『人を殺す為に』っと答えた
レクトはちらっと彼女のコアの色を確認した、普通はグリーン、危険はイエロー、要注意は敵と同じレットカラーっと言った具合に決まる。彼女の場合...イエローカラーだ、つまり数人は殺した事になる
『イエローランカーが何してるんだ?』
『人を殺す為に居る』
『対等な理由だな、それだけじゃないだろ?』
『他にはないわ』
『いやあるな、死に場所を探す為...とかな』
『......っ!?』
『おかしいだろ、あんなスキルで的確な軌道普通読めないが...お前は実に読みやすかった。それに、ここに留まるとすれば条件的にも孤独死を優先的にヒットする場所に匹敵する。人を殺せば人が寄らなくなれば、誰も来ない洞窟に死ぬことも可能だ...どうだ?俺の推理は?』


少女は驚きながらレクトの顔を見つ目ながら『よく分かったね』っと開き直った感じで言う
だが、レクトはかなり悲しそうな眼差しで少女を見つめていた


『な、何よ?』
『死に場所を求めるからって...やり方としてはアウェイだ...』
『いいじゃない!私は、この世界で生きるのは...疲れたんだよ!』
『みんな同じ物を背負ってこの世界を生き抜いている。例え、どんな過ちを犯してもだ...生きなきゃダメなんだ...』っとレクトは悔やみ紛れに言った


な、何この人...?
なんで止めるの?なんで悲しそうな顔するの?なんで...悔やんでまで私に言うのよーー?驚愕しつつ彼女はそう思った


『死に場所を求めるなっとは言わない。だが、命を軽く投げ捨てる行為は...好きじゃない。死にたいなら俺がやる』っと重い口取りでレクトはそう言い吐いた


『な、何であんたに殺されーー!?』っと口にした瞬間ヒュンっと風を切る音がなり、気づけば彼女の首元に刃が置かれて『yesかnoかで答えろ!』っと目を光らせながら冷たい氷刃みたいな鋭い口調でレクトは言った


彼女は絶句し首を左右に横に振る
レクトは剣を再び鞘に戻して
『死にたいなら俺がお前を殺す。だから、本当に死にたくなったら俺に声かけろ。そん時まで勝手に死ぬなよ』っと再び冷たい氷刃がみたいな鋭い口調で言った


『は、はい...!』っと少女は恐縮した感じに答えて『よし』っといつも通りの穏やかな口調で言った


火焔が息を切らせながらバタバタと走って来る音が聞こえ
『れ、レクト...!』っと叫んだ
何事かと思いレクトは火焔の元に走り息を切らせながら火焔は、レクト右肩をつかみながら


『事態が...起きた...、攻略組総メンバーに...ある通知が来た...。内容から...すれば...横取りや妨害した...ユーザーを、殺す権利が...おちた...つまりその子を...殺す奴らが...こちらに向かってくる...!』
『はぁ?!この子はこの洞窟で人を殺めてただけだぞ?』
『それがよぉ、誤報を誰か漏らして...怒りを覚えた1位キルドが殺す気で来る見てぇなんだよ!』


1位ギルド、ギルド内でもトップに座にするギルドだ
同盟やなどが数しれずの人数が束になってここに向かってる
今の1位ギルドは『鉄豪連合』略しはTROだ
もっとも過激で酷いとも言われているギルド...その同盟ギルドも最多だ。


少女はただ膝を地面について『もう...ダメかな?』っとほのめかした
レクトは『まだ諦めるな...確か鉄豪連合は攻略組には参加はしてないはずだ...歴からいえば俺と火焔が対等に戦えるな』
だが、火焔は難しいそうな口調で『既に先陣切った同盟ギルドが来ている...今俺たちのメンバーが講義している...』っと苦笑いを浮かべる


PKが起こされれば、頻繁にユーザーの自らの手で物理的に殺す事可能になる
そうなれば...デスゲームってよりも、ユーザー同士の殺し合いに発展しかねない...ゲームじゃないなこの微動感...遊びではないなもはや、ゲームと言う枠を超え始めて人殺しだけが要かよ?笑わせんなよ...。


突然少女は無言でレクトと火焔の二人の間を、すり抜け歩きたのを
少女の腕をレクトがつかみ言い放つ


『まてよ、勝てる保証ないだろ!今は俺達と組むんだ!』
『そうだぜ、レクトの言う通りだ。無理して戦うようなもんじゃねぇだろ』
『いやよ、ようやく死に場所を決めてくれたんだよ?断るわけには...いかないのよ!』


レクトの掴んだ腕を、少女は弾き飛ばして現在の洞窟最深部から中心部へと走り出した
レクトは『おい!?』っと発した声も虚しく聞く耳持たずに走り去る
歯をこすらせながら『火焔アイツの後を俺は追うから早く来いよ』っと告げてレクトも少女の後を追うように走り出した


火焔は『おう』っと言いながらウィンドウを開きながら状況をチャット機能でギルドメンバーとやり取りしていた


チャット機能は、ギルドメンバー内しか使えない特殊な機能だ
状況、情報、攻略や座談など様々な場面でよく使われる


火焔は入口に来てる連中を止めていたギルドメンバー達に状況を聞き出していたがーー


火焔に送った返って来た通知は...たった一名だった
気付けば、Unicodeっと表示されてるのが多数目に止まる


Unicode(ユニコード)とは、アカウントが削除された時にフレンドだった人に何かしら文字を残すしアカウントを消すとこのような英語が表示される


詰まりそれは、アカウントの所有者が自らの意図で消した意味合いを持つ。即ち火焔のギルドメンバーチャットで書かれているUnicodeの人達は...この世界では死んだことを意味する


火焔は苦笑いをしながら
遺された文章の内容を確認した。


有害(殺人ギルド)がゾロゾロと現れて無差別な条件をつけて殺し始めているっと言うものだった


当然、感情的になった火焔は氷った壁に向かって拳を強くぶつけた


『クソッ...ギルドメンバーが......クソユーザーどもめがぁぁぁぁぁぁ!!』っと強く叫んだ


その火焔が叫んだ発言は正しい...どんな条件でも簡単に今や簡単に殺せる
卑劣な考えで、最前線に立てる力がなく僻みがこうしてデュエルや無差別な条件を突きつけ一般的なユーザーを殺していく


ゲーム本来の楽しさなんてもう何処にもない...ただの、生き残りを掛けた『殺し』か『攻略』かのどれかだ


レクトは、少女を後を追いながら
中間ポイントへとたどり着いた
だが、向こうの足取りは速くなかなか追いつけない


焦りつつも周りを見渡しながら微かに残るあの記憶が若干疼く


遅れたら、死ぬ場所を俺はまた...
っと後悔が精神を揺るがす
レクトは首を左右に振りながら
『まだ、諦めんのは...早い...!』
っと前向きに考え直してふと思う


対人ゲーム...サバゲーっと考えれば...殺人メンバーを殺せるよな?
だが、この世界には...生存者を一人でも多く助けなきゃいけない


レクトは己の両手を見つめながら『正義の殺し』か『不屈の不殺し』...か。っと小声で小さく発した


もはや二択しか選択肢が無い
どちらを撮っても、どちらも救われない。答えがないーーそれがこの世界の理屈かもしれない


そう思い描いている最中で、
『レクトーーー!』っと叫びながら火焔が全力疾走してくる


そして華麗に滑りながら氷った壁に向かって激突して地面にパタリっと倒れた瞬間、つららが火焔に目掛けて落ちて来てレクトが剣を抜き破壊する


レクトは軽く溜息をつきながら剣を鞘に収めながら『だ、大丈夫かよ?』っと地面に大の字に伸びる火焔を見下ろしながらそう言った


腕を伸ばし親指を立て『大丈夫だ、俺はァ不死身だ!』っと強くぶつけたせいか...鼻が赤い
呆れた眼差しで『不死身ならさっきのつらら...刺さっても死なないって事でもオッケーか?』っと若干にやけながら言うレクトに『いや、さっきの発言は...あれだ。撤回だ』っと言いながら火焔は続けて話す
『レクト...俺は、どんな理由だろうと人は殺さないって決めていた。だけどな、こんな卑劣な仕様変更されちゃ...かなわねぇ。どんな綺麗事を並べても、結果として大事な仲間すら守れねぇ...情けないが...。今はそんな事言ってる暇はねぇ、出来るだけ生かすそして、殺人ユーザーを排除だ!』っと目を光らせながら言った


迷いを感じないそんな発言にレクトはただただ...自分の恐れが馬鹿みたくも感じて来た
結局、ゲームの理屈にはゲームらしい対処方でやるしかない
殺さなくてもいい、だから自分にしかできない行動で貫くしかない
それが...俺達の答えだーー!


レクトはようやく気を軽くしたような晴れ晴れとした顔で鏡込み、火焔に手を差し伸べる


『殺人っと言われてる覚悟はあるんだろうな?』っと言う
火焔は『そのぐらいの意気込みでやらなきゃダメだろ?』っとレクトの差し伸べる手を握りしめて
ゆっくりと立ち上がる二人


そしてレクトは『さて、後を追うか?』っと言いながらウィンドウを開き何かを調べ始めた
そして、ストレージからいっぽんの武器をオブジェクト化して火焔に渡した
鍔と柄と鞘を見るば分かる一本の日本刀だ、それを手にした火焔は
『刀か...ムラサメって確か、上等武器だよな?』っとレクトに問い投げた
『あぁ』っと答えてレクトは続けて話す
『俺は剣、片手剣しか持つ気しない...たまたまドロップした武器だからやるよ。さて、追跡が完了したから...追うぞ』っと言いながら洞窟の南側の出口に向かって歩き始めた


この洞窟には、北東西南の入口出口が存在する
ブロック区切りで、最深部は階段を降った先で中心部は、四つの穴と道筋が引かれており非常に探索しやすい洞窟だ
とあいえ、足元が氷ったロードバー迂闊に走れば滑り転ぶし天井に張り巡られたつつらが刺激を受けて滑落してくる
あと北風が吹き付ける...冷たい冷気もお忘れなくっと言った具合だ


南口ルートを歩くこと数分、出口には出たが以前少女の姿がない
だが、有力な事にせめよる攻略組
の頭数を数える事は出来た


ざっと見て50数って位、どうやら街頭区に集まってるのが伺えた
となれば、まだ少し猶予がある...
クエストの秘宝を取り損ねた二人だが...今は少女のゆく足取りを追う方を優先にした


とあいえ、腹が減った訳だ...
ここいらへんで飯ることにした


見晴らしがいい郊外景色、さすが山っと言った所であろう
レクトは、ウィンドウを開き『パンらしきパン』をストレージから取り出してほうばりはじめた
そんな姿を火焔は、気にせずに雪に覆われた草木を見ながら『飯かぁ...(レクトの方をチラッと見る)』
レクトは優雅に実にうまそうな食い方で食べはじめた
それを見た火焔は、地面にある雪をギュッっと掌で押し潰した雪玉をレクトに目掛けて投げ飛ばした


華麗にかわしたレクト、そしてさらにそのパンの上にチーズをストレージから取り出してトッピングして食べる
満面な笑だ...実に、実に微笑ましいが火焔はそれを見るだけで殺意は湧き上がる
うまそうに食うほど、食えない奴は数倍イラつく法則。


それは、うまそうに食う奴
それは、自慢げに食う奴
それは、弄ぶか誘惑か気にしないで食う奴
悲しいぐらい、そんな感じに作られた3本法則(欲説あり)
結局何だかんだで、最終的には雪玉マシンガン見たく火焔は投げ続け、レクトはそれを躱しまくり食事を食べ終えた
当然、レクトは火焔を気にもとめない様に『いくぞ』っと告げたが
火焔は地面に顔を雪に埋めて一の字の体制のまま『レクト...この借りは...いつか必ず...』っと僻み混じりな声で言った


な、何してんだお前...!?っと簡略的に感想を述べたレクトだった

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