チート過ぎてチート(語彙力)な異世界転移

樹(いつき)

第10話 名付け

 俺は3体と話す前に少し周りの様子を見た。
 
 「俺は低級の悪魔だった!」

 「私は中級の天使だった!」

 とまぁ皆こんな感じだ。だがしかし

 「僕は最上級の天使だったよ」

 中島光輝だ。あいつは最上級天使の召喚に成功したらしい。

 「キャーすごーい!」

 「さすが光輝くんだね!」

 そしてもう2人凄いのがいた。

 「大樹!私最上級精霊召喚できたよ!」

 「俺は最上級悪魔だよ〜」

 「お前らすげぇな」

 凜と康太だ。ここは普通に驚いた。凜は白猫の姿をした精霊。康太は赤黒い肌をした小さな悪魔だった。だが神級を3体召喚している俺からすると少し微妙だと思ってしまう。

 『それはマスターの感覚がおかしいからです。いよいよチートの影響で感覚麻痺してきましたね』

 (ぐっ…叡智神さん最近ちょっと当たりキツくね?)

 『それはきっと気のせいです』

 (お…おう…)

 まぁそんなことよりもまずはこの3体だ。
 
 「お前らはなんで名前が無いんだ?」

 基本的にどんな悪魔 天使 精霊でも名前があるはずなのにこいつらはない。

 「それは私達に名前を付けられるほど高位な存在がいなかったからでございます。」

 「しかしご主人様は私達よりもとても強い存在です。」

 「つまり我が主は最強なので名付けも余裕ということであります!」

 おいそこの狼、でかい尻尾を振り回すな。周りに甚大な被害が出る。

 「そういうことなら俺がお前らに名付けをしよう。」

 「「「感謝致します!!」」」

 「じゃあ神級悪魔のお前は《ハデス》を名乗れ」

 「はっ!有り難き幸せです!」

 「神級天使のお前は《ルカ》を名乗れ」

 「はい!ありがとうございます!」

 「神級精霊のお前は《フェル》を名乗れ」

 「了解した!感謝する!」

 名付けを終えるとハデス達の体が光出した。

 (うお!?なんだこれ!?)

 『神級の悪魔 天使 精霊に名付けをしたので眷属化しました。』

 使役と違い眷属は召喚主に引っ張られて能力が格段に向上するらしい。

 「これは…体に力が溢れてきます!主様!」

 「これがご主人様の力なのですね!」

 「今なら大陸の1つや2つを簡単に蹂躙できてしまいそうですぞ!」

 なんかフェルだけ頭がヤバい気がするけど気にしたら負けだよねうん。

 「強くなったみたいだしお前らのステータスを見してもらう」

 「「「はっ!」」」

 そしてこいつらのステータスを見た俺は固まってしまった。




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