一万の聖剣を持つ精霊
魔法技術
俺達は、学園の体育館であろう場所に来ていた。
「それでは皆さん、これからあそこにある的に目がけて魔法を打ってください。魔法に制限はありませんので頑張って下さい。レガリアを持っている方は自由にお使いください」
説明が終わった途端、貴族達は自分用のレガリアを取り出した。
レガリアは高価なものらしく、庶民には到底手が届かない物らしい。周りは欲しそうに見ているが、実際の所マリーやリーリのように普通に杖で打った方が威力が強く見える。
「そういえばイルミナ。お前、魔法出来るのか?」
「私?まぁ...少しだけですけどね…」
これは正直驚いた。だって俺はイルミナには剣術(我流)しか教えてないからだ。
「どれくらい出来るんだ?」
「まぁ、木を一本切り倒すくらいですね…。少しマリーさんに教えて貰ったんだけど、『改善点は沢山ある』って言われちゃったんですよ〜...」
俺はイルミナの魔法の練習については全く関わっていない。だけど、今まで戦ってきた奴らに、そのような威力の魔法は見た事がないような...。
他の奴らは魔法を何発か撃ってやっと当たってる。しかも、的は土で出来ているが、少しも傷付いていない。だけど、喜んでいる。
それでも、先生達は時々凄いものを見たように驚いている。
そんなことを思っている間に試験の番は少しずつ回ってくる。
「おい、イルミナ。少し剣をかせ」
「うん?なにするのですか?」
俺は精錬スキルを使って剣を変形させていく。剣の形はみるみると変形し、杖へと変わった。
「やっぱりイルミナは剣より杖の方が似合うな。これを使って行ってこい」
イルミナは受け取った途端、いつも見る無邪気な笑顔を見せてから試験に向かう。
「最後は...イルミナさーん!お願いします」
「はっ、ひゃい!」
...いつになったら噛まくなる...。
庶民はそうでは無いが、やはり貴族達は良い目を向けない。
「い、いきます! ウィンドカッター!」
神眼はしっかりと杖に魔力が溜まるのをとらえた。どうやら風魔法らしい。しかし、魔力量が明らかにおかしい。
桁外れな魔力を込めた魔法が放たれた。初めは速すぎて目で捉えるのがやっとの風魔法だが、次第にスピードが落ちた。それでも、ぎりぎり的を全て吹き飛ばした。
周りはありえない物を見たかのように固まっている。
「イルミナ、良かったじゃないか。どこに改善点があるんだ?」
「えーっとですね…。あまり自由に魔力が操作出来ないから一度撃つのに沢山の魔力を使ってしまうんです。だから沢山は撃てないのです...」
確かに、魔力量の割には威力が低かった。
「大丈夫だ、きっと学園に入ったら理由がわかるさ」
「そうかな...?」
イルミナはイマイチだったかも知れないが、周りには衝撃が強かったらしく今だに驚いて固まっている奴もいる。
「...はっ!? そ、それでは、次の試験に移りましょう」
いち早く現実に返ってきた先生が次の会場へ案内するために指示を出す。
「それでは皆さん、これからあそこにある的に目がけて魔法を打ってください。魔法に制限はありませんので頑張って下さい。レガリアを持っている方は自由にお使いください」
説明が終わった途端、貴族達は自分用のレガリアを取り出した。
レガリアは高価なものらしく、庶民には到底手が届かない物らしい。周りは欲しそうに見ているが、実際の所マリーやリーリのように普通に杖で打った方が威力が強く見える。
「そういえばイルミナ。お前、魔法出来るのか?」
「私?まぁ...少しだけですけどね…」
これは正直驚いた。だって俺はイルミナには剣術(我流)しか教えてないからだ。
「どれくらい出来るんだ?」
「まぁ、木を一本切り倒すくらいですね…。少しマリーさんに教えて貰ったんだけど、『改善点は沢山ある』って言われちゃったんですよ〜...」
俺はイルミナの魔法の練習については全く関わっていない。だけど、今まで戦ってきた奴らに、そのような威力の魔法は見た事がないような...。
他の奴らは魔法を何発か撃ってやっと当たってる。しかも、的は土で出来ているが、少しも傷付いていない。だけど、喜んでいる。
それでも、先生達は時々凄いものを見たように驚いている。
そんなことを思っている間に試験の番は少しずつ回ってくる。
「おい、イルミナ。少し剣をかせ」
「うん?なにするのですか?」
俺は精錬スキルを使って剣を変形させていく。剣の形はみるみると変形し、杖へと変わった。
「やっぱりイルミナは剣より杖の方が似合うな。これを使って行ってこい」
イルミナは受け取った途端、いつも見る無邪気な笑顔を見せてから試験に向かう。
「最後は...イルミナさーん!お願いします」
「はっ、ひゃい!」
...いつになったら噛まくなる...。
庶民はそうでは無いが、やはり貴族達は良い目を向けない。
「い、いきます! ウィンドカッター!」
神眼はしっかりと杖に魔力が溜まるのをとらえた。どうやら風魔法らしい。しかし、魔力量が明らかにおかしい。
桁外れな魔力を込めた魔法が放たれた。初めは速すぎて目で捉えるのがやっとの風魔法だが、次第にスピードが落ちた。それでも、ぎりぎり的を全て吹き飛ばした。
周りはありえない物を見たかのように固まっている。
「イルミナ、良かったじゃないか。どこに改善点があるんだ?」
「えーっとですね…。あまり自由に魔力が操作出来ないから一度撃つのに沢山の魔力を使ってしまうんです。だから沢山は撃てないのです...」
確かに、魔力量の割には威力が低かった。
「大丈夫だ、きっと学園に入ったら理由がわかるさ」
「そうかな...?」
イルミナはイマイチだったかも知れないが、周りには衝撃が強かったらしく今だに驚いて固まっている奴もいる。
「...はっ!? そ、それでは、次の試験に移りましょう」
いち早く現実に返ってきた先生が次の会場へ案内するために指示を出す。
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4
コメント
ハスタ
それおもた
獣王メコン川
面白いな、KADOKAWA出版してくれよ