俺の高校生活に平和な日常を
第3章 #25「懺悔(ざんげ)と覚悟」
 「何でこんなことをしたんだよ!?」
 俺はイーリスちゃんに問い詰めた。
 「言ったでしょ。それがママの教えだから。邪魔をするなら誰であろうとも排除するだけよ」
 「…それが友達でもかよ」
 「…ええ」
 (どんな教育受けさせてんだよテメーの母親は!)
 俺はその母親に対して怒りを感じた。その教えを受けさせるからして性格も相当悪そうだな。まさしく魔女と言ったところか。
 「…後悔してんじゃねーのか?」
 「………」
 俺の質問に今度は黙秘した。だが彼女の目には涙が浮かび上がってきた。どうやら後悔はしているようだ。
 「辛いのか?」
 「………ん」
 イーリスちゃんは涙を流しながら小さく頷いた。多分梓を傷つけた今、胸が張り裂けそうな程苦しいんだろう。何となくそんな気がしていた。
 「…でも…ママのいう事…聞かないと…嫌われちゃう…から…」
 イーリスちゃんは泣きながら本音を話してくれた。流石にこれ以上は可哀想だと思い俺は彼女の手を離し解放してあげた。
 解放されたイーリスちゃんは手で涙を拭い出した。それにしても俺はかなり複雑な心中にあった。梓を傷つけた事を咎められないしなー。
 「うっ…うっ…」
 拭っても拭っても涙が止まらずイーリスちゃんの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
 「なあイーリスちゃん。梓のこと好きか?」
 俺の質問にまた小さく頷いた。本当はいい子なんだなと俺は思った。
 「そっか。きっと梓もイーリスちゃんのこと大好きだ思うよ」
 「でも私…梓を…傷つけちゃった。もう…仲良く…出来ないよ」
 「そんなことねーって。梓ならそれぐらい気にしない筈さ」
 「でもこのままじゃあ…梓が…」
 「なら助ければいいじゃねーか」
 「えっ?」
 俺の発言に思わずこちらに顔を向けた。そう。俺には出来なくても彼女なら出来るかもしれない。俺はそれに賭けることにしたのだ。
 「イーリスちゃん。回復魔法って使えるか?」
 「…使えるには使える」
 「ならまだ間に合うんじゃないのか?」
 「でも…回復魔法は殆ど使ったことないから…上手くいくかどうか…」
 「それでもいい!頼む!梓を助けてやってくれ!!」
 俺はイーリスちゃんにそう言うと全力で土下座をした。全力で頭を下げたせいで前頭部を思いっきり地面にぶつけた。結構痛かったがそんなこと気にしてる場合じゃねー。
 「…分かったわ。やってみる!」
 だが俺の誠意が伝わったようでイーリスちゃんは泣き止み立ち上がった。俺は顔を上げると彼女の顔は泣いて目が腫れていたが真剣な面持ちに変わっていた。
 「よし!絶対助けてやるからな!梓!」
 こうして俺とイーリスちゃんは梓を助けることに専念した。
 俺はイーリスちゃんに問い詰めた。
 「言ったでしょ。それがママの教えだから。邪魔をするなら誰であろうとも排除するだけよ」
 「…それが友達でもかよ」
 「…ええ」
 (どんな教育受けさせてんだよテメーの母親は!)
 俺はその母親に対して怒りを感じた。その教えを受けさせるからして性格も相当悪そうだな。まさしく魔女と言ったところか。
 「…後悔してんじゃねーのか?」
 「………」
 俺の質問に今度は黙秘した。だが彼女の目には涙が浮かび上がってきた。どうやら後悔はしているようだ。
 「辛いのか?」
 「………ん」
 イーリスちゃんは涙を流しながら小さく頷いた。多分梓を傷つけた今、胸が張り裂けそうな程苦しいんだろう。何となくそんな気がしていた。
 「…でも…ママのいう事…聞かないと…嫌われちゃう…から…」
 イーリスちゃんは泣きながら本音を話してくれた。流石にこれ以上は可哀想だと思い俺は彼女の手を離し解放してあげた。
 解放されたイーリスちゃんは手で涙を拭い出した。それにしても俺はかなり複雑な心中にあった。梓を傷つけた事を咎められないしなー。
 「うっ…うっ…」
 拭っても拭っても涙が止まらずイーリスちゃんの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
 「なあイーリスちゃん。梓のこと好きか?」
 俺の質問にまた小さく頷いた。本当はいい子なんだなと俺は思った。
 「そっか。きっと梓もイーリスちゃんのこと大好きだ思うよ」
 「でも私…梓を…傷つけちゃった。もう…仲良く…出来ないよ」
 「そんなことねーって。梓ならそれぐらい気にしない筈さ」
 「でもこのままじゃあ…梓が…」
 「なら助ければいいじゃねーか」
 「えっ?」
 俺の発言に思わずこちらに顔を向けた。そう。俺には出来なくても彼女なら出来るかもしれない。俺はそれに賭けることにしたのだ。
 「イーリスちゃん。回復魔法って使えるか?」
 「…使えるには使える」
 「ならまだ間に合うんじゃないのか?」
 「でも…回復魔法は殆ど使ったことないから…上手くいくかどうか…」
 「それでもいい!頼む!梓を助けてやってくれ!!」
 俺はイーリスちゃんにそう言うと全力で土下座をした。全力で頭を下げたせいで前頭部を思いっきり地面にぶつけた。結構痛かったがそんなこと気にしてる場合じゃねー。
 「…分かったわ。やってみる!」
 だが俺の誠意が伝わったようでイーリスちゃんは泣き止み立ち上がった。俺は顔を上げると彼女の顔は泣いて目が腫れていたが真剣な面持ちに変わっていた。
 「よし!絶対助けてやるからな!梓!」
 こうして俺とイーリスちゃんは梓を助けることに専念した。
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