異界共闘記

totoma

レイ


 次の日の朝、

「いってきまーす」

「そんな遠くに行かないようにね」

「はーい」





  それじゃあ、まずこの体からどうにかするか


闇魔法《変身》


  この日の為に俺が作ったオリジナル魔法で、体や声など細かい部分まで変えることができる。


  今の俺は、銀髪、蒼眼、身長約185cm、細身で一見20歳前後の見た目に変わっている。
 
  名前はどうしようか、



  レイでいいか


  とりあえずこのレイの身分を保証できるものがないと、



  我が家が治めるこのゼイルート領は南側に死の森の呼ばれるCランク以上の魔物しか生息しない魔境があるが、北側は比較的魔物も少なく街道も整備されている。

  魔物のランクとは、4年に1度冒険者ギルドが発行しており、単純な強さや、珍しさなどでG~SSにランク付けされている。



  そんな訳で俺は街の北側に来ていた。
  南側から人が出てきたら絶対怪しまれるしな


  森の出口辺りでいいか…

空間魔法《短距離転移》

  長距離転移の場合、これまで行ったことのある場所にしか行けないのに対して、短距離転移は視界に映る場所ならどこにでも転移することが出来る


  
  

「旅の者か?」

「はい、色々な場所を回ってみようかなと思っています
   身分を証明するものが無いのでこの街で作りたい思っています…」

「そうか
   それなら冒険者ギルドに登録するといい
   悪いが、関料として銀貨1枚を貰うぞ」


  予め準備していた背負い袋から銀貨1枚を出して渡した。

  これでも俺は貴族の子供、毎月お小遣いを貰っているが、使う機会がなかったから銀貨50枚ほど持っている

  5歳の子供が約50万円持っていると考えると、貴族の凄さを改めて感じるな…


「ギルド証を持ってきてくれればこの銀貨は返却される。
   発行出来たら一回戻ってこいよ」

「わかりました  」

  

  とりあえず冒険者ギルドだな
  場所を聞いておかないと


「冒険者ギルドってどこにあります?」

「入ってすぐの大通りを真っ直ぐ行って5分位のところに大きな建物が建ってるからすぐ分かる」

「ありがとうございました」








  
  5分程歩いたところにそれらしい建物があった

  ここが冒険者ギルドか、


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