俺の高校生活に平和な日常を
第4章 #26「ポルターガイスト!?」
 ---「先生、ありがとうございます。助かりました」
 俺達は白石先生の車に乗せて貰っていた。車は俺の家へと向かっていた。
 何故こんなことになったか簡潔に述べると探し求めていた鍵が見つかった。白石先生が見つけてくれていたのだ。
 俺が職員室を出た後、先生の机の下に落ちているのを先生が見つけたらしい。
 「イヤ〜ごめんね〜。本当は早く届けてあげたかったんだけど、あの後職員会議とかが入っちゃって届けられなかったんだ」
 「あ、いえ。むしろ学校に残っといてくれてよかったです。すれ違いにでもなったらもっと面倒なことになるとこでしたから」
 別にフォローを入れたつもりはないがどうもそういう風に聞こえてしまうな。先生は「本当にごめんね」を2、3回ぐらい言ってきた。何故そこまで謝られているのか俺には分からなかった。
 「それにしても夏目さんまで一緒にいるとは思わなかったわ。最近、2人が仲良く帰ってるところを見たことあったけど、同居してるってのは意外だったわ」
 先生に隠す必要はないと判断し俺は事情を説明した。先生は思いの外アッサリと受け入れてくれた。飲み込みが早くて助かるよこの人は。
 「ん?」
 「どうしたの佐藤君?」
 「あ、いや…」
 家までもう少しというところでふと俺は変な違和感を感じとった。
 「なんかバックミラーにヒビ入ってるんですけど、これ大丈夫ですか?」
 「ええっ!?」
 乗せて貰っておきながらおこがましいことを言っている気がするがよく見るとバックミラーに微かにヒビ割れしていた。
 俺の指摘され驚く白石先生。だが俺が違和感を感じたのはヒビ割れをしている事実というわけではなく、ヒビが入る瞬間をたまたま目撃してしまったのだ。
 見たと言ってもチラッと視界に入っただけなのだが、何もない状況からイキナリピキッと入ったものだからビックリしてしまった。ポルターガイストでも起きたか?
 「今朝は入ってなかったのに」
 そりゃあそうだ。ヒビが入るところをさっき俺が見たのだ。朝から入っているわけではない。
 「なんかさっき偶然ヒビ入るところ見ちゃったんですけど、そろそろ買い換えた方が良いんじゃないですか?」
 「ちょっと待って!?あとちょっとなのにー!!」
 俺が助言すると先生は珍しく声を荒げ始めた。いつも穏やかな口調で話しているのを見ているから新鮮に感じる。
 だが俺に言っているわけではなさそうだった。というより自分自身に言い聞かせるような口ぶりだった。何故に自分を責めているのか分からないのだが。
 「ん?」
 俺はふと有紗の方を見た。有紗なら何か勘付いたかもしれないと思ったが寝息一つ立てず眠りこけていた。まだ乗車してから2、3分くらいしか経ってないのによくもこんなにも他人の車で眠れるものだな。
 「…アレ?」
 そう言いながらも俺も急に眠気が襲ってきた。なんでだろう。さっきまで眠気なんて全然なかったのにもう既に睡魔に負けそうだ。
 「佐藤君!しっかりして!」
 俺が眠り落ちそうになっていると白石先生からこれまた珍しく大声で俺を呼んでいた。だが虚しくも俺にはボンヤリとしか聞き取れずそのまま眠りについてしまった。
 ---そして次に目が覚めた時、俺はとんでもない光景を目にするのだった。
 俺達は白石先生の車に乗せて貰っていた。車は俺の家へと向かっていた。
 何故こんなことになったか簡潔に述べると探し求めていた鍵が見つかった。白石先生が見つけてくれていたのだ。
 俺が職員室を出た後、先生の机の下に落ちているのを先生が見つけたらしい。
 「イヤ〜ごめんね〜。本当は早く届けてあげたかったんだけど、あの後職員会議とかが入っちゃって届けられなかったんだ」
 「あ、いえ。むしろ学校に残っといてくれてよかったです。すれ違いにでもなったらもっと面倒なことになるとこでしたから」
 別にフォローを入れたつもりはないがどうもそういう風に聞こえてしまうな。先生は「本当にごめんね」を2、3回ぐらい言ってきた。何故そこまで謝られているのか俺には分からなかった。
 「それにしても夏目さんまで一緒にいるとは思わなかったわ。最近、2人が仲良く帰ってるところを見たことあったけど、同居してるってのは意外だったわ」
 先生に隠す必要はないと判断し俺は事情を説明した。先生は思いの外アッサリと受け入れてくれた。飲み込みが早くて助かるよこの人は。
 「ん?」
 「どうしたの佐藤君?」
 「あ、いや…」
 家までもう少しというところでふと俺は変な違和感を感じとった。
 「なんかバックミラーにヒビ入ってるんですけど、これ大丈夫ですか?」
 「ええっ!?」
 乗せて貰っておきながらおこがましいことを言っている気がするがよく見るとバックミラーに微かにヒビ割れしていた。
 俺の指摘され驚く白石先生。だが俺が違和感を感じたのはヒビ割れをしている事実というわけではなく、ヒビが入る瞬間をたまたま目撃してしまったのだ。
 見たと言ってもチラッと視界に入っただけなのだが、何もない状況からイキナリピキッと入ったものだからビックリしてしまった。ポルターガイストでも起きたか?
 「今朝は入ってなかったのに」
 そりゃあそうだ。ヒビが入るところをさっき俺が見たのだ。朝から入っているわけではない。
 「なんかさっき偶然ヒビ入るところ見ちゃったんですけど、そろそろ買い換えた方が良いんじゃないですか?」
 「ちょっと待って!?あとちょっとなのにー!!」
 俺が助言すると先生は珍しく声を荒げ始めた。いつも穏やかな口調で話しているのを見ているから新鮮に感じる。
 だが俺に言っているわけではなさそうだった。というより自分自身に言い聞かせるような口ぶりだった。何故に自分を責めているのか分からないのだが。
 「ん?」
 俺はふと有紗の方を見た。有紗なら何か勘付いたかもしれないと思ったが寝息一つ立てず眠りこけていた。まだ乗車してから2、3分くらいしか経ってないのによくもこんなにも他人の車で眠れるものだな。
 「…アレ?」
 そう言いながらも俺も急に眠気が襲ってきた。なんでだろう。さっきまで眠気なんて全然なかったのにもう既に睡魔に負けそうだ。
 「佐藤君!しっかりして!」
 俺が眠り落ちそうになっていると白石先生からこれまた珍しく大声で俺を呼んでいた。だが虚しくも俺にはボンヤリとしか聞き取れずそのまま眠りについてしまった。
 ---そして次に目が覚めた時、俺はとんでもない光景を目にするのだった。
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