俺の高校生活に平和な日常を
第5章 #2「油断はするな!」
 ピンポーン ピンポーン
 「んっ…んん…?」
 眠りについてから1時間ぐらい経っただろうか? チャイムを鳴らす音が聞こえてきた。
 ピンポーン ピンポーン
 梓はまだ帰って来てないのか? そろそろ帰って来てもいい頃だが。
 ピンポーン ピンポーン
 「……」
 はあ。俺が出るしかないみたいだな。そう思った俺は重い身体を起こしフラフラになりながら玄関に向かって行った。
 「ったく、誰だよ? ピンポンピンポン鳴らしやがって」
 ただでさえ調子が悪くてイライラしているのにチャイムの音が頭に響いてくるからイライラが増している。
 いかんいかん。落ち着け俺。ひょっとしたら大量の買い物袋を手にした梓がドアを開けられずに困っているのかもしれない。病人が2人もいるんだから買うものもたくさんあったはずだ。困っているのなら仕方あるまい。そう自分に言い聞かせ玄関の前まで来た。
 「はーい、今開けるからー」
 いつもより鼻声になってしまっているがこればかりはどうしようもない。
 「大丈夫だったかあず…うおっ!?」
 ドアを開け声をかけようとした時だった。ドアの所に出来た1、2ミリ程度の段差。普段つまずくような段差ではないのだがフラついているせいで思いっきりつまずいてしまった。
 「ぶへぇっ!!」
 ドアを開けようとした勢いで外に放り出されるような感じで顔面から勢いよく転んでしまった。
 「いっってえぇーー、ん?」
 勢いよく地面に、と思ったが何か違和感を感じた。セメントの割にはなんかファサファサしているのだが。それに左手には柔らかな感触が…。
 「…まさか…」
 俺は何か嫌な予感がしてしまい恐る恐る顔を上げた。すると俺の予感は半分的中していた。
 俺が転んで倒れた先はセメントの地面ではなく人の上だった。しかも女の子の上だ。
 しかしその相手は梓ではなく、イーリスちゃんだったのだ。
 「……」
 人をゴミのように見る視線。何も言わずともイーリスちゃんがどれだけ不快に思っているかが視線だけでひしひし伝わってくる。
 その上彼女を更に不快にしてしまっているのが俺の左手だ。彼女の小さな膨らみに手を触れるどころかガッツリ鷲掴みしてしまっている。
 「お、お兄ちゃん…?」
 そして追い打ちをかけるようにタイミング悪く梓が買い物袋を手に帰って来た。なぜこんな状況になっているのか俺でも理解しきれていないからどう説明したらいいのか?
 「? アレ?」
 俺が梓の方に視線が移っているとどこからか雷のような光がしてふとイーリスちゃんの方に視線を移すとイーリスちゃんの体から雷のようなものが発せられていた。
 その瞬間、俺は再び嫌な予感がした。ああ、この先の展開、読めてきたわ。
 「…シネ!!」
 イーリスちゃんはその一言だけ発すると体から発せられた雷が更に激しさを増してきた。
 「うぎゃあああああ!!」
 その後俺は2、3日生死の中をさまよう羽目になるのだった。
 「んっ…んん…?」
 眠りについてから1時間ぐらい経っただろうか? チャイムを鳴らす音が聞こえてきた。
 ピンポーン ピンポーン
 梓はまだ帰って来てないのか? そろそろ帰って来てもいい頃だが。
 ピンポーン ピンポーン
 「……」
 はあ。俺が出るしかないみたいだな。そう思った俺は重い身体を起こしフラフラになりながら玄関に向かって行った。
 「ったく、誰だよ? ピンポンピンポン鳴らしやがって」
 ただでさえ調子が悪くてイライラしているのにチャイムの音が頭に響いてくるからイライラが増している。
 いかんいかん。落ち着け俺。ひょっとしたら大量の買い物袋を手にした梓がドアを開けられずに困っているのかもしれない。病人が2人もいるんだから買うものもたくさんあったはずだ。困っているのなら仕方あるまい。そう自分に言い聞かせ玄関の前まで来た。
 「はーい、今開けるからー」
 いつもより鼻声になってしまっているがこればかりはどうしようもない。
 「大丈夫だったかあず…うおっ!?」
 ドアを開け声をかけようとした時だった。ドアの所に出来た1、2ミリ程度の段差。普段つまずくような段差ではないのだがフラついているせいで思いっきりつまずいてしまった。
 「ぶへぇっ!!」
 ドアを開けようとした勢いで外に放り出されるような感じで顔面から勢いよく転んでしまった。
 「いっってえぇーー、ん?」
 勢いよく地面に、と思ったが何か違和感を感じた。セメントの割にはなんかファサファサしているのだが。それに左手には柔らかな感触が…。
 「…まさか…」
 俺は何か嫌な予感がしてしまい恐る恐る顔を上げた。すると俺の予感は半分的中していた。
 俺が転んで倒れた先はセメントの地面ではなく人の上だった。しかも女の子の上だ。
 しかしその相手は梓ではなく、イーリスちゃんだったのだ。
 「……」
 人をゴミのように見る視線。何も言わずともイーリスちゃんがどれだけ不快に思っているかが視線だけでひしひし伝わってくる。
 その上彼女を更に不快にしてしまっているのが俺の左手だ。彼女の小さな膨らみに手を触れるどころかガッツリ鷲掴みしてしまっている。
 「お、お兄ちゃん…?」
 そして追い打ちをかけるようにタイミング悪く梓が買い物袋を手に帰って来た。なぜこんな状況になっているのか俺でも理解しきれていないからどう説明したらいいのか?
 「? アレ?」
 俺が梓の方に視線が移っているとどこからか雷のような光がしてふとイーリスちゃんの方に視線を移すとイーリスちゃんの体から雷のようなものが発せられていた。
 その瞬間、俺は再び嫌な予感がした。ああ、この先の展開、読めてきたわ。
 「…シネ!!」
 イーリスちゃんはその一言だけ発すると体から発せられた雷が更に激しさを増してきた。
 「うぎゃあああああ!!」
 その後俺は2、3日生死の中をさまよう羽目になるのだった。
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