神様の手違いで異世界クラス転移~この世界はめちゃくちゃだ!~

BLACKArcher

19話魔物の討伐

俺は今魔物の群れと対峙している。そして俺は試したい技を試そうとしている。その名も!

「我が前から消え失せろ!王の裁きヘルグラムエンド!!」

技の名前とその前のセリフは今考えた!本当は技の名前もセリフも言わなくていいんだけど言った方がかっこよくね?
そう言い終わると、魔物の群れが全部灰とかした。効果は想像通りだった。そう!この技はこの世界には存在しない!俺のオリジナル魔法!その名も王の裁きヘルグラムエンド!!我ながらよくできていると思う。恐ろしいけど。多分これは、神級魔法だろうなー。と俺は思いながら発動した。セリフは恥ずかしくて人前では言えないけどね。

「さてと、終わったことだし帰ろうかな?……あれ?兵士の皆さんどうしたの?膝まづいて?」

「「「「さ、流石は我が英雄!あなたの強さには感服致します!」」」」

「お、おう?」

よくわからん、腑抜けた返事をしてしまった。さてと、今度こそシスティーナのところに戻るか。そう言い、ダッシュでシスティーナの所へ戻った。

「よっと、ただいま。」

「え?悠斗?早すぎはしませんか?まだ全然時間たっていませんよ?」

「あぁ、ちょっとオリジナル魔法でサクッとやっつけたから。」

「へー、悠斗はもうなんでもありですね。これは人間かどうか疑うレベルですね。」

「ちょっとそれはさすがに酷いよー。僕は人間だよ?……多分。ボソッ」

「そうですよね。冗談です。テヘッ♡」

可愛い!そう思ったのは俺だけじゃないだろう。てか、あの時以来から俺はシスティーナに対して接し方とか思い方とかだいぶ変わったな。時間はそんなに経ってないのに。

「悠斗?どうかしましたか?」

「え?いや、まだ全然時間は経ってないのにここまでシスティーナに対しての考え方が変わっているからもしかしたら近いうちにシスティーナにメロメロにされちゃいそうだなーって思ってさ。」

「………へ?そ、そうですか。そ、そのう、嬉しいです。が、頑張っていきます!」

あぁ、可愛い!てかもうこれは好きなんじゃないかな?俺に恋愛感情はよくわからんから判断できないが。

「あ、あの!悠斗様!少しいいでしょうか?」

「うん?あぁ、村長か。なんだ?」

「今すぐに私の家に来ていただけないでしょうか?重要な話があります。」

「分かった。直ぐに行こう。システィーナも一緒でいいか?」

「は、はい!構いません。あ、ありがとうございます!」

そう言い、俺達は村長の家へと向かった。村長の家に着くと、まぁまぁでかくて立派なログハウスに近い建物があった。俺達はそのまま村長の書斎へ向かった。そして、書斎に入ると、

「いや、来てもらってすみません。実はあなたにここの英雄として語り継ぐだけでは我々の気持ちが抑えきれません!あなたも見たでしょう?あなたが魔物を倒してからの村人達の姿を。そこで悠斗様には我々の主になっていただきたいのです!こんな小さな村ですが、どうか!お願いできないだろうか?」

「……具体的には何をすればいい?」

俺は真剣にそう言った。村長が冗談で言っていないとわかったからだ。

「今は、出来ればでいいのですが、最近は雨が降らず、作物が育たなくて困っていたので雨を降らすか、水を畑にやってくださると助かります。もうひとつは我らを導いてくだされ。難しいことはいいません。あなたはいつか大物になると確信います。その時に我らを傘下に入れて保護して欲しいのです。いかがです?」

「……はっきり言うがお前らは亜人たちなどに偏見を持ったりはしていないか?」

「それはどういうことかは分かりませんが我々の村は種族の差別は持ってはおりません。」

「そうか。良かった。それなら喜んで受けさせてもらう。ただし、今は旅の途中だ。たまにここによったりするが、基本はここにはいない。後である程度の防御障壁など作っておくが、本格的なのはまた今度だ。後、雨の件については今もう降らしているから安心しろ。」

「そうか!ありがとう!では、我が村は正式にあなたのものだ。これからもよろしくお願いします。」

「あぁ、よろしく頼む。システィーナもそれでいいな?」

「私は悠斗の自由にすればいいと思っているので文句はありません。」

「そうか。それでこの村の名前だが、村長の名前から取ってマルタード村でいいか?」

「はっ!このマルタード、悠斗様が不在の間精一杯このマルタード村を守っていこうと思います。」

「あぁ、頼んだぞ。……俺はあんたのことを信用してるから裏切らないでくれよ?」

「え!悠斗、それは……………」

「はっ!当然でございます!この命にかけても裏切りは致しません。では、宴の準備が出来ているでしょうから行きましょう。我が主よ!」

「了解、行こうかシスティーナ。」

「悠斗、さっきの言葉の意味、あとでしっかりと説明してくださいね?」

「あぁ、分かったよ。」

そういい、俺達は村の広場へ行き、俺がこの村の主になったこと、この村をマルタード村と名付けたことなどを説明した。誰か1人くらいは反論者が出ると予想してはいたが誰も反論する人はいなかった。むしろ、全員喜んでいた。

「「「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!流石は我らの村の英雄!いや、我らの主!」」」」」」

いや、かなり恥ずい。隣ではシスティーナが笑っている。可愛く。

「ちょっと笑わないでくれよー。」

「うふふっ、すみません。悠斗の恥ずかしがるところなど初めて見ましたので。」

「うぅー、ならお返しだ。システィーナ今日もすごく可愛いね。特に笑っている顔なんか最高だよ?」

「へ?も、もうそんな可愛いとかそんなまっすぐ照れもなく真剣に言われると照れます。は、恥ずかしいです。……悠斗のバカ。けど、嬉しいです。ありがとうございます。大好きですよ、悠斗。」

「あのー、ひとつ聞いてもよろしいですか?」

村長が宴が行われている中から抜け出して俺たちのところに来て聞いてきた。

「会話からすると恋人のように思いましたが?どうなんです?」

「えっと、まだ付き合ってはいませんね。」

俺が答える前にシスティーナが答えた。

「なるほど。気持ちは伝えたのですね?その様子からすると。頑張ってください。」

「はい!ありがとうございます!」

そう言い終わると、村長は元の位置に戻って酒やらなんやら飲んだり食べたりしていった。

そして俺は、

「システィーナ、俺は決めたよ。俺は地球にいたヤツらは信用出来ないがこの星には罪はない。システィーナがそうだったようにこの世界にはいい奴らが沢山いる。だから、俺はこの世界では普通に信用したり友達が作れるかはわからないけど頑張ってみようと思う。」

「え?それは本当ですか?」

「あぁ、本当だ。……だが、もし裏切られたりすれば俺は俺でいられるかわかんない。だから、システィーナが俺のそばでずっと支え続けてくれるか?」

「はい!もちろんです!………って!ぇぇぇぇ!い、今のはそ、そのプ、プロポーズですか?」

「あぁ、気づかなかったがそういうふうに捉えもできるのか。いや、知らないうちに言葉が出ていたなら無意識の本音が出ていたということか。………よし、改めて言う。システィーナ俺と結婚してくれ!」

「は、はい!もちろん、喜んで!大好きです、悠斗!」

「ありがとう。思っている以上にお前にメロメロにされるの早かったな。俺思っている以上にチョロいのかな?」

「浮気は許しませんからね?」

「あぁ、分かっているよ。だから、その冷たい目はやめて!怖いから!あ、でもまだ結婚は出来ないや。」

「な、なんでですか?」

システィーナは涙を浮かべながら上目遣いでこっちを見てきた。可愛い!じゃなくて、

「いや、理由はね、俺がその年齢に達していないからだよ。この世界では結婚できる年齢は男性は17歳で女性は16歳だから。で、俺の年齢は16歳だからあと1年待たないと。だからね?泣かないで?」

「そ、そういうことなら。では、婚約者ということでいいですよね?」

「あぁ、そういう事だね。」

「これからはどうするのですか?」

「冒険者でランクを上げて有名になることかな?その後で国を作る。種族差別のない国をね。そうすることで差別されてきたもの達の保護につながる。多分これで1年はかかるかもね?異論はある?」

「ただ、亜人たちを奴隷とする国にとっては悠斗の国は邪魔になるはず、そうすれば戦争になりますよ?どうするのですか?」

「そこは考えている。まずは宣戦布告。その後で戦う意思のないものは心で念じてもらい、俺がそれを感じ取り、そいつらはゲートで逃がす。その他は残念だが殺すしかないだろうね。亜人達は殺さないで助けるけど。」

「そうですか。そこまで考えが固まっているのならいいです。では、これからもよろしくお願いしますね、悠斗。」

「あぁ、よろしく。システィーナ。」

そう言い、俺達はついに婚約者同士となり、宴を楽しんだ後、締めに俺達の関係を報告し、みんなから祝福され、俺達は村長の家に行き、寝た。そして、朝になり、目が覚めた。だが、一つ気になることがあった。それは、寝る前はシスティーナがいなかったはずなのに今は俺の横で寝ていることだ。すごく可愛いので起こさずにずっと観察していることにした。だけど我慢できず、つい抱きついてしまった。髪からはいい匂いがした。でも、そんなことすれば誰でも起きるわけで、システィーナも例外ではなく、

「ふにゅ、ふぁ〜〜〜。え?ゆ、悠斗?なぜ抱きついているのです?」

「システィーナの寝顔が可愛すぎて耐えきれず、抱きつきました。」

「いや、抱きつかれたまま言われても困るんですが?いや、嫌じゃないので、というか嬉しいのでもう少しこのままでいてください。気持ちいいので。」

「うん、喜んで。」

その後、あと少しと言いながらも結局1時間もその状態でいた。村長が呼びに来なかったらずっとあのままだったかもしれない。それほど気持ちよかったのだ。

「俺、あれほど心が満たされたのは初めてだよ。嫌なこと、全てあれで吹き飛んだよ。ありがとね?システィーナ。」

「いえ、どういたしまして。こちらこそ、ありがとうございました。」

そう俺達はじゃれながらリビングまで行き、村長の孫達に茶化されたあと、出ていくことにした。もちろん防御障壁を作るのを忘れず、効果は、


英雄悠斗の加護障壁

どんな攻撃も防ぐ。承認していない奴らは入ることすら出来ず、触れると状態異常にかかる。出る時は自由。登録しとけば出入り自由。



とあった。効果を村長と門番の兵士達に伝えておいた。そして俺たち2人は村人達に見送られながら旅に出た。








コメント

  • BLACKArcher

    異世界の結婚できる年齢なので大丈夫です。教えてくださりありがとうございます。

    1
  • 笑わない猫

    投稿お疲れ様です
    1つ気になったのですが
    男は17女は16と記載されていますが
    実際は18と16ですよ
    あと、もうすぐ女も18になるそうですよ
    男と女で結婚する年齢が違うと
    男女差別になるからだそうです

    3
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品