俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第34話 新たなヒロイン登場で修羅場?!
今日の放課後。
俺は自分の席でラノベを読みながら、考えごとをしていた。
途中、六花が俺のところに来て『部活来ないの?』と、聞いてきたが、俺は適当な理由をつけて、行かないことを伝えた。
一瞬、疑わしい目で見つめてきたが、あっそうと言って部活に行ってしまった。
――悪いな六花。俺はそれどころじゃないんだ。
そう。
俺は部活をしている場合ではない。
とうとうこの時がやってきてしまったのだ。
昨日拾った謎のラブレターII。
文章はこう書かれていた。
――もう待つだけなんてイヤッ!我慢できない!
――明日の放課後、屋上で待っています。
――絶対に来てね♡
絶対に行きたくねぇ!
もう行く前から分かる!
絶対にめんどくさい事に巻き込まれるというのが、もう目に見えるくらいに分かる!
「でも……行かなきゃなぁ……」
時計の針を見れば、午後三時五十分。
あと十分たったら行こうかな。
◆❖◇◇❖◆
そして、十分はいつも以上に早く訪れた。
時計の針を見れば、午後四時。
「んがああああ!」
俺は頭を抱えながら呻き声をあげてしまった。
クラスに残っていた女子三人はビクンと体を震わせ、俺を一瞬チラリと見た後、ひそひそと喋りながらそそくさと教室から逃げ去ってしまった。
――ハハハ……なんか傷つくな!
「てか、時間経つの早いな……」
なんで嫌な時に限って、時間の経過というものは早く感じられるのだろうか。
嫌な時ほど長く感じられたら、どれだけいいことか。
俺は読んでいたラノベを閉じ、鞄にしまう。
「……行くか……」
覚悟を決めた俺は、席を立って教室を出た。
◆❖◇◇❖◆
屋上への道はあっという間だった。
気がつけば、屋上に出れるドアの前まで来ている。
――このドアの向こうに謎のラブレターの差出人がいるのか……。
なんとも言えない思いが、俺の心の中をぐちゃぐちゃに掻き回している。
息は少し苦しく、心臓がドキドキと鼓動を速めている。
「ふぅ……」
一回深呼吸をして、一旦自分を落ち着かせる。
――落ち着け俺!こんな事どうだってないじゃないか!
俺はゆっくりとドアノブに手をかけ、ゆっくりとドアノブを回す。
ドアノブが全部回ったところでまた深呼吸。
あとはこのドアを押すだけ。
「…………よし!」
気合いを入れ、いざ出陣!
目の前が夕日の逆光で一瞬眩んだ。
「…………」
あれ?
誰も…………いない?
と、辺りをキョロキョロしている時だった。
「おにぃ~ちゃん♪」
「なっ?!」
いきなり背後から誰かに抱きつかれた。
――お兄ちゃん?妹なんていないんだが。
俺は後ろを振り返ると、そこには…………
中学生くらいの黒髪ロングでポニーテールをした、六花と同等ではないかと思うレベルの美少女が満面の笑みを見せながら抱きついていた。
   「な、なななな何してるの?!」
   そして、その一部始終を見ていたらしい六花が叫んだ。
   ――ああ。オワッタナ。
この状況って、あれでしょ?
   ラブコメアニメの定番である『修羅場』って言うやつだろ?
   ハハハ。
   もう…………嫌だ。
俺は自分の席でラノベを読みながら、考えごとをしていた。
途中、六花が俺のところに来て『部活来ないの?』と、聞いてきたが、俺は適当な理由をつけて、行かないことを伝えた。
一瞬、疑わしい目で見つめてきたが、あっそうと言って部活に行ってしまった。
――悪いな六花。俺はそれどころじゃないんだ。
そう。
俺は部活をしている場合ではない。
とうとうこの時がやってきてしまったのだ。
昨日拾った謎のラブレターII。
文章はこう書かれていた。
――もう待つだけなんてイヤッ!我慢できない!
――明日の放課後、屋上で待っています。
――絶対に来てね♡
絶対に行きたくねぇ!
もう行く前から分かる!
絶対にめんどくさい事に巻き込まれるというのが、もう目に見えるくらいに分かる!
「でも……行かなきゃなぁ……」
時計の針を見れば、午後三時五十分。
あと十分たったら行こうかな。
◆❖◇◇❖◆
そして、十分はいつも以上に早く訪れた。
時計の針を見れば、午後四時。
「んがああああ!」
俺は頭を抱えながら呻き声をあげてしまった。
クラスに残っていた女子三人はビクンと体を震わせ、俺を一瞬チラリと見た後、ひそひそと喋りながらそそくさと教室から逃げ去ってしまった。
――ハハハ……なんか傷つくな!
「てか、時間経つの早いな……」
なんで嫌な時に限って、時間の経過というものは早く感じられるのだろうか。
嫌な時ほど長く感じられたら、どれだけいいことか。
俺は読んでいたラノベを閉じ、鞄にしまう。
「……行くか……」
覚悟を決めた俺は、席を立って教室を出た。
◆❖◇◇❖◆
屋上への道はあっという間だった。
気がつけば、屋上に出れるドアの前まで来ている。
――このドアの向こうに謎のラブレターの差出人がいるのか……。
なんとも言えない思いが、俺の心の中をぐちゃぐちゃに掻き回している。
息は少し苦しく、心臓がドキドキと鼓動を速めている。
「ふぅ……」
一回深呼吸をして、一旦自分を落ち着かせる。
――落ち着け俺!こんな事どうだってないじゃないか!
俺はゆっくりとドアノブに手をかけ、ゆっくりとドアノブを回す。
ドアノブが全部回ったところでまた深呼吸。
あとはこのドアを押すだけ。
「…………よし!」
気合いを入れ、いざ出陣!
目の前が夕日の逆光で一瞬眩んだ。
「…………」
あれ?
誰も…………いない?
と、辺りをキョロキョロしている時だった。
「おにぃ~ちゃん♪」
「なっ?!」
いきなり背後から誰かに抱きつかれた。
――お兄ちゃん?妹なんていないんだが。
俺は後ろを振り返ると、そこには…………
中学生くらいの黒髪ロングでポニーテールをした、六花と同等ではないかと思うレベルの美少女が満面の笑みを見せながら抱きついていた。
   「な、なななな何してるの?!」
   そして、その一部始終を見ていたらしい六花が叫んだ。
   ――ああ。オワッタナ。
この状況って、あれでしょ?
   ラブコメアニメの定番である『修羅場』って言うやつだろ?
   ハハハ。
   もう…………嫌だ。
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