俺の高校生活に平和な日常を
第3章 #11「影の努力、そしてその結果…」
 DVDを見終えみのりの作ってくれたガトーショコラを堪能した俺はふとみのりの方を見た。するとみのりは横たわっていた。
 「みのり?」
 「スー、スー」
 小さく寝息を立てていた。どうやら途中で寝落ちしたらしい。しかし起こすのも気が咎めるので掛け布団を探して掛けてあげた。
 「これでよしっと」
 一応これで風邪は引かないだろう。多分だが昨日張り切り過ぎて中々眠れなかったのだろう。目の隈がその根拠だ。昨日見た時には全く見かけられなかったが今日の彼女を見るとうっすらと目の下に隈が出来ていた。
 他にもお昼の親子丼を持ってきてくれた時、指に絆創膏を貼っている事に気がついた。帰り際に手を振ってくれたときはそんなものなかった。きっと頑張って料理の腕を磨いていたのかもしれない。あくまで俺の考えなのだが…
 しかし俺なんかの為にここまでしてくれたことにメチャクチャ感謝しているさ。女の子にそこまでしてもらえたのは梓以外では初めてだったからだ。
 「ホント、ありがとな」
 俺は小さく呟きながら彼女の頭をソッと撫でた。不思議なことに自然と手が動いていたのだ。
 「和彦君…」
 「!!」
 名前を呼ばれ一瞬ビクついてしまった。頭を撫でたところを見られたのかと思って結構焦った。
 「スー、スー」
 「…ね、寝言か?」
 また寝息を立て始めた。さっきのはどうやら寝言のようだった。一体どんな夢を見ているのか気になってきた。みのりの夢の中で俺はどんな目にあっているのだろうか?友達として見ているのか?はたまた獲物として見ているのか?出来れば後者は遠慮願いたいばかりだ。
 「ハア、和彦君、ハア、いい匂い♡」
 どうやら後者の方だった。期待した俺がバカだ。今頃俺はみのりに捕まってたっぷり搾り取られてるのだろうか?夢とはいえこちらとしてはいい気分じゃないな。
 「ハア、ハア、ハア♡」
 「なっ!」
 俺は完全に油断していた。興奮気味のみのりは頭を撫でていた俺の腕を掴んできたのだった。
 (ヤバい!持ってかれる!)
 俺は急いで振り払おうとしたがそれよりも先にみのりは抱き枕のように足も絡めながら腕に抱きついてきた。
 「みのり!起きてくれ!」
 (まさか、こんなパターンでくるとは…)
 寝相の悪さで襲われるなんて想定外だった。しかも割と力の強いこと。本気を出したら有紗といい勝負してるかもしれない。
 「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア♡」
 鼻息が段々荒くなるみのりに俺は必死に引き剥がそうとした。それから暫くはそんな格闘が密かに続くのだった。今回ばかりは本気でヤバいかも!
 「みのり?」
 「スー、スー」
 小さく寝息を立てていた。どうやら途中で寝落ちしたらしい。しかし起こすのも気が咎めるので掛け布団を探して掛けてあげた。
 「これでよしっと」
 一応これで風邪は引かないだろう。多分だが昨日張り切り過ぎて中々眠れなかったのだろう。目の隈がその根拠だ。昨日見た時には全く見かけられなかったが今日の彼女を見るとうっすらと目の下に隈が出来ていた。
 他にもお昼の親子丼を持ってきてくれた時、指に絆創膏を貼っている事に気がついた。帰り際に手を振ってくれたときはそんなものなかった。きっと頑張って料理の腕を磨いていたのかもしれない。あくまで俺の考えなのだが…
 しかし俺なんかの為にここまでしてくれたことにメチャクチャ感謝しているさ。女の子にそこまでしてもらえたのは梓以外では初めてだったからだ。
 「ホント、ありがとな」
 俺は小さく呟きながら彼女の頭をソッと撫でた。不思議なことに自然と手が動いていたのだ。
 「和彦君…」
 「!!」
 名前を呼ばれ一瞬ビクついてしまった。頭を撫でたところを見られたのかと思って結構焦った。
 「スー、スー」
 「…ね、寝言か?」
 また寝息を立て始めた。さっきのはどうやら寝言のようだった。一体どんな夢を見ているのか気になってきた。みのりの夢の中で俺はどんな目にあっているのだろうか?友達として見ているのか?はたまた獲物として見ているのか?出来れば後者は遠慮願いたいばかりだ。
 「ハア、和彦君、ハア、いい匂い♡」
 どうやら後者の方だった。期待した俺がバカだ。今頃俺はみのりに捕まってたっぷり搾り取られてるのだろうか?夢とはいえこちらとしてはいい気分じゃないな。
 「ハア、ハア、ハア♡」
 「なっ!」
 俺は完全に油断していた。興奮気味のみのりは頭を撫でていた俺の腕を掴んできたのだった。
 (ヤバい!持ってかれる!)
 俺は急いで振り払おうとしたがそれよりも先にみのりは抱き枕のように足も絡めながら腕に抱きついてきた。
 「みのり!起きてくれ!」
 (まさか、こんなパターンでくるとは…)
 寝相の悪さで襲われるなんて想定外だった。しかも割と力の強いこと。本気を出したら有紗といい勝負してるかもしれない。
 「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア♡」
 鼻息が段々荒くなるみのりに俺は必死に引き剥がそうとした。それから暫くはそんな格闘が密かに続くのだった。今回ばかりは本気でヤバいかも!
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