俺の高校生活に平和な日常を
第4章番外編 #3「最悪の再会」
 「…んんっ…」
 私としたことが知らぬまにママの前でみっともなくヨダレを垂らしながら寝てしまっていたわ。
 まだ寝ぼけているせいか視界がぼんやりしている。微かにママの姿が写っているが気のせいだろうか?あの時のママの姿に見えてくる。土砂降りの中、息をひきとる前のママの姿に。
 「ッ!?この気配…」
 ようやく意識がはっきりとした時、異変に気がついた。外から並々ならぬ魔力を感じる。私としたことがまた油断してしまった。
 この魔力は梓のものとは全然違う。でも懐かしく感じるような魔力だわ。ここを訪れた者は今日のアイツらを含めれば5人くらいか。
 消去法でいくと思い当たるのが1人。だがハッキリ言ってアイツには二度と会いたくない。
 しかしアイツは明らかに私が出てくるのを待っている。あっちも魔力を感知している筈だから居留守なんか使えない。
 「ハア」
 もう少し早く気づけていれば他の対処のしようがあったが今は選択肢が1つしかない。私は気が重く感じる中、ゆっくりと階段を上り外へ出て行った。
 ---「よお!久しぶりだなイーリス!」
 「やっぱりアンタだったのね、ミシェーラ」
 外に出ると1人の少女が仁王立ちで私を待っていた。小麦色に焼けた肌、憎たらしい笑みから出る八重歯、この2つの特徴も持っている少女は私の予想通りの相手だった。
 ミシェーラ・ヴァーミリオン。ヴァーミリオンは世界屈指の名家でアイツの母、ミージュラ・ヴァーミリオンは現No.1の魔女である。と言ってもママがいた頃は常にNo.2だったわけでただ繰り上げされただけなのだけど。
 「久しぶりの再会なのにツレネー顔すんなよイーリス」
 憎たらしい笑みを浮かべながら話しかけてくるミシェーラに対し私は怒りにも似たような感情を抱いていた。
 「どうしたんだよイーリス」
 「別に。アンタの事を思い出そうとしているだけよ」
 しつこく話しかけてくるから皮肉っぽく返すとミシェーラはケタケタと笑った。
 「嘘つけよ。本当はあの時の事でまだ怒ってんだろう?!」
 「そういえばそんなこともあったかしら?」
 ミシェーラは笑いながら挑発してくると私は適当に返した。イヤ、正直に言えばただの強がりだわ。心の中ではアイツの一言一言に腹が立っている。
 「またまた〜、すっとぼけたフリして〜☆、本当はずっと忘れてなかったんだろう?忘れる訳ないよな〜そりゃあ」
 「………」
 私は言い返す言葉を探したが言葉が詰まってしまった。アイツの言う通り忘れる訳がない。
 ママを殺したのはアイツ、ミシェーラなのだから。
 私としたことが知らぬまにママの前でみっともなくヨダレを垂らしながら寝てしまっていたわ。
 まだ寝ぼけているせいか視界がぼんやりしている。微かにママの姿が写っているが気のせいだろうか?あの時のママの姿に見えてくる。土砂降りの中、息をひきとる前のママの姿に。
 「ッ!?この気配…」
 ようやく意識がはっきりとした時、異変に気がついた。外から並々ならぬ魔力を感じる。私としたことがまた油断してしまった。
 この魔力は梓のものとは全然違う。でも懐かしく感じるような魔力だわ。ここを訪れた者は今日のアイツらを含めれば5人くらいか。
 消去法でいくと思い当たるのが1人。だがハッキリ言ってアイツには二度と会いたくない。
 しかしアイツは明らかに私が出てくるのを待っている。あっちも魔力を感知している筈だから居留守なんか使えない。
 「ハア」
 もう少し早く気づけていれば他の対処のしようがあったが今は選択肢が1つしかない。私は気が重く感じる中、ゆっくりと階段を上り外へ出て行った。
 ---「よお!久しぶりだなイーリス!」
 「やっぱりアンタだったのね、ミシェーラ」
 外に出ると1人の少女が仁王立ちで私を待っていた。小麦色に焼けた肌、憎たらしい笑みから出る八重歯、この2つの特徴も持っている少女は私の予想通りの相手だった。
 ミシェーラ・ヴァーミリオン。ヴァーミリオンは世界屈指の名家でアイツの母、ミージュラ・ヴァーミリオンは現No.1の魔女である。と言ってもママがいた頃は常にNo.2だったわけでただ繰り上げされただけなのだけど。
 「久しぶりの再会なのにツレネー顔すんなよイーリス」
 憎たらしい笑みを浮かべながら話しかけてくるミシェーラに対し私は怒りにも似たような感情を抱いていた。
 「どうしたんだよイーリス」
 「別に。アンタの事を思い出そうとしているだけよ」
 しつこく話しかけてくるから皮肉っぽく返すとミシェーラはケタケタと笑った。
 「嘘つけよ。本当はあの時の事でまだ怒ってんだろう?!」
 「そういえばそんなこともあったかしら?」
 ミシェーラは笑いながら挑発してくると私は適当に返した。イヤ、正直に言えばただの強がりだわ。心の中ではアイツの一言一言に腹が立っている。
 「またまた〜、すっとぼけたフリして〜☆、本当はずっと忘れてなかったんだろう?忘れる訳ないよな〜そりゃあ」
 「………」
 私は言い返す言葉を探したが言葉が詰まってしまった。アイツの言う通り忘れる訳がない。
 ママを殺したのはアイツ、ミシェーラなのだから。
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