俺の高校生活に平和な日常を
第3章番外編 #1「佐藤梓」
 ---こんにちは。私佐藤梓と言います。今回は少しばかり私の過去のお話をさせていただきます。それは私が魔法少女になるまでのお話。
 小さい頃の私は泣き虫でお兄ちゃんにベッタリとくっつくぐらい人見知りで外に行くときは必ず手を繋ぐか裾を掴まないと不安で半径5mぐらいに居てくれないと泣いてしまう程でした。
 それに比べて小さい頃のお兄ちゃんは男らしくいつも私を守ってくれました。私にはそんなお兄ちゃんがヒーローのようにカッコよく映っていました。
 一方で虫が頭に乗っかってくるだけで大泣きする私。それでもお兄ちゃんは優しく対処してくれて口癖のように「大丈夫か?」と言って頭を撫でてくれました。
 私はいつしかお兄ちゃんのことを家族としてでなく異性として好きになっていきました。しかしそんなカッコイイお兄ちゃんがある日を境に変わってしまうとは思いもしませんでした。
 ---時が遡ること5年程前の2011年。当時私は10歳、お兄ちゃんは11歳。いつものようにお兄ちゃんにベッタリと背中にくっつきながら外にお出掛けしていた時のことでした。あれは私のお兄ちゃんに甘えっきりだったから悪かったかもしれません。今では反省してます(汗)。
 私が前方不注意で転んでしまいその勢いでお兄ちゃんを突き飛ばしてしまいました。
 「おお…うおっ!!」
 無論お兄ちゃんはよろつきながら前に進みました。しかしそこは偶然、平坦な道から下り坂になっていてお兄ちゃんはちょうどその境目まで進んでしまい今にも体勢が崩れかけそうになってしまいました。
 「おお…っとっとっと…」
 「お、おにいちゃん!」
 私は泣きそうになりながら叫びました。しかしそこから動くことが出来ずお兄ちゃんはそのまま下り坂に転がり落ちてしまいました。
 下り坂は100m程続いておりお兄ちゃんは下り坂の最後の方まで転がっていきました。私はその光景を動けずにただ見ていることしか出来ませんでした。
 「ううっ…」
 「おにいぢゃん!」
 お兄ちゃんはうずくまって苦痛の声をあげていました。その時私の頭はパニックに陥っていました。このままだとお兄ちゃんが死んでしまうんじゃないか?とさえ思ってしまいました。そんなことを思うと涙が止まらず溢れてきました。そんな時でした。
 「どうした?そんな大泣きして?」
 誰かが私に語りかけてきました。私は前を見直すとそこに青い小鳥さんが降り立ちました。それがバードさんとの最初の出会いでした。
 小さい頃の私は泣き虫でお兄ちゃんにベッタリとくっつくぐらい人見知りで外に行くときは必ず手を繋ぐか裾を掴まないと不安で半径5mぐらいに居てくれないと泣いてしまう程でした。
 それに比べて小さい頃のお兄ちゃんは男らしくいつも私を守ってくれました。私にはそんなお兄ちゃんがヒーローのようにカッコよく映っていました。
 一方で虫が頭に乗っかってくるだけで大泣きする私。それでもお兄ちゃんは優しく対処してくれて口癖のように「大丈夫か?」と言って頭を撫でてくれました。
 私はいつしかお兄ちゃんのことを家族としてでなく異性として好きになっていきました。しかしそんなカッコイイお兄ちゃんがある日を境に変わってしまうとは思いもしませんでした。
 ---時が遡ること5年程前の2011年。当時私は10歳、お兄ちゃんは11歳。いつものようにお兄ちゃんにベッタリと背中にくっつきながら外にお出掛けしていた時のことでした。あれは私のお兄ちゃんに甘えっきりだったから悪かったかもしれません。今では反省してます(汗)。
 私が前方不注意で転んでしまいその勢いでお兄ちゃんを突き飛ばしてしまいました。
 「おお…うおっ!!」
 無論お兄ちゃんはよろつきながら前に進みました。しかしそこは偶然、平坦な道から下り坂になっていてお兄ちゃんはちょうどその境目まで進んでしまい今にも体勢が崩れかけそうになってしまいました。
 「おお…っとっとっと…」
 「お、おにいちゃん!」
 私は泣きそうになりながら叫びました。しかしそこから動くことが出来ずお兄ちゃんはそのまま下り坂に転がり落ちてしまいました。
 下り坂は100m程続いておりお兄ちゃんは下り坂の最後の方まで転がっていきました。私はその光景を動けずにただ見ていることしか出来ませんでした。
 「ううっ…」
 「おにいぢゃん!」
 お兄ちゃんはうずくまって苦痛の声をあげていました。その時私の頭はパニックに陥っていました。このままだとお兄ちゃんが死んでしまうんじゃないか?とさえ思ってしまいました。そんなことを思うと涙が止まらず溢れてきました。そんな時でした。
 「どうした?そんな大泣きして?」
 誰かが私に語りかけてきました。私は前を見直すとそこに青い小鳥さんが降り立ちました。それがバードさんとの最初の出会いでした。
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