俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第57話 クリスマスイブ【後編】
「やっぱり鹿児島と言ったらマッグだよね!」
「いやいや違うだろ。なんで鹿児島と言ったらマッグになるんだよ」
俺たちは今フードコートにあるマッグに来ている。
まだ昼ということもあってか、想像以上に人が多く、マッグの前にはかなりの長蛇の列になっていた。
そんな中で俺もだが、六花のマッグ愛が並んでいる時に爆発していた。
マッグはみんなもご存知の通り全国に展開しているハンバーガーチェーン店だ。
もともとはアメリカで開業したマッグなので日本では多国籍企業になるが…………このことみんな知ってた?
まぁ、俺のしょぼい豆知識は置いといて、六花のマッグ愛は日本一……否、世界一……もとい宇宙一かもしれない。その証拠に長年のマッグ愛好家である俺ですらドン引きしていた。
「ねぇ、鹿児島ってマッグしかないの?」
「そんなことはないが……」
ユキが俺の袖をくいっと引っ張ると悲しそうな表情していた。
俺はなんて答えればいいのか出てこなかった。
その理由としては、鹿児島にはマッグ以外にも有名チェーン店がたくさんある。他県とはなんの変わらないと思うが、今の現状を見てみよう。フードコートにはマッグ以外にも十数店舗の有名チェーン店がある。餃子で有名な店やちゃんぽんで有名な店、カレーで有名な店にうどんで有名な店と多種多様な店がある中でなぜかマッグだけ長蛇の列が出来ていた。他の店にも客はいることはいるが、マッグに比べれば全然である。つまり、もう結論から言うと……鹿児島の人ってマッグ大好きだよね!……いや、まだ他県のマッグを見たことがないからそう断定はできないか。
「ま、まぁ、ユキはマッグじゃなくてもいいぞ?別に他の店でもいいんだからな?」
「しゃあ分かった!うち、ゲンタッキーにするね」
ユキはマッグの列から抜けると隣にあるゲンタッキーの列へと並び直した。
俺はそれを目で見送りながら、なぜか裏切られた気持ちになった。
よくファーストフード店の派閥とかない?俺が中学の時はなんかそういう派閥があって、マッグ派もいればゲンタッキー派もいた。他にもモズバーガー派やロッデリア派もいた。
たぶん裏切られたという気持ちになったのはそういう派閥の違いからなのだろう。
まぁ、派閥が違うからといってどうこうなるわけでもないし、正直そんなことはどうでもいいと思っている。
「しょーくん!順番きたよ!早く注文しようよ!」
「ああ、そうだな」
六花に声をかけられて気がつけば、もう前にいた人たちはいなくなっていた。変わりに前にいるのはニコニコ営業スマイルの若い女性店員。
……マッグの店員って大変そうだな。誰これ構わず営業スマイルで接客しないといけないから顔の筋肉とかヤバいんじゃないかな?俺がもしマッグで働くことになって営業スマイルを毎回お客が来る度にしていたら数時間で顔の筋肉がつるかもしれない。
なんて考えている場合じゃない。早く店員さんのためにもさっさと注文を終わらせないと。店員さんの表情筋がピクピクし始めてるぞ!
「……じゃあ、ビッグマッグセットで。サイドメニューはポテト、ドリンクはコーラで」
「かしこまりました。ビッグマッグセットお一つですね。店内でお召し上がりでしょうか?」
「はい」
「かしこまりました」
「ちょっと!しょーくん注文早くない?」
「いや、普通だろ。六花も早く注文しないと後ろの人たちに迷惑だぞ」
「分かったから、ちょっと待って!」
と、六花は言って慌ててメニュー表と睨めっこするものの、結局注文が終わったのはその五分後だった。……後ろの人たち並びにマッグ店員さん!六花が大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!
とりあえず、店員さんと後ろの人たちには軽く頭を下げた。
「いやいや違うだろ。なんで鹿児島と言ったらマッグになるんだよ」
俺たちは今フードコートにあるマッグに来ている。
まだ昼ということもあってか、想像以上に人が多く、マッグの前にはかなりの長蛇の列になっていた。
そんな中で俺もだが、六花のマッグ愛が並んでいる時に爆発していた。
マッグはみんなもご存知の通り全国に展開しているハンバーガーチェーン店だ。
もともとはアメリカで開業したマッグなので日本では多国籍企業になるが…………このことみんな知ってた?
まぁ、俺のしょぼい豆知識は置いといて、六花のマッグ愛は日本一……否、世界一……もとい宇宙一かもしれない。その証拠に長年のマッグ愛好家である俺ですらドン引きしていた。
「ねぇ、鹿児島ってマッグしかないの?」
「そんなことはないが……」
ユキが俺の袖をくいっと引っ張ると悲しそうな表情していた。
俺はなんて答えればいいのか出てこなかった。
その理由としては、鹿児島にはマッグ以外にも有名チェーン店がたくさんある。他県とはなんの変わらないと思うが、今の現状を見てみよう。フードコートにはマッグ以外にも十数店舗の有名チェーン店がある。餃子で有名な店やちゃんぽんで有名な店、カレーで有名な店にうどんで有名な店と多種多様な店がある中でなぜかマッグだけ長蛇の列が出来ていた。他の店にも客はいることはいるが、マッグに比べれば全然である。つまり、もう結論から言うと……鹿児島の人ってマッグ大好きだよね!……いや、まだ他県のマッグを見たことがないからそう断定はできないか。
「ま、まぁ、ユキはマッグじゃなくてもいいぞ?別に他の店でもいいんだからな?」
「しゃあ分かった!うち、ゲンタッキーにするね」
ユキはマッグの列から抜けると隣にあるゲンタッキーの列へと並び直した。
俺はそれを目で見送りながら、なぜか裏切られた気持ちになった。
よくファーストフード店の派閥とかない?俺が中学の時はなんかそういう派閥があって、マッグ派もいればゲンタッキー派もいた。他にもモズバーガー派やロッデリア派もいた。
たぶん裏切られたという気持ちになったのはそういう派閥の違いからなのだろう。
まぁ、派閥が違うからといってどうこうなるわけでもないし、正直そんなことはどうでもいいと思っている。
「しょーくん!順番きたよ!早く注文しようよ!」
「ああ、そうだな」
六花に声をかけられて気がつけば、もう前にいた人たちはいなくなっていた。変わりに前にいるのはニコニコ営業スマイルの若い女性店員。
……マッグの店員って大変そうだな。誰これ構わず営業スマイルで接客しないといけないから顔の筋肉とかヤバいんじゃないかな?俺がもしマッグで働くことになって営業スマイルを毎回お客が来る度にしていたら数時間で顔の筋肉がつるかもしれない。
なんて考えている場合じゃない。早く店員さんのためにもさっさと注文を終わらせないと。店員さんの表情筋がピクピクし始めてるぞ!
「……じゃあ、ビッグマッグセットで。サイドメニューはポテト、ドリンクはコーラで」
「かしこまりました。ビッグマッグセットお一つですね。店内でお召し上がりでしょうか?」
「はい」
「かしこまりました」
「ちょっと!しょーくん注文早くない?」
「いや、普通だろ。六花も早く注文しないと後ろの人たちに迷惑だぞ」
「分かったから、ちょっと待って!」
と、六花は言って慌ててメニュー表と睨めっこするものの、結局注文が終わったのはその五分後だった。……後ろの人たち並びにマッグ店員さん!六花が大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!
とりあえず、店員さんと後ろの人たちには軽く頭を下げた。
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