引きこもりLv.999の国づくり! ―最強ステータスで世界統一します―
21年分のDTを
可愛い幼女と二人で寝る。
またしてもこんなシチュエーションに恵まれるとは、トルフィンとて予想外だった。
王都の夕飯を逃すのは痛いが、ここは食欲よりも優先すべきものがあるだろう。
――でも。
最近はリュアに対して、そこまで下世話な欲を抱かなくなった。ロリコンという性癖は変わらないが、彼女をひとりの人間として守ってあげたい、幸せにしてあげたい……そんな健全な気持ちのほうが強い。
変わっちまったな、俺も……
ひとり苦笑しながら、トルフィンは案内された部屋を見回した。
さすがは歴史の長い王都の城というだけあって、シュロン城の客室より豪勢である。ふかふかそうなダブルベッドには、汚れひとつないレースカーテンがついている。なんだかちょっとエロく感じてしまうのは、心が汚れているからか。
床には心地良いマットが敷き詰められ、部屋全体には甘い香りが漂っている。前世でいうアロマでも置いてあるのだろうか。
そんなことを考えながら、トルフィンは隣にたたずむリュアに話しかけた。
「さ、眠いんだろ? さっさと寝ようぜ」
「…………」
しかし彼女はまったく動こうとしない。さっきのセレスティアよりも顔を赤くしながら、何事かを呟いている。
「どうしたよ。また恥ずかしくなったのか?」
「ううん、そうじゃ、なくて、えっと……」
なおも迷っていたようだが、リュアは意を決したように、弱々しく言った。
「ごめん。あのね、嘘なの……。私、本当は眠くない……」
「……は?」
なぜそんな意味のない嘘をついたのか。それを視線で問うと、リュアはさらに顔を赤くした。
「ごめんね。私、あなたと二人になりたくて、それで……」
「えっ……」
おい、ちょ、待て。
なんだこの展開。
おかしい。絶対おかしいって。
混乱するトルフィンだが、リュアはもっと混乱しているようだった。はにかみながらも、しっかり聞き取れる声量で続けた。
「ほんとは大会が終わったら言いたかったんだけど……でも……」
そういえば予選前になんだか意味深なことを言っていた気がする。あれの意味って、まさかそういう……
「最初は初めての友達って感じだったけど……何度も一緒に修行して、仲良くなって、手も繋いで……そしたら、あの……」
「は、はあ……。そういうこと、ですか……」
なぜだか敬語になってしまうトルフィン。
「変だよね……。私、自分でもなにがしたいのかわかんない……。でも、あの……」
しどろもどろになるリュアを、これ以上眺めていられなかった。
ほぼ無意識のうちに、トルフィンはその桜色の唇をふさいだ。
「あっ……」
かすれ声を発するリュア。
しばし柔らかな感触を共有したのち、トルフィンは小さく言い放った。
「いまのは、前世を含めてもファーストキスだ」
「えっ……?」
「な、なんでもねえよ。忘れてくれ」
またしてもこんなシチュエーションに恵まれるとは、トルフィンとて予想外だった。
王都の夕飯を逃すのは痛いが、ここは食欲よりも優先すべきものがあるだろう。
――でも。
最近はリュアに対して、そこまで下世話な欲を抱かなくなった。ロリコンという性癖は変わらないが、彼女をひとりの人間として守ってあげたい、幸せにしてあげたい……そんな健全な気持ちのほうが強い。
変わっちまったな、俺も……
ひとり苦笑しながら、トルフィンは案内された部屋を見回した。
さすがは歴史の長い王都の城というだけあって、シュロン城の客室より豪勢である。ふかふかそうなダブルベッドには、汚れひとつないレースカーテンがついている。なんだかちょっとエロく感じてしまうのは、心が汚れているからか。
床には心地良いマットが敷き詰められ、部屋全体には甘い香りが漂っている。前世でいうアロマでも置いてあるのだろうか。
そんなことを考えながら、トルフィンは隣にたたずむリュアに話しかけた。
「さ、眠いんだろ? さっさと寝ようぜ」
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しかし彼女はまったく動こうとしない。さっきのセレスティアよりも顔を赤くしながら、何事かを呟いている。
「どうしたよ。また恥ずかしくなったのか?」
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なおも迷っていたようだが、リュアは意を決したように、弱々しく言った。
「ごめん。あのね、嘘なの……。私、本当は眠くない……」
「……は?」
なぜそんな意味のない嘘をついたのか。それを視線で問うと、リュアはさらに顔を赤くした。
「ごめんね。私、あなたと二人になりたくて、それで……」
「えっ……」
おい、ちょ、待て。
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おかしい。絶対おかしいって。
混乱するトルフィンだが、リュアはもっと混乱しているようだった。はにかみながらも、しっかり聞き取れる声量で続けた。
「ほんとは大会が終わったら言いたかったんだけど……でも……」
そういえば予選前になんだか意味深なことを言っていた気がする。あれの意味って、まさかそういう……
「最初は初めての友達って感じだったけど……何度も一緒に修行して、仲良くなって、手も繋いで……そしたら、あの……」
「は、はあ……。そういうこと、ですか……」
なぜだか敬語になってしまうトルフィン。
「変だよね……。私、自分でもなにがしたいのかわかんない……。でも、あの……」
しどろもどろになるリュアを、これ以上眺めていられなかった。
ほぼ無意識のうちに、トルフィンはその桜色の唇をふさいだ。
「あっ……」
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しばし柔らかな感触を共有したのち、トルフィンは小さく言い放った。
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