俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第2章 #6 「和丸五番勝負! ② 〜エアホッケー編〜」

 最初の勝負はエアホッケーに決まった。因みに勝負の決め方はそれぞれやりたいものを決めて一致しなければジャンケンで決める事になっている。

 俺がエアホッケーを選んだが丸岡はパズルゲームを選びジャンケンの結果俺が勝ったのでエアホッケーになった。

 何故俺がエアホッケーを選んだかって?それは当然勝率が高いからさ!

 「っしゃあ!コレは勝ったも同然だろ?」

 「イヤイヤ、決め付けるの早過ぎだろ!」

 そんな会話をしながらお互い100円を入れて持ち場に着いた。

 俺はマレットを1つに対して丸岡は二刀流ときたものだ(ほぼ反則だと思うが…)!

 俺の所にあるパックが出てくる出口にはパックが置いてあった。どうやら俺が先攻のようだ!

 「じゃあ俺が先攻な!」

 「OK!」

 ルールは制限時間は5分、多く入れた方が勝ちの単純ルールだ!

 「行くぜ!」

 俺は先手にパックをジグザグになる様に打った。ちょうど真ん中の所で跳ね返り丸岡のゴールに向かっていく。

 「させるか!」

 しかし丸岡は上手く弾き返した。そして弾き返したパックはあちこちで跳ね返り俺のゴールに吸い込まれていった。

 「くっ!」

 「どうした和彦!勝って当然なんだろ〜?」

 まだ1点だというのにドヤ顔の丸岡である。

 (コイツ〜!!)

 ドヤ顔の丸岡に腹が立った俺はパックを取り出すと速攻で打った。真っ直ぐ打ったが丸岡も油断しており取れずにゴールに入っていった。

 「あっ!」

 「へっ!1点でドヤ顔は早過ぎたんじゃねーか(笑)?」

 あまりの丸岡の間抜けさについ笑ってしまった。

 「くっそ!もう許さん!」

 ---そして残り時間1分が経った。点数は10対10で接戦だった。

 (あと1分、ココで2、3点は欲しいなあ)

 次は丸岡から打つ番だったがココで丸岡は手を滑らせマレットを1つ飛ばしてしまった。

 「やべっ!」

 丸岡が打ったパックはチョコっと当たるだけでこっちに向かってきた。しかもマレットを1つ失くし慌てて取ろうとしている。

 「チャーンス!」

 俺は真っ直ぐ打ったパックは丸岡のゴールに綺麗に入っていった。

 「よっし!」

 (あと1点取れれば俺の勝ちで決まりだぜ!)

 残り45秒をきった。

 「早く取り返さないと」

 丸岡は慌ててパックを取り出し打ち始めた。焦りで無茶苦茶な所に打ったパックはあちこちで跳ね返り最早誰も取れなかった。

 「アッタンネ〜!」

 「お前が適当に打ったんだろ〜!」

 そう言った時だった。たまたま俺のマレットに当たったパックが俺のゴールに入っていた。

 「ああ〜〜!!」

 「(笑)」

 俺のテンパり具合に吹き出し笑いが出る丸岡。

 「早く、早く、早く〜!」

 「ハハハハハッ!!!!!」

 変な声が出る俺を見て笑いが止まらない丸岡。

 残り15秒!

 「おらあーーーーー!!!!!」

 俺はフルスイングでパックを打ったが斜めに向かっていき丸岡のとこの角に当たり跳ね返ってきた。

 (ヤバい!)

 俺は体勢を立て直すまでもなくフルスイングで打った体勢のままパックを打ち返した。

 残り10秒!

 打ち返したパックは丸岡に打ち返され斜めに跳ね返る。跳ね返りながらジワジワと近づいてくるパック。コレを打ち返すのは結構難しい。

 (外したら終わりだぞ!)

 「うおおおーーー!!!」

 残り5秒!

 俺が振ったマレットは見事にパックに当たり丸岡のゴールに向かって…

 「入ったーーー!!!」

 ---結果は12対11で何とか俺が1勝を手にしたのだった。

 第1戦 和彦◯ー丸岡× (1勝0敗)
 

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